二つの母国に生きて

二つの母国に生きて

630円 (税込)

3pt

4.7

不世出の日本文学研究者によるエッセイ集が待望の文庫化。来日の経緯、桜・軽井沢など日本文化に関する考察、伝統芸能論、戦争犯罪について、そして三島、谷崎との交流まで縦横無尽に綴る。その知性と柔らかい人柄のにじみ出た珠玉の一冊。

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二つの母国に生きて のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2022年10月09日

    「むろんキーン氏は、両国の架け橋になろうなどという鯱張った公的使命感に衝き動かされて、研究や翻訳の仕事を行なってきたわけではない。(中略)要するに自分の生きたい人生を思うさま生きてきただけだ。そして、そういう人物であるがゆえに、人々は心を開いて彼を信頼し、その信頼がおのずと「橋」たらしめたのである。...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2019年05月05日

    末尾の解説者が、本著は「小さな名著」であると書いている。同感。読みながら、キーン氏の魅力に惹きつけられ、楽しい気持ちになる。また日本はこんな素晴らしい人を引き付ける魅力があったのだと嬉しくなる。同時に昨今の日本を寂しくも感じるが。

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    Posted by ブクログ 2018年11月16日

    この人の書く物が本当に大すき。両言語できるからこそ日本人に伝わる文化論。日本人は違いを重視しすぎという指摘は胸に刺さった。

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    Posted by ブクログ 2016年11月05日

    【キーン氏の文章は、謙虚で誠実な“日本への愛”を呼び覚ましてくれます】
    日本研究の第一人者、コロンビア大学名誉教授のドナルド・キーン氏が 80年代に綴ったエッセイ集です。全編を通して、米国に生まれたキーン氏が日本に魅せられ、深い知性と謙虚な学びの姿勢で日本の人・文学・文化と向き合ってきた様子が浮かび...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2016年03月13日

    戦争裁判の話は踏み切ったところまで入り込んでるのが興味深かった。他のアメリカ人からはこういう意見は聞けないと思う。

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    Posted by ブクログ 2019年03月12日

    キーンさんが見た、谷崎潤一郎、三島由紀夫、吉田健一等々。三島は、いつも高笑いをしていたが、眼が笑わない、とか、後年、ボデイビルで鍛えた肉体を誇示するような服装をする等々、身近に見たからこその思い出が一杯であります。石原慎太郎が、伊豆の川奈ホテルで見かけた、三島の水泳練習の話と重ねると(体は筋肉質だが...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2016年08月20日

    2011年に日本へ帰化されたキーン先生の80年代に書かれたものが中心のエッセイ。これだけ読みやすく明晰な文章を外国の方が書かれたなんて日本人として恥じ入るばかりである。キーン先生は日本のお正月がお好きなんですね。谷崎や三島らとの交流を描いた章はかなり貴重だ。谷崎、女友達しかいなかったのか…。三島が鍛...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2016年08月03日

    渡米する前に読んでおきたかったので。
    日本文学研究のパイオニア、ドナルド・キーン。ただ文学を研究するだけでなく、その背景にある文化などにも強い関心を持ち、何より日本という国に母国へのそれにも劣らない深い愛情を注いでいたことを知り驚いた。
    三島由紀夫や谷崎潤一郎などの文豪などとも交流があり、彼らの意外...続きを読む

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