清水由貴子のレビュー一覧

  • 七つの墓碑

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    ただでさえ馴染みの薄いイタリア人名に加え通称が入り乱れて出てくるので、読み進めるのにちょっと苦労したが、楽しめた。過去の事件についての落とし前のつけかた #ナポリ・ミラノ・ジェノヴァ・リンツ

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    2021年02月21日
  • パードレはそこにいる 下

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    二転三転する展開が王道サスペンスだった。そして、最後の最後にまた1つ謎を残すのも憎らしい。続編がある事を知らなかったら、すごくモヤモヤしたと思う。面白かった。

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    2021年02月02日
  • 七つの墓碑

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     ミステリとは新人としても小学校教師である婦人との共著で何作もジュニア向け小説を出し、そこそこの評価を受けている現役の刑務部主任警察官という経歴は、気にならないではいられない。本書は、刑務所で始まり、凄惨な犯罪現場に舞台を移す。連続殺人事件の予告とも見える七つの生きている人間の墓碑。マフィアの抗争とも見られる墓碑銘のメンバーたち。

     その中の一人が長い獄中生活にピリオドを打つ直前に火ぶたを切ったこの連続殺人事件。出獄者であるミケーレが語る現在と暗い過去の交錯。もう一方では連続殺人事件に臨むベテラン刑事だが孤独な中年男でもあるロブレスティの屈折した視点で進む捜査状況。

     イタリアならではのマフィア、宗教、深い暗闇のような歴史や、時を孕んだ古い町といった素材が、生かされ、語られると同時に、ミケーレが獄中で読んだ同房者の本が各章で重要な暗示をもたらす。コンラッド、ユーゴー、セリーヌ、トルストイ、デュマ、他、ヨーロッパの名だたる文豪と名作が各章毎に、章題として切り取られる構成、それを追随するかのようなミケーレの脳内における過去への旅。

     それぞれの現在が過去を掘り返し、現在行われている惨たらしい復讐劇に回答を与えるが、墓掘り男が誰であるかは最後の最後まで明かされず、その意外性には度肝を抜かれる。だからこそ、全体はスケールの大きなミステリなのだが、勧善懲悪と呼べない人間たちの複雑な関係こそが『ゴッドファーザー』同様にマフィアという素材の厚みやデリケートさを感じさせる。

     早川書房が、本書をHMではなくNVに分類したのも、ミステリとしてよりもノヴェルズとしてより大きなドラマティック要素を本書読者に提供できるものと期待したのではないかとぼくは類推する。

     とは言え少々無骨で生真面目な面はあるものの、エンターテインメントのミステリとして、派手な舞台装置、様々な事件の背景となるイタリアの各地方、あるいは国外ヨーロッパのいくつかの古都に、キャラクターを散在させ、スケール感を出しつつドラマティックに進めてゆく話法には、ジュニア小説で鍛え、世界の作品へとジャンプアップする意欲とエネルギーに満ちている。単純に物語を楽しめるところは最近のイタリア・ミステリのグレードに見られる安定感から想像に難くないと思う。

     奇妙な経歴の新しい作家による新しい試みへの意欲溢れる力作としての第一作、それなりに気になる作品であったからこそ、読んで正解だったと言える。次作でも新しい地平を見せてくれることを期待したい。 

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    2020年05月09日
  • パードレはそこにいる 下

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    変転する”パードレ”とせめぎあい。
    身を潜めていた"パードレ”が姿を現す。
    最後の最後まで、変わっていくストーリーに翻弄される。

    読み直すとさらに面白くなるような気がする。

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    2020年02月09日
  • パードレはそこにいる 上

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    細い細い糸をたぐり、途切れても、細い細い糸を手繰り続ける。それにつれて、事件も広がる。
    過去の事件が原因で心に傷を抱える二人が、衝突を繰り返しながら、協力して真相に迫る。

    ダンテのキャラクタは、これまでにない感じ。

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    2020年02月09日
  • パードレはそこにいる 上

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    ネタバレ

    最初こんな女性刑事読んだよなーと思いつつ進む。主人公?の活動の制限がまどろっこしいが、それをうまく話の流れでつかいつつ下巻へ。彼はどう関わってるの?
    イタリアのミステリーは初めてだが、組織の感じは万国共通。名前が少しだけ覚えにくいかな。

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    2020年01月06日
  • パードレはもういない 下

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    ものすごい展開、それに阿鼻叫喚の現場の連続。おぞましさMAXです。これは絶対映像化できないですね。後半に行くほどのめりこめました。これでもかと出てくる事実に驚かされっぱなしでした。ダンテとコロンバの安寧を祈るばかりです。

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    2019年12月22日
  • パードレはもういない 上

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    死の天使、、が抜けちゃったけど、パードレ、というタイトルでおもわず手にとってしまいました。ひどい殺人現場、自動車修理工の最期も壮絶。エグさがこれでもか、と押し寄せます。ひどいやつらの結末を下巻で見届けたいです。

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    2019年12月14日
  • 死の天使ギルティネ(下)

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    ほんといいコンビです。
    大好き!笑
    そしてコロンバは相変わらず不死身。
    続編ももうすぐ出ますし期待して待ってなきゃですね。

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    2020年04月02日
  • パードレはそこにいる 下

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    下巻に入ってからはミステリーというより、エンタメ小説という感じ。主人公二人がキャラ立ちしているため読みやすかった。病んでるけどパワフルな二人に愛着が湧いてきた。
    漫画や映画でもいけるな、と思っていたら作者の経歴を読んで納得。シリーズ続編も読みたい。

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    2019年05月29日
  • パードレはそこにいる 上

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    イタリアのミステリーってどうなんだろう?と思っていたけど、面白くてグイグイ読めます!
    脳内で映像化されていきます。ダンテのキャラがいい。気になるところで終わったので、下巻にいきます!

