ドナルド・キーンのレビュー一覧

  • 明治天皇を語る

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    ぶあつい「明治天皇」を読むのは覚悟が必要だが、これは新書なので気軽に手にとることができ、驚くほどあっという間に読むことができた。
    キーン氏の語る明治天皇は、天皇としては理想的なほど自らに厳しく、皇帝たろうとする人だったようだ。他に明治天皇に関する知識を持たないので否定も肯定もできないが。
    キーン氏の著作はもっと色々読みたい。

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    2009年10月04日
  • 私の大事な場所

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    テレビなどで見るドナルド・キーンの語り口は静かで、噛みしめるようだった。そんなキーンの話し方が偲ばれるような,エッセーだ。1990年代後半を中心に,2000年代前半に書かれたものが多い。三島由紀夫,谷崎潤一郎,永井道雄,嶋中鵬二など,最近耳にすることが少なくなった人たちの名前を見つけると、懐かしい。

    1章はキーンが訪れた街をとおして、来し方が語られている。2章は日本文学や日本語についてのキーンの思い入れが語られ,学者としての顔が垣間見れる。3章はキーンが親しくした人たちとの思い出が語られている。4章ではオペラについて語られている。キーンはオペラが好きだった。 1章,2章がことに面白かったが、とりわけ東京のいろいろな街(今は消えてしまった地名も)での思い出、漢字に関わる思い(旧仮名遣い,常用漢字,ローマ字表記など),それに奥の細道を辿った東北紀行が印象に残った。

    キーンは日本の書物に索引が欠如していることを嘆いていた。この本では,索引が充実している。

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    2026年09月20日
  • 日本文学史 近代・現代篇七

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    石川啄木、正岡子規とドナルド・キーンの本を読んできて、もっと彼の作品を読みたくなった。斎藤茂吉について書いているのを探したら、この「日本文学史 近代・現代篇七」がヒットした。前半は短歌、後半は俳句について書かれていた。短歌のほうは、よく知った歌人たちが登場したが、俳句のほうはほとんど知らない人ばかりだったので、とても新鮮で刺激を受けた。俳句はTVのNHK俳句などで時折見ることはあるが、句によっては、どこが素晴らしいのか僕に伝わってこないものがあり、読み解くほうの主観が入っているのではないかと思うことがたまにある。なのであまり期待せずに読んでみたら、面白かったのである。刺激を受けた句をいくつか並べる。

    かりかりと蟷螂蜂の皃を食む/山口誓子
    遊女屋の使わぬ部屋の秋の暮/川端茅舎
    燭の灯を煙草火としつチエホフ忌/中村草田男
    火の奥に牡丹崩るるさまを見つ/加藤楸邨
    寒夜明け赤い造花が又も在る/西東三鬼
    軍艦が沈んだ海の 老いたる鷗/富澤赤黄男
    どれも口美し晩夏のジャズ一団/金子兜太

    特に加藤楸邨の句は東京大空襲で逃げ惑う様子を詠んだ句だそうだ。
    紅蓮の炎のなかに、真っ赤な牡丹という恐ろしいぐらいの映像がたちあがる。

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    2026年07月13日
  • 正岡子規(新潮文庫)

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    ドナルド・キーンの啄木と子規の2冊を読み終えて、やっと二人への人間感が明確になった。若い頃は、ふたりを混同してしまうことが多かったのだけれど。
    本書には描かれていなかったが、僕は正岡子規も同性愛者であった可能性は高いような気がする。彼はそれを隠すために、わざとバンカラなところを見せようとし、薄着で旅に出て、体を壊したのではないだろうか。彼が恋愛した事実も見つからないようだし、遊郭には1回だけしか訪れていないようだし、11歳下の弟子、長塚節だけには、弟子以上の愛を注いでいたという記述がある。もしそうなら、折口信夫のように、カミングアウトしながら生きても良かったのではと思う。
    また、啄木よりは裕福な生活を送れたようなので、重体にも関わらず予想を越える長生きが出来たんだろうなとか思ったり。

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    2026年06月12日
  • 日本人の戦争 作家の日記を読む

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    戦時中と戦後間もなくの時期の作家の日記。断片的に高見順の日記の一部の文章がどこかに引用されていたのを読んだことがあり、関心があった。それより、平野啓一郎の『文学は何の役に立つのか?』でこの本が紹介されていたのが読むきっかけとなった。
    やはり非常に考えさせられる。国が国民に要請すること、教えることを自分としてどう受け止めるのか、その上でどう行動するのか、という問題。
    作家だけに日本の社会観なり思想との葛藤があるかと思いきや、意外にもすんなり皇国イデオロギーを内面化している人が多かった。
    そんな人が日本の敗戦や占領という事態を迎えて何を思ったか。日記ならではの遠慮のない言葉が並ぶ。

