ドナルド・キーンのレビュー一覧

  • ドナルド・キーンのオペラへようこそ! われらが人生の歓び

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    借りたもの。
    キーン氏のオペラ・エッセイ。
    オペラに魅了され、METの会員になった経緯や、名作の解説、往年の声楽家たちへの敬意など、読みやすく読み応えのある一冊。

    METの歴史も垣間見れる。
    先の大戦で戦禍を逃れるためアメリカに渡ったヨーロッパの芸術家たち。それが戦後アメリカに質の高いオペラをもたらしたこと。
    そしてオペラには新しい試みをする機会を与えたことを理解する。

    モダンな時代設定への変更が、現代人へ親近感を持たせるものではない、という苦言も呈している。
    オペラにある古典王道の安心感や、その異界(今、私たちが生活しているリアルとは異なる)への冒険があること
    上演時と同時代設定の場合、

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    2019年05月26日
  • 二つの母国に生きて

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    キーンさんが見た、谷崎潤一郎、三島由紀夫、吉田健一等々。三島は、いつも高笑いをしていたが、眼が笑わない、とか、後年、ボデイビルで鍛えた肉体を誇示するような服装をする等々、身近に見たからこその思い出が一杯であります。石原慎太郎が、伊豆の川奈ホテルで見かけた、三島の水泳練習の話と重ねると(体は筋肉質だが、泳ぎのセンスがあまりなく等)、三島由紀夫の姿がよく見えてきます。

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    2019年03月12日
  • 日本人の質問

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    日本人より日本人的センスの光る見事な日本語。海外出身者だから感じられる日本の良いところと変なところ。
    日本の国内だけにいたら当たり前過ぎて気づくことの出来ない事もわかりやすい日本語で読み易く書かれてます。
    『銀行へ行くとハンコのことを印鑑と言っている。区役所では実印で、郵便配達は認めと言う。同じハンコなのに場所によって呼び方が違う。…、もっと外国人にもわかりやすい、基本的な日本語を発明したらいいと私は思う。』
    ごもっとも‼️

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    2018年11月17日
  • 日本文学史 近代・現代篇五

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    取り上げられているのは私小説、戦争文学、太宰治と無頼派。前半二項については若干の読みづらさを感じる。翻訳しにくい箇所であったか。一方、太宰治と無頼はについては縦横に論が展開され、読み応えあり。未読の太宰に触れてみたくなると同時に、既読の太宰も再読したくなる。

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    2018年09月10日
  • 日本人の質問

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    ドナルド・キーン氏が主に1980年代に執筆した、日本・日本人に関するエッセイ・論考集。日本への温かなまなざしが伝わる。

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    2018年04月08日
  • 私の大事な場所

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    キーンさんの日本文学は分かりやすく、しかし浅くない知識が込められている。
    その背景に触れられる一冊。

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    2018年02月25日
  • 日本を、信じる

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    90歳とは思えない二人の対談は多くの学ぶべきことを含んでいるように思う。この歳で今現在明晰な二人が対談することの意義は大いにあるように思う。個人的には情報将校として日本に降り立ったキーンさんの当初日本に受けた米国人としての想いが印象的だった。日本について想いのある語りは有意義なものだったと思う。

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    2017年12月18日
  • 二つの母国に生きて

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    2011年に日本へ帰化されたキーン先生の80年代に書かれたものが中心のエッセイ。これだけ読みやすく明晰な文章を外国の方が書かれたなんて日本人として恥じ入るばかりである。キーン先生は日本のお正月がお好きなんですね。谷崎や三島らとの交流を描いた章はかなり貴重だ。谷崎、女友達しかいなかったのか…。三島が鍛えた体を誇示するためプールサイドで寝そべっていたが水に入るところを見たことはなかった、という文章でちょっと笑ってしまった。体は鍛えたけど泳げなかったのか?ユーモアを交えつつ亡き友・三島を偲ぶキーンさんが切ない。

