清水由貴子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
小児性愛者の会合に潜入するためホフマンはアメリカへ向かう。グレーンス警部は世界8カ国の警察と共に、ホフマンからの連絡を待っていた。だが、犯罪組織リーダーの狡猾な罠にはまり素性を暴かれてしまった。ホフマンは薬をもられ、身体の自由を奪われてしまう。果たしてホフマンは、一斉逮捕の時間までに、リーダーの正体を暴くことができるのか。そして、最後にグレーンスがたどり着いた驚愕の真実とは。
テーマがテーマなだけに、えぐい描写があるかと覚悟していたが、節度が保たれていて一安心。
しかし、この分量で上下巻合わせて3,000円プラス消費税。10年前の2倍ぐらいか。お財布には優しくない。いろいろな要因があると思 -
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ネタバレ「パードレはそこにいる」の完結編。
ぐでたま。
まさか、その名前を海外ミステリーの中で見るとは思わなかった。
しかも、またもやさらわれたダンテが体の自由を奪われた時に、
瞑想をする代わりにぐでたまが穴を通り抜ける姿をイメージするとは。
特に好きなキャラクターではないが、
もっと可愛い登場の仕方はないのか。
コロンバはレオに刺され、ダンテをさらわれたことから、
自暴自棄に近いひきこもりの生活をしていた。
そこへ雪の中、血まみれの青年が現れ、
両親は殺されていた。
この青年も「パードレ」に囚われていたのか。
ダンテが救出されるまでは、かなり重苦しい展開で、
しかも救出後もまた大量殺人が起きて -
ネタバレ 購入済み
縁組の聞き取り調査のような事を得意とするお嫁に行き遅れのヒロインが、それで破談になったヒーローに責任を感じ彼のお嫁さん探しを協力する事になります。
代々家伝わるパワーストーンのお話しや、殺人事件のサスペンスも絡み合って、筋は変化があって面白かったです。ただ後半に出てくる親戚一同巻き込んでの犯人探しの場面はちょっと読みづらかったです。 -
Posted by ブクログ
3部作の1作目。
珍しいイタリア発のミステリ、迫力あります。
コロンバ・カセッリは機動隊副隊長の有能な女性だが、休職中。
子供が失踪した事件の捜査に呼び出されます。
ダンテ・トッレは、失踪人捜索専門のコンサルタント。
自身が幼い頃に拉致され、監禁されていた過去がありました。
現場で、ダンテは戦慄を覚えます。
そこには、かって自分を誘拐した「パードレ」の影が…
コロンバは32歳、彫りが深い顔立ちで筋肉質のたくましい女性。
ダンテは長身で、「デヴィッド・ボウイにちょっと似ていて、もっと痩せている」って、どんだけ痩せてるの~?
つまり肉体的に頼りになるのは、コロンバの方。
最初はぎくしゃくするが -
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Posted by ブクログ
ミステリとは新人としても小学校教師である婦人との共著で何作もジュニア向け小説を出し、そこそこの評価を受けている現役の刑務部主任警察官という経歴は、気にならないではいられない。本書は、刑務所で始まり、凄惨な犯罪現場に舞台を移す。連続殺人事件の予告とも見える七つの生きている人間の墓碑。マフィアの抗争とも見られる墓碑銘のメンバーたち。
その中の一人が長い獄中生活にピリオドを打つ直前に火ぶたを切ったこの連続殺人事件。出獄者であるミケーレが語る現在と暗い過去の交錯。もう一方では連続殺人事件に臨むベテラン刑事だが孤独な中年男でもあるロブレスティの屈折した視点で進む捜査状況。
イタリアならではのマ -
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