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    2025年11月18日
  • 『ニューヨーク・タイムズ』のドナルド・キーン

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    ニューヨーク・タイムズ誌に1955年から1987年まで掲載されたキーンさんの書評やエッセイを時系列に掲載した本。
    あとがきに記されているように「ニューヨーク・タイムズ」から見た「日本の戦後史」のように楽しめた。
    半世紀以上前の日本人や日本社会について語られている部分では、驚くほど今と変わっていない部分が多くあってびっくりした。
    “順応しなければならないプレッシャーが非常に強い日本では、憤懣が発散される力強さにも驚くべきものがある。かりに坐る席がないという恐れがない場合でも、駅で人を押しのけて電車に乗るときに日本人が示す無作法は、日本人の優雅な礼儀正しさについて読んだことがある外国人をびっくりさせるに違いない。
    駅のプラットホームにいる男が謝罪の言葉もなく、後ろから押したり、肘で押し分けたり、足を踏みつけたりするのは、その犠牲者が見知らぬ他人だからである。”(戦後、日本人は変わったか 1960年)とか、
    「攘夷」の気質が残っていると感じた”日本人には、外国人を嫌う気持が今なお残っていることは間違いない。”(超大国日本の果敢ない夢1974年)など、2025年の今まさにそう感じるニュースが溢れている。
    それって日本人が古き良きものを失ってしまった結果かと思っていたけど、なーんだもうずっとこんな感じだったのか、と思ってしまった。だからいいか、とはならないけれど。
    そういう冷静だけど冷徹ではない視点に、背筋が伸びる気持ちと同時に温かさを感じて、キーンさんが今の日本を見たらなんておっしゃるのか聞いてみたくなる、そんな本だった。

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    2025年09月29日
  • 思い出の作家たち―谷崎・川端・三島・安部・司馬―(新潮文庫)

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    崇拝する 谷崎潤一郎 川端康成
    親友の 三島由紀夫 安部公房
    戦友の 司馬遼太郎 
    とのエピソードを語った本。大作家たちを惹きつける 著者の翻訳能力や人間力が凄いのだと思う


    新潮文庫 ドナルドキーン 思い出の作家たち


    司馬遼太郎 評が特に面白い

    「バスク民族への司馬の興味は、固有の言語と古代からの文化を保ちながら、自身の国家を持たないこと〜国家主義は 世界平和の最大の障害と考えている」

    「司馬は、外国人であっても日本語を完璧に話し、日本文化を愛するのであれば、顔立ちはどうであれ日本人として受け入れるべきと信じていた〜そのような新日本人が増えれるほど〜国家主義的な偏見を抑止できる」

    「愛国的な熱意からでなく、歴史を通じた冷静な認識によって、日本とは、日本人とはと問い続けた〜国民全体を鼓舞した」

    「司馬の全作品を通じて、非日本人の鑑賞を困難にしている第一の要素はその文体である〜いかなる熟練の翻訳をもってしても、大部分は伝達不可能である」


    谷崎潤一郎 評
    「彼の小説は〜文学なればこその喜びや、人間にとって永遠不変な事象の反映を求める読者にとって、谷崎を越える作家を発見することは不可能であろう」

    川端康成 評
    「川端には、作家は政治や社会の参加者たれ、と強いられることが何よりも苦痛だった」

    三島由紀夫 評
    「三島がくり返し強調した夭折(ようせつ)の美〜桜の花の最大の魅力は、花そのものの美しさよりも、散りやすさにある」

    安部公房 評
    「土地への公然たる愛情に全体主義を感じとった彼が、愛郷的な態度に対して疑念を抱き、憎悪するまで至った」


     

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    2025年07月25日
  • 三島由紀夫を巡る旅―悼友紀行―(新潮文庫)

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    学生の頃三島由紀夫にハマって
    意味分からなくても
    とにかく読んで...

    くすっとするエピソードや
    内面の考察などなど興味深かった
    キーンさんの眼差しが鋭くも優しい

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    2025年07月16日
  • 明治天皇を語る

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    明治天皇について書かれた本は少なく、意外な側面も多くあり興味深かった。儒教の考え方を重んじ、これほど国民と寄り添って高い意識で活動をされていたことを知り、天皇崇拝の一端を理解できた気がする。

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    2025年07月13日
  • 日本文学史 古代・中世篇四

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    作品だけでなく作者の人物像まで言及されており読み応えがあったが、新古今歌人としてのピックアップが定家と西行だけだったのはそれでいいのかと思ってしまった….

