玉木亨のレビュー一覧

  • 地の告発

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    あれっ、
    確かわたしはミステリーを読んでいたはず…
    なんだけど、もはやこのシリーズ、
    ジャンルはミステリーと言うよりは人間ドラマ。
    ザ・シェトランドの人々。

    おなじみの登場人物や、何かありそげな住民たちの
    頭の中を覗き、その関係性をあれこれと想像するのが日常となり、犯人が誰なのかは二の次になってきた。

    今回はシリーズ一作目に登場し、犯人扱いされた老人
    マグナスが再登場。
    愛すべきキャラクターだった彼がなんだか懐かしく、しんみりとした気持ちになった。


    と、ここからは心の声です- - -


    あ〜、それにしてもペレスの恋心がもうやばい!
    元々が真面目なだけに、どうなってしまうのか?
    お願

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    2024年03月09日
  • 空の幻像

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    シリーズ6作目。
    今回はシェトランド最北の島、アンスト島で事件が起こる。

    傷ついていたペレスも少しずつ回復している。
    冒頭、部下であるサンディを「同僚」と捉えているシーンにじーんとした。
    本土からやって来るウィローは相変わらずペレスの心をかき乱し、彼女自身もペレスに対し、複雑な感情があるようで。。
    あんまり恋愛モードが入るのが好きじゃないわたしは
    2人の関係がこれ以上進展しないことを望みます!

    今作の謎の部分は、
    子どもの幽霊話を軸に
    二つの殺人事件の犯人を追う、というもの。
    今回もかなり複雑に人間関係が絡まっていて、
    それがゆるりゆるりとほどけていく感じ。
    個性の強い魅力的な登場人物が多

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    2024年02月29日
  • 水の葬送

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    ネタバレ

    シェトランド四重奏を経ての
    ペレス警部、新章の始まり。

    愛する人を失い、なかなか立ち直れないペレスに新たな殺人事件が。
    相変わらず頼りなげなサンディと、本土から派遣された女性警部と3人での捜査が始まる。

    サンディに対しては、過去四作の彼を見てきたせいで
    親か祖母目線で見る癖がついてしまい、何をしてもかわいく、応援したくなる。
    外見が超ラフなウィローは天然なのか計算か?美しいのかだらしないのか?男性を翻弄させる小悪魔的女子。
    傷心なはずのペレスが早々にコロッとその魅力に吸い寄せられてるのがなんだかなぁ。。(まだ早いよ〜)

    本筋の事件の方は
    登場人物が多くて最後まで名前が一致せず、
    最初の人

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    2024年02月12日
  • 大鴉の啼く冬

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    ネタバレ

    物語全体のこの「トーン」は好きです。
    4人の視点で書かれるというのも、新鮮でした。

    意外な犯人に、驚きの声が出てしまったけど、
    (もう一度読み直さないと、色々読み落としてる)
    私が犯人の立場でも、同じことをした…かも。

    次も読みます。

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    2024年02月11日
  • 地の告発

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    ペレス警部シリーズ。ペレスの自宅の近くで地滑りが発生。壊れた空き家から女性の絞殺死体を発見する。今回も、シェトランド島の自然と濃密な人間関係を背景に、辛抱強く事件を追ってゆく。今作も、アン・クリーヴス独特のゆったりとした時の流れとペレス警部の落ち着いた佇まいに、安心して読破できる一冊である。

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    2024年02月08日
  • 白夜に惑う夏

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    シェトランド四重奏の二作目。絵画展の後で不審人物が殺される。思慮深いペレス警部と、本土から応援に来た合理的なテイラー警部が、事件に挑む。終盤、呆気なく解決に向かうが、イギリス最北の島、シェトランド島の静かで濃密な時間が堪能できる。

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    2024年01月03日
  • 凍った夏

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    子供の頃の記憶、セピア色に染まった場面の一つ一つには、単なる“郷愁”ではない過去が潜む。