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    2016年08月20日
  • 二つの母国に生きて

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    渡米する前に読んでおきたかったので。
    日本文学研究のパイオニア、ドナルド・キーン。ただ文学を研究するだけでなく、その背景にある文化などにも強い関心を持ち、何より日本という国に母国へのそれにも劣らない深い愛情を注いでいたことを知り驚いた。
    三島由紀夫や谷崎潤一郎などの文豪などとも交流があり、彼らの意外な一面も教えてくれるエッセイ集。読みやすくておすすめ。

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    2016年08月03日
  • 明治天皇を語る

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    明治天皇は長生きだったので、当時の激動混沌とした社会情勢には深く関係しているはず。
    にも関わらず、明治時代の政治家、文化人、軍人などについてはめんみつなけんきゅうがあるのに、明治天皇についての著書は全くないわけではないが、非常に少ない。

    本書は、明治天皇の人物像にフォーカス。彼の暮らしぶり、言葉遣い、どんな声で、どんな話ぶりだったのか。皇后、奥さんを何と読んでいたのか、天皇への教育内容、儒教思想が与えた影響などなど。


    勲二等旭日重光章を受賞したドナルド・キーン氏による一冊。

    大帝と呼ばれた、世界に誇るべき指導者。指導者のあるべき姿が見える。

    俺は右でも左でもないが、ビジネス書に危うく

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    2016年04月08日
  • 私の大事な場所

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    ドナルドキーンの読みやすいエッセイ。様々なところで寄稿、講演されたものを集めてあるので、読みやすいもののエピソードが重複していたり、文体の統一がなされていなかったところが残念。しかし、海外からみた日本文学がどのようなものか、時代とともに認識の変化などわかりやすかった。

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    2014年10月22日
  • ドナルド・キーン わたしの日本語修行

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    キーンさんがインタビューに答え、自分の日本語修行だけでなく、先生、テキスト、教え子だけでなく、日本文学をはじめとする学問とのかかわりを語ったもの。インタビュアーは,日本語教育学専攻の東京外大の河路さん。河路さんがインタビュアーを引き受けるきっかけになったのは、キーンさんが使っていた長沼直兄のテキストが、長沼学校から東京外大に寄贈され、それを整理していたことからだそうだ。この長沼学校、ぼくは1980年頃日本語教育学会の研究例会で発表をしたあと、そこの浅野鶴子先生という方に案内され訪れ、紀要までもらったことがある。浅野先生にはとてもかわいがっていただいたが、その後ご無沙汰しているうちにお亡くなりに

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    2014年10月07日
  • 日本文学史 古代・中世篇五

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    古代・中世篇 五 とは対照的に、馴染みのない作品ばかり。知っていたのは徒然草ぐらいで、聞いたことのない物語や日記文学、学校では習わなかった連歌など、敷居が高くて読むのに時間がかかりました。
    それにしても、古代・中世篇ものこすところ、1冊。土屋政雄氏の素晴らしい訳文が読めなくなると思うと、寂しいです。

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    2014年08月10日
  • 明治天皇を語る

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    明治天皇は授業でもほとんど触れない方だったのでどんな方なのか全く知らなかったので、この本を読んで明治天皇の素顔が知れた気がする。とても、質素な生活をする方だったようでびっくり。庶民に近づくために努力する姿など、天皇なのに…と思ってしまう程である。著者の方はアメリカ人だが、日本人の私より日本史に詳しい。勉強し直さなければ。

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    2014年05月19日
  • 日本文学史 古代・中世篇三

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    いよいよ古代・中世篇のクライマックスともいえる「枕草子」と「源氏物語」が登場です。それにしても、1000年前が女性の才能をこれほど花開かせる社会だった、というのは、日本は女系社会だった、という証左でしょうか。

    おもしろかったのは、「説話文学」の章で述べられている日本的ヒーロー論。河合隼雄氏の浦島太郎論“このヒーローは英雄的な戦いで女性を獲得するのではなく、むしろ女性によって捕らえられる”を引用し、日本的ヒーローは受動的で、西洋人にとっては不完全と思われる、と述べています。これも、日本が女系社会だったということと関連していそう。