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    2019年04月19日
  • 死の天使ギルティネ(上)

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    ネタバレ

    「パードレはそこにいる」の続編。

    なんだか、がっかり。
    国際陰謀論は好みじゃないのもあるし、
    美人で暴力的な捜査官も基本的には好きじゃないのに、
    法からの逸脱もひどすぎる。

    サボテン・ブラザーズと呼ばれていた捜査官たちも、
    いまひとつキャラクターがくっきりしないうちに、
    酷い目に遭うし。

    (下巻へ続く)

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    2017年12月03日
  • 死の天使ギルティネ(下)

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    いやぁ、最後になると、いきなりの物語の展開。この作品が、シリーズものであることを思い起こされました。

    あまり関係ないと思っていたんですが、この作品で出てくる「スカートラ」はダンテに関係あるんですかね?

    1作目と、2作目には、物語の時間軸上で、少し間があったようですが、この2作目と次作の間に、あまり時間はなさそうな気がするんですが、どうなんでしょうか?

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    2017年09月08日
  • 死の天使ギルティネ(上)

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    コロンバとダンテのコンビを、再び見ることが出来るとは思いませんでした。

    なるほど。ヒーローとヒロインは、事件解決後、見事に復活しましたと言うプラスのパターンではなく、事件を解決してもなお、ヒーローとヒロインは慰められず、そのうえ、仲間にも理解されないと言うマイナスパターンで来ましたか。どちらもあり得ますが、まぁ、後者の方が、物語としては、より面白いですよね、確かに。

    物語の時間軸が、『いま』と言うところが、非常に興味深いです。ISISとか、いま本当に世界を恐怖に陥れている存在が物語に取り入れられています。あんまり実際の時間軸に近いと、事実との干渉が出てくるので、物語を書きにくいのではないかと思いますが、それを物ともせず、力強く物語が進められています。

    上巻では、まだまだ解決の発端の端緒についたばかり。下巻で、怒涛の進行になるんでしょうね。

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    2017年09月04日
  • 死の天使ギルティネ(下)

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    ディーヴァーに似てる印象はそのまま
    ただ違うのは 物語を通して解決していない
    「大きな謎」がどのように明かされていくかなのだけど…すこーしだけ見えたかも

    相変わらず読ませるし
    相変わらずラスト付近、主人公コンビが満身創痍
    うまく謎が明かされていくのか
    完結編次第によっちゃ評価が下がりそう

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    2017年08月11日
  • パードレはそこにいる 下

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    ジェフリー・ディーヴァーにも似た印象
    どうしても深い傷をおった二人がコンビとして活躍していく話に弱いのかも…
    捜査は少しサブキャラクターに頼りすぎたり、行動が雑な印象もある。
    でも、読ませて引き込まれる魅力がある。

    20191023再読:
    爆弾が爆発した瞬間の被害の状況を克明に描写する件(一瞬を分解していく様)と
    事件が転がり、次々と事実や反響が広がっていく様を淡々と報告書のようにスラスラ連ねていくあたり(長期間を圧縮)など、この作者の読ませる工夫を改めて感じた。

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    2019年10月23日
  • パードレはそこにいる 上

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    初めてのイタリアンミステリー。名前が覚えにくいので、何度も最初のページに戻ってしまいます。でも、テンポよい展開で面白かったです。爆破シーンの説明が詳しすぎて、映像が目に浮かぶほど。こういう描写は初めて読みました。映画などでは一瞬で終わってしまいますが、中ではこういうシーンがあるんだろうなあ。テロ事件なども思い浮かび、戦慄しました。それほどの描写力です。手強い敵にどう迫るのか、下巻が楽しみです。

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    2017年07月27日
  • 伯爵がいざなう破滅のキス

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    リネット:アメリカ人富豪令嬢 
    フェザーストーン伯爵:ジャック 放蕩者兄(父も放蕩者)が亡くなった為、爵位を継ぐ  

    ジャックは自分の食い扶持しかない貧乏伯爵故、金持ち令嬢との結婚は必須 兄の元嫁が結婚仲介人ベリンダ 

    これぞ「ヒストリカルロマ」 出だしからスピードよく読めた パコダ(西洋風仏塔)での一件は笑った 
    全491P、厚さもちょうどいい

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    2017年07月23日
  • パードレはそこにいる 下

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    うん、面白かった。
    犯人の意外性、物語もかなり大きな背景があったり、最後まで気を抜けない感じも楽しめました。

    それにしても、気になる終わり方!

    2017.7.8

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    2017年07月09日
  • 死の天使ギルティネ(下)

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    下巻から一気に読んでしまった。
    前回のラストはやっぱり続いていたのか!と。そしてなによりこのラスト。

    次でラストとのことで。残された謎が解き明かされるのが楽しみすぎる。いつ読めるかな…。

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    2017年07月06日