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Posted by ブクログ
ちびちびと古代・中世編を読み進めています。
この巻では、枕草子、源氏物語他、物語文学から説話集まで豪華な内容となっております。
「光源氏は恋愛の天才であり、どの女性にも完璧な対応をしている。もし一夫一妻制が厳格に守られている社会に住んでいたらーーあるいは、紫上を理想的な妻と思い定め、他の女性に見向きもしなかったらーー世界はそれだけ貧しくなっていたはずである」
なんかね、この言い回し。批判を浴びるかもしれませんが、好きです。
「『宇津保物語』で語られる宮廷生活の様子は、ある意味で『源氏物語』よりリアルである。宴席では、貴族たちが酔って騒ぐし、名前を聞くだけで食欲を無くしそうな料理を食べる(『源氏物語』では、誰も食べるというような下品なことをしない)」
なるほど。飯テロ小説もびっくり。
ご飯を食べる所を見られるのが苦手な私は、平安貴族だったのかもしれない。冗談です。
血生臭い争いが描かれることはなく、とにかく見目の麗しさと芸術的センスが備わっていることが、ある種の主人公像でありながら。
けれども、心は満たされず、いつも隣に儚さを潜ませている。
平安物語文学に見られる美しさとは何なのでしょうか……。
Posted by ブクログ
いよいよ古代・中世篇のクライマックスともいえる「枕草子」と「源氏物語」が登場です。それにしても、1000年前が女性の才能をこれほど花開かせる社会だった、というのは、日本は女系社会だった、という証左でしょうか。
おもしろかったのは、「説話文学」の章で述べられている日本的ヒーロー論。河合隼雄氏の浦島太郎論“このヒーローは英雄的な戦いで女性を獲得するのではなく、むしろ女性によって捕らえられる”を引用し、日本的ヒーローは受動的で、西洋人にとっては不完全と思われる、と述べています。これも、日本が女系社会だったということと関連していそう。
西洋の視点からみた日本文学史っていうのも、この本の面白さの一つです。
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