清水由貴子のレビュー一覧
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良質なミステリーを輩出するスウェーデンミステリー界に新たなる傑作シリーズが、誕生しました。
それが、国家警察殺人捜査課ヴァネッサ・フランク警部を主人公とする今作です。
まず、登場人物が良いです。主人公のヴァネッサを始めとして、クライマックスで大活躍するニコラス、ニコラスの隣人の少女セリーネ、記者のジャスミナと皆、芯を持った人物として描かれています。ヴァネッサとニコラス、ニコラスとセリーネのそれぞれの関係性が非常に良く、上手く丁寧に描かれています。そして、ボリエとエーヴァの悲しい物語も有ります。
最初は、各登場人物の短いシーンが続き、話がどのように繋がって行くのか見えないかもしれませんが、全貌が明らかになるにつれ、読書のスピードが上がります。そして、クライマックスに繋がるスタジアムへ向かうシーン以降は、ページを捲る手が止まらなくなります。かなり劇画的です。映像映えするのではとも思います。
☆4.7今作は、シリーズ2作目です。 -
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小児性愛者の会合に潜入するためホフマンはアメリカへ向かう。グレーンス警部は世界8カ国の警察と共に、ホフマンからの連絡を待っていた。だが、犯罪組織リーダーの狡猾な罠にはまり素性を暴かれてしまった。ホフマンは薬をもられ、身体の自由を奪われてしまう。果たしてホフマンは、一斉逮捕の時間までに、リーダーの正体を暴くことができるのか。そして、最後にグレーンスがたどり着いた驚愕の真実とは。
テーマがテーマなだけに、えぐい描写があるかと覚悟していたが、節度が保たれていて一安心。
しかし、この分量で上下巻合わせて3,000円プラス消費税。10年前の2倍ぐらいか。お財布には優しくない。いろいろな要因があると思うが、購入する本をよく選ばないと。 -
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ネタバレ「パードレはそこにいる」の完結編。
ぐでたま。
まさか、その名前を海外ミステリーの中で見るとは思わなかった。
しかも、またもやさらわれたダンテが体の自由を奪われた時に、
瞑想をする代わりにぐでたまが穴を通り抜ける姿をイメージするとは。
特に好きなキャラクターではないが、
もっと可愛い登場の仕方はないのか。
コロンバはレオに刺され、ダンテをさらわれたことから、
自暴自棄に近いひきこもりの生活をしていた。
そこへ雪の中、血まみれの青年が現れ、
両親は殺されていた。
この青年も「パードレ」に囚われていたのか。
ダンテが救出されるまでは、かなり重苦しい展開で、
しかも救出後もまた大量殺人が起きてしまい、
仲間も殺され、
ぐでたまの衝撃がかき消えてしまうほど重い。
(下巻へ続く) -
ネタバレ 購入済み
縁組の聞き取り調査のような事を得意とするお嫁に行き遅れのヒロインが、それで破談になったヒーローに責任を感じ彼のお嫁さん探しを協力する事になります。
代々家伝わるパワーストーンのお話しや、殺人事件のサスペンスも絡み合って、筋は変化があって面白かったです。ただ後半に出てくる親戚一同巻き込んでの犯人探しの場面はちょっと読みづらかったです。 -
Posted by ブクログ
3部作の1作目。
珍しいイタリア発のミステリ、迫力あります。
コロンバ・カセッリは機動隊副隊長の有能な女性だが、休職中。
子供が失踪した事件の捜査に呼び出されます。
ダンテ・トッレは、失踪人捜索専門のコンサルタント。
自身が幼い頃に拉致され、監禁されていた過去がありました。
現場で、ダンテは戦慄を覚えます。
そこには、かって自分を誘拐した「パードレ」の影が…
コロンバは32歳、彫りが深い顔立ちで筋肉質のたくましい女性。
ダンテは長身で、「デヴィッド・ボウイにちょっと似ていて、もっと痩せている」って、どんだけ痩せてるの~?
つまり肉体的に頼りになるのは、コロンバの方。
最初はぎくしゃくするが、次第に信頼が高まっていく、恋までは行かないバディ物?
事件は深刻で、動機も理解しがたい(後に構造がわかってもまだ)陰惨さ。
爆破シーンの描写が恐ろしく上手です。作者は映像関係の脚本家だったそうで、間近に見てきた成果でしょうか。
文章はテンポよく、ぐいぐい読み進められます。