    西洋の視点からみた日本文学史っていうのも、この本の面白さの一つ

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    2013年12月02日
  • 日本文学史 古代・中世篇二

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    古代・中世篇一を読んで、ドナルド・キーン氏の吸引力に巻き込まれ、篇二を購読。そして、篇二を読み進めるうちに、その吸引力がキーン氏の論旨によるものというより、その文章・文体に端を発していることにハタと気が付く。そう、その訳文自体に心が持っていかれている。訳者は土屋政雄。調べてみると、その昔、麻薬のようにうっとりとさせられた「イギリス人の患者」の訳者だ。なんてことだろう。ホント、びっくりした。「イギリス人の患者」もストーリーよりも訳文の方にうっとりきてたのかも。

    閑話休題、古代・中世篇二は、古今和歌集に始まる勅撰和歌集と平安時代の日記文学。花といえば桜、桜といえば吉野といった、日本人の常識がこの

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    2013年09月17日
  • 日本文学史 古代・中世篇一

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    気軽な気持ちで何気なく手に取ったのに、著者の日本文学を愛する情熱に引きずり込まれて、なんだか全巻読まなければならいような気にさせられてしまった。といっても、全巻あわせると18巻にもなるから、とりあえず、古代・中世篇は購入しよう。おそるべし、ドナルド・キーン氏の吸引力。

    古代・中世篇一は、古事記から平安時代前期の漢文学まで。特に、山上憶良に対する見方が変わった。子煩悩なお父さんってだけではなく、社会派だったのね。あとは、空海。“文学史に空海?”って思ったけど、「三教指帰」という戯曲仕立ての著作について、扱われている分量としては少ないながら、その特異性が際立っている。まずは、司馬遼太郎の「空海の

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    2013年05月12日
  • 明治天皇を語る

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    ネタバレ

    費用がかかるからと、新皇居建設に反対されたり、あて布をした服を着用されたり。
    でも、香水は3日で空にする程、好き。お酒も好き。

    明治天皇の人柄が垣間見れる本でした。

    劣悪な環境や天候の中、訓練中の兵たちを見つめ微動だにせず、何時間も同じ場所に立ち続け、見守っている姿。
    ・・・何も言わなくてもただ、そこにあるだけの重要さって確かにある。

    日露戦争で勝利の報せを受けた明治天皇の第一声が
    「降伏した将軍の武人としての名誉を大切にせよ」
    だったというのに感動しました。

    明治天皇が乃木を学習院長にしたことは有名ですが、ずっと腑に落ちないでいたのですが、この本を読んで解消されました。
    ・・・そっか

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    2012年12月13日
  • 明治天皇を語る

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    著者には、「明治天皇」という大作があるが、本書はその本の紹介というかエピソードなどを記した本である。明治天皇は、当時の諸外国の皇帝と比べて最も立派で大帝と呼ぶににふさわしいと著者は言う。近代日本の立役者であるのに、その実態は知られていないというか書くのは畏れ多くて手付かずになっていたのを、外国人である筆者だからこそ客観的に書いて評価しているのだろうと思うが、それでもそこまで言い切るのだから、本当に偉大だったのだろう。そのような天皇がいたことをなぜか誇りに思ってしまうし、もっと知りたくなってしまう。つまり、この本を読むと、筆者や出版社の思惑通り「明治天皇」を読みたなってしまうのだ。

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    2012年11月18日
  • 日本文学史 近代・現代篇六

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    ネタバレ

    文学史を学ぶことが結構面白いと思うようになってきた。人口に膾炙した作品や表現を学ぶと言うことは歴史の連続性を考える点で重要な事と認識できるようになった。それだけではなく、読み物として愉しむことができる。これも歳を経たからなのかもしれない。

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    2012年08月10日