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    2024年03月09日
  • 日本文学史 古代・中世篇三

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    中世の物語文学を、源氏物語との比較や影響関係をもとに説明されておりわかりやすい。あとは源氏物語が王朝文学のなかで最高峰であることの理由説明がもう少し詳しく欲しかった。

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    2024年02月29日
  • 日本文学史 古代・中世篇二

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    八代集のうち古今集と新古今集以外のものはさほど注目されないことが多いため、この本ではそれぞれの性格と繋がりが丁寧に示されており特に読み応えがあった。読みながら手元に国語便覧が欲しいと何回も思った…

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    2024年02月23日
  • 明治天皇を語る

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    日本文化研究の大家である筆者が明治天皇の人物像に迫った一冊。気難しいところもあるけれど、基本的に"天皇"という立場に真面目で、外国文化に対して開明的で、おおむね聡明と言ってよい姿が描き出されている。まあ、筆者は在位期間が長かったことが大帝と呼ぶべき第一の理由と述べているけれど笑

    お手製の短歌も折り込まれながら、声や言葉遣いに迫ってみたり、大酒のみで風呂ギライ・倹約家なところから、皇后や岩倉具視や西郷隆盛といった臣下・周囲の人たちとの親交の様子を描き出したりと、新書ゆえ分量としては軽めながら、興味深く読むことができ、親近感がわいてきた(失礼)

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    2024年02月21日
  • 日本文学史 古代・中世篇一

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    この粒度でこれだけの範囲の時代•ジャンルに言及できるというのはさすがキーン氏…
    主流とされる説を紹介しつつキーン氏の持論も展開されていて読み応えがある。古事記のパートはかなり勉強になった。

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    2024年02月07日
  • 日本の美徳

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    同じ年に生まれた瀬戸内寂聴、ドナルド・キーンのお二人とも貪欲に生きて、96歳の時に対談した記録。静かな火花を散らせながらお互いの今を語っているところに圧倒される。いくつになっても今この時を大切に生きていくことの意味を思い知らされた。96才のキーンさんが101才の親友にニューヨークで会った時のエピソードに胸を打たれた。もうこれが最後の出会いだと何度も「I love you」と言いながら抱き合ったとのこと。そんな切実な瞬間がこれからの私に何度訪れるのだろうか。