    〈新聞記者ドライデン シリーズ〉第四作。
    今回は主人公ドライデン自身の過去に触れることに……。

    新聞記者が探偵役を務めるこのシリーズ。
    ロンドンから訳あって少し田舎の町イーリーへ移住した主人公は、そこで起こる事件について、この地の自然に巻き込まれながら一話ごとに解明していく。
    結構お気に入りでこれまでの三作はいずれものめり込むように読んでしまった。
    ただ、この四作目についてはそこまでの思いは抱けなかった。
    探偵役が当事者の一人になる場合が、好みではないのかもしれない。

    でも、
    一作目は「水の中」

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    2023年12月07日
  • 空の幻像

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    ペレス警部シリーズ6作目。アンスト島へ里帰り結婚式に参加していた女性が殺される。少女の幽霊の伝説と、参加した者たちの複雑な家族関係を絡ませ、謎に満ちた事件となるが、ペレス警部やウィロー警部、サンディ刑事たちの地道な捜査が展開される。ペレス警部の地に足ついた操作は、安心感があり、じっくり時間をかけて読みたい。

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    2023年12月02日
  • 野兎を悼む春

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    アン・クリーヴス、ペレス警部シリーズ3作目。1、2作は未読だが、十分楽しめた。部下のサンディ刑事が、帰省したウォルセイ島で祖母の遺体を発見する。古くからの島の歴史と濃密な人間関係が、美しい自然に中和されながら表現される。北欧ミステリーを彷彿とさせ、読み応えがある。優しい先輩ペレス警部を慕う、サンディの成長物語でもある。

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    2023年11月22日
  • 白夜に惑う夏

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    シェトランド四重奏、2作目。
    今回も前回同様に、物語の半分くらいまでエンジンがかからず。
    なんだか自分の中にシェトランド時間が流れるかのごとく、まったりとしてしまう。
    ミステリーなんだけど、所々でその地方特有のアクティビティが描写され、空気感を感じられるのが良い。
    (今回は羊の毛刈り)
    登場人物の心の声やその恋の行方など、サイドストーリーもその人物を知る助けとなり、気になるところ。

    中盤に来てようやく被害者が誰だか明らかになり、
    数多くの怪しげな人々のつながりが見えて来始めると
    あとは怒涛の一気読み。
    あれこれ推理するものの、犯人はまたまた意外な人物だった。
    前回の展開と類似する部分もあり、

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    2023年11月21日
  • 大鴉の啼く冬

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    終始淡々としたモノローグでつづられる物語。
    退屈ではないものの、先へ先へと言う気持ちにはならず、ゆっくりめのペースで読んでいたところ、
    最後の最後、犯人が明らかになった時、
    思わず「えーーーっ⁉︎」と叫んでしまった。

    それくらいの意外な結末。

    イギリス本土と北欧の間に位置するシェトランド島。
    セーターと牧羊犬くらいしか知らなかった土地が、
    このような場所にあったとは。
    華やかな観光地とは言えないけれど、
    味わい深く描かれていて、「シェトランド四重奏」とされるこのシリーズ、続きも読むつもり。

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    2023年11月20日
  • 水の葬送

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    ペレス警部物は5作めだが、最初に読んでしまった。事情は説明されており、物語には、十分入り込める。スコットランド北部の島、シェトランド諸島での複雑な殺人事件。北欧ミステリーを彷彿とさせる落ち着きと、濃密な人間関係、そして自然の厳しさと美しさが描かれ、静かな展開ではあるが飽きさせない。じっくりと楽しみたい一冊。

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    2023年10月15日
  • 凍った夏

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    主人公が人々に次々とインタビューを繰り返す中で、ことの真相が少しずつ明らかになっていくというタイプのお話。主人公がジャーナリストなので一昔前のネオ・ハードボイルドを連想した。ミステリ的には真相にちょっとしたツイストが仕込んであるのだけれど、作者さんは冒頭から手の内をさらけ出してしまう。真相で読者を驚かせてやろうなどとは少しも考えてないらしい。ロジックもお呼びじゃないしね。でも、惹句には「端正な英国本格ミステリ」とある。まあ当方の認識の方が間違ってるんだろうなあ。

