玉木亨のレビュー一覧

  • 地の告発

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    ネタバレ

    シェトランド島シリーズの七作目。

    一作目に登場した、いや重要人物だったといって良い隣人が亡くなり、
    その葬儀の最中に地滑りが発生する。
    土砂が直撃し破壊した家は人が住んでいないはずだったが、
    女性の遺体が発見され、検死で殺人だと判明する。
    女性は誰なのか、なぜ空き家にいたのか。

    サンディは前作で再会した昔の同級生と付き合いはじめていて、良かった。
    事件がらみで出会う若い女性にいちいち目を奪われないようになったのもあり、
    粘り強い聞き込みで成果をだしたり、
    重要な情報を発見したり、
    どんどん捜査に役立っていて、嬉しくなってくる。

    女性の身元が判明するかと意気揚々とかけたペレス警部がかけた電話で、
    本人がでてしまった場面や、
    ペレス警部とウィロー主任警部が一晩過ごした後のよそよそしさを、
    サンディが仲違いと誤解していた場面が面白かった。

    四季折々のシェトランド島の自然や天候も楽しめた
    このシリーズもあと一作。
    早く翻訳してほしい。

    0
    2021年08月19日
  • 空の幻像

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    ネタバレ

    シェトランド島シリーズの六作目。

    ペレス警部はだいぶ復調したようで良かった。
    事情聴取ではひたすらに相手の言葉を待ち、
    ふらりと単独捜査に出てしまうペレス警部に、
    ウィロー警部がいらいらするのはよくわかる。
    単独捜査をするならするで、
    ガーっと猪突猛進してくれた方が良いかも、と。

    アントス島で行われた里帰り結婚式に参加していた女性が殺される。
    彼女は海岸で踊る白い服の少女を見たと言っていた。
    少女は島に伝わる幽霊なのか。
    それとも実在する子供なのか。

    そしてサンディ。
    相変わらず、捜査中にお昼の心配をしたり、
    あわててパニックになりながら手にメモを書いたり、
    ウィローとペレスにはさまれてあわあわしたりと、
    相変わらずなところもあるが、
    ペレス警部に学んで、証言の引き出し方がうまくなっていた。
    地元に貌が広いのも、愛されキャラなのも、
    警戒心を相手に抱かせないのも、警官の重要な資質だよね。
    警部にも「指導すべき子供」から「同僚」と認められて、良かった。

    事件を通じて、
    昔のガールフレンドと再会したけど、うまくいくのだろうか。

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    2021年08月06日
  • 空の幻像

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    アン・クリーヴスのシェトランド島シリーズ4部作の続き。
    ペレス警部シリーズとして通して考えると、6作目。

    4部作で衝撃のラストを迎え、5作目では休職して悲しみに沈んだままのペレスが、事件が起きたため途中からやむなく参加していくという展開でした。
    この作品では仕事にはいくらか意欲的になっています。
    婚約者の遺した幼い娘とむつまじく暮らす日々。

    シェトランド諸島でもペレスが暮らす地域よりさらに最果てのアンスト島で