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『万葉集』から『古今集』へ。平安時代後期の文学は、ひらがなで記された『土佐日記』の影響のもと、『蜻蛉日記』など宮廷女性の日記文学が牽引する。 『万葉集』から『古今集』へ/古今集/平安時代後期の和歌集/平安時代後期の漢文学/平安時代の日記文学
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Posted by ブクログ
八代集のうち古今集と新古今集以外のものはさほど注目されないことが多いため、この本ではそれぞれの性格と繋がりが丁寧に示されており特に読み応えがあった。読みながら手元に国語便覧が欲しいと何回も思った…
古代・中世篇一を読んで、ドナルド・キーン氏の吸引力に巻き込まれ、篇二を購読。そして、篇二を読み進めるうちに、その吸引力がキーン氏の論旨によるものというより、その文章・文体に端を発していることにハタと気が付く。そう、その訳文自体に心が持っていかれている。訳者は土屋政雄。調べてみると、その昔、麻薬のよう...続きを読むにうっとりとさせられた「イギリス人の患者」の訳者だ。なんてことだろう。ホント、びっくりした。「イギリス人の患者」もストーリーよりも訳文の方にうっとりきてたのかも。 閑話休題、古代・中世篇二は、古今和歌集に始まる勅撰和歌集と平安時代の日記文学。花といえば桜、桜といえば吉野といった、日本人の常識がこの時代に始まっている。日記文学では、歴史の教科書では影の薄い堀河天皇の人気ぶりが意外。藤原長子の『讃岐典侍日記』や右大臣藤原宗忠の『中右記』に若くして亡くなった賢帝への思慕がつづられていて、心打たれる。
前半は『万葉集』から『古今集』、その他の和歌集について語られている。 やはり後半の、平安時代の日記文学に関する項目が面白い。 見せるために書かれた日記と、見せないために書かれた日記の本質は全然違うと思う。 『蜻蛉日記』のような辛辣さは、読む者にとっては衝撃も受ける。だが閉鎖的な貴族社会の中で、噂を...続きを読む気にしながらも、心に溜めてきた感情の整理場所として、女性にとっての日記とは大きな役割を果たしていたのかもしれない。
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