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    2023年09月20日
  • 大鴉の啼く冬

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    濃密な心理描写と雪原の描写が大変素晴らしい。まるでその場に居合わせてしまったかのような雰囲気がある。それだけに後半に至っての失速が残念。それまではテンポよく進んでいたのに突然バキッと勢いを殺されたような感じがした。それでも読ませる作品ではある。

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    2023年08月25日
  • ブラック・フォン

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    洋風世にも奇妙な物語詰め合わせ短編集。
    きついホラーは無い。(なんなら表紙がいちばん怖い)

    17編あった中で1番のお気に入りは、
    純文学系の「ポップアート」。
    これは勿論、他にも何個か
    読み返したいのがあるので売らずに持っておく。
    (マイナーすぎて重版見込めないだろうし)

    心揺さぶられたりするほどの感動はないけど、
    ふとした時に読みたくなる予感がする。

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    2023年01月01日
  • 青雷の光る秋

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    四部作の完結編。こんな終わり方、ありか?
    最後の殺人は作者の都合上という気がしてしまう。必然性が薄く感じられる。
    これまでの3作は面白かっただけに残念。
    最初の殺人と被害者の人物像や行動が明らかにされる過程や、登場人物の描き方など、よかったのになあ。

    あと、ジミーの父親がジェームズっていうのもありなんだ。

    訳については、名詞の訳し方から自分より年代が上の訳者だとつい思うのだけど、同世代。毎度そう思っては、役者紹介を読み確認しては、自分の認知能力の問題をも確認することになる。海外で教育を受けた方なのだろうか。そういう方だと、日本語が親世代の語彙になりがち。

    なんだかんだ、もう延長シリーズ次

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    2022年12月29日
  • 白夜に惑う夏

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    ネタバレ

    シリーズ2作目。
    前作が良かったので期待して読んだが、残念ながらあまり好みではなかった。
    ミステリというより人間関係に重点が置かれたドラマだと思った。
    主人公は個人的な事で捜査が上の空だし、ある登場人物の視点からの情報で印象が誘導されているので、推理小説としてはあまりフェアではないのでは?とも思ったが、少ない登場人物の中で犯人がすぐ分かってしまわないためのテクニックなのかな。
    でも、個人的には自作は捜査関係者の恋愛事情とかには左右されないストーリー展開にしてほしい。

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    2022年12月21日
  • ブラック・フォン

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    2022-07-30
    旧版が出た時読みたいなと思ってて読み損ねていた。
    なるほど、噂にたがわぬ粒ぞろい。意外と非ホラーの作品(怖くない訳では無い)が多かった印象。
    気に入ったのは、「ポップ・アート」「ボビー・コンロイ、死者の国より帰る」「マント」あたりかな。野球小三部作は、やっぱりよくわかんないや。(ブラック・フォンにも野球にまつわることがあるらしいけどよくわからなかった)

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    2022年07月31日
  • 大鴉の啼く冬

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    ネタバレ

    イギリス最北のシェトランド島で起きた殺人事件。雪原で発見された黒髪の少女。8年前の少女失踪事件との相似。
    知的障害のマグナスが犯人だとは思わなかったが、ふたつの事件につながりがあるていで読んでいたのでかなり終わりに近づくまで全く犯人が分かりませんでした。
    それにしても読んでいるだけで寒い…。

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    2022年02月27日
  • 白夜に惑う夏

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    シェトランド島の夏。
    ペレス警部に、記憶喪失らしいと打ち明けたよそ者の男が、翌日死体で発見される。

    古き良き、といいたいのはなぜだろう…と考える。
    小さな村での濃密な人間関係。表面的な事実は裏返る。誰が何を知っているのか。
    現代だから携帯電話だって、DNA鑑定を初めとした科学捜査だってある。けれど、この話は、警部がひたすら話を聞いて知り得た事実で構成されている。効率的ではないかもしれないが、人々との対話を通して得られるのは言語情報のみならず、時にそれよりも雄弁な非言語情報
    で、だから古き良きイメージがあるのかもしれない。

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    2022年02月15日