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    2023年09月10日
  • 明治天皇を語る

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    明治の時代といえば日清・日露の両戦争への勝利、岩倉具視や大隈重信、伊藤博文といった多くの優秀な政治家たちが活躍し、近代日本の礎となった時代であった。その中でも明治天皇の優れた人となりについて歴史の教科書などでもそれ程多く触れられる機会は無い。斯くいう私もその後の昭和の時代の天皇がアジア・太平洋に広がる大規模な戦争で目立ってしまったせいか、明治天皇についての記憶は殆どない。本書ではそうした明治天皇の素顔に膨大な資料を参考に迫っていく。
    明治の時代はそれまでの武士が政治権力を握ってきた世の中から、いよいよ近代的な日本に生まれ変わる激動の時代だ。武士が刀を腰に下げていた時代は、江戸の長きにわたる治世の中でも大きく変わる事なく続いた。これに対して決定的な刺激になったのは、明治天皇が産まれて間も無くアメリカからペリーが浦賀に来航した事による。蒸気船に巨大な大砲を乗せた艦隊が人々に与えた恐怖はどれほどのものであったろうか。これ以降、日本はそれまで外国との関わりを殆ど持たずに来た事を反省し、海外留学を積極的に行い、かつ西欧化・近代化に向けて一気に突き進む事になる。天皇即位に際して年号を明治に変え、天皇となった睦仁は積極的に外国の文化を学んでいく。本書で初めて登場する天皇の姿は、女官に囲まれて育てられてきたこともあり、女性の様な容姿に平安貴族を思わせる肌の白いか弱い印象を読者に与える。それから先は徐々に君主としての威厳を備えていく。何より西欧列強の君主が自ら軍事や政治に口を出すのに対して、明治天皇は部下たちを信頼し、重要な判断に際してはしっかりとご自身の考えと意見を述べる事で、部下を不安にさせない堂々とした人物像に変わっていく。あくまで自身は決断者であり、部下たちへの絶大な信頼と結果に対する責任感を備えていなければならない。
    そうした天皇の決断や心のうちは詠まれた歌の中にも頻繁に登場する。
    人柄として一番感銘を受けるのは、何より視点が国そのものであり、世界から見た日本を意識していた点である。日本が諸外国から劣等国・野蛮な国と見られてしまえば、日本の平和を脅かす存在が現れる可能性もある。だから外国人と会う時も常に相手を尊重し、かつ威厳ある態度を示す事で、外国人たちも立派な君主であるとの印象を受ける。当時の世界一の国力を持つイギリスからキリスト教徒以外に勲章が授けられるというのも、歴史上の例外中の例外だ。もっとも本人は決して望んだものではなかったが。
    何より国民の生活や軍隊の兵士と同じ視点で国内を隅々まで見渡し、かつ儒教の影響から国民と同じく節約質素を好む性格であったことが、日本人が慎ましい気質で平和を愛する民族であることを世界に示してくれたのではなかろうか。清国、ロシアに対しても勝った勝ったで喜ぶのではなく、その後の二国間の協力や、負けた相手方の将軍の安否を気遣うなど、人間性に大変優れた方であったのだろう。本書を執筆したドナルド・キーン氏は勿論海外から来た方ではあったが、外国人から見た日本人の良さとは、こうした明治天皇の姿から来ているのだろう。
    日本は日本人は今、世界からどの様に見られているだろうか。太平洋戦争を経て天皇は神から人間になったと言われているが、明治の時代にも人間的で優しい天皇の姿、大正を経て昭和、平成、令和といずれの天皇も海外からは称賛される。象徴天皇となる事で、海外から見た日本の標準的な姿として、決して誤った印象を与えないよう、気苦労も計り知れないと思う。昭和の時代には諸外国へ進駐し、日本の評価は地の底まで一旦は落ちた。その後の昭和の時代は、世界にも例の無い劇的な発展を遂げた。昭和天皇崩御のニュースとそれまで毎日ご容態についてテロップが出ていたのを記憶している。平成の時代は私の青春そのものだった。東日本震災に悲しまれる天皇の姿を見て心が痛んだが、頑張らなくてはと強い気持ちになれた。令和の世を私自身が最後まで生きられるかはわからないが、きっとこれまでの治世を続け、国民全員が幸せになれるよう天皇陛下は日々祈り続けている事だろう。

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    2023年08月16日
  • 石川啄木(新潮文庫)

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    24才で老父母、きょうだい、妻、子どもを扶養するのが当時の長男。「ジェンダーギャップ指数」というと、女性が権利を主張している話題、と取られがちだが、彼の人生からは、家制度が男性を縛ってきたものにも気づく。
    女性問題、借金etc.情状酌量の余地はないとはいえ、100年以上早く、個であろうとして苦しみ、成し遂げたことの価値を知らぬまま26才で生涯を終えたことに、現代を生きる一人の母親として悲しさだけを感じる。
    その葛藤の中で詠んだ歌に、今、どれだけ多くの人たちが救いを感じていることか。
    膨大な資料に当たったドナルド・キーンさんと角地さんの名訳のおかげで、そんな思いに至りました。

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    2023年07月30日
  • 日本人の質問

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    1970年代から80年代にかけて、日本人がキーンさんにする質問ときたら。。。当時外国の人をひっくるめて『外人』と呼んでいて、しかも『外人』 と言えばいわゆる欧米人、もっと言えば白人だったように思う。今思えば私も似た様な印象からくる疑問や質問を持っていた事は否めず、さぞかし不愉快な思いもされてきた事でしょう、と恥ずかしい気持ちにもなりました。
    後半はキーン先生が研究されてきた様々な日本感が綴られておりとても勉強になります。
    谷崎潤一郎氏との思い出も語られていて、谷崎源氏を読んでみたくなる。とても分かりやすい現代語訳から入った方がいいかしら?なんて考えるきっかけも与えてくれる良き一冊でした。

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    2023年07月02日
  • 私の大事な場所

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    偉人や伝統を含めた過去について、
    日本人としてもっと知らないと。
    日本文学に、日本の伝統に、触れないと。
    分かってるんだけど、なんかできない
    そしてロシアについてもっと学ばないと。

    Россия, Москва и русский язык всегда меня поддерживают. Они в моём сердце. Надо узнать и понять об них больше и больше

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    2022年09月15日
  • 日本を寿ぐ―九つの講演―(新潮選書)

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    日本人が西洋諸国をどう見ているか 西洋 が日本をどう見ているかはいつも気になる。講演なのでで分かりやすかった。

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    2022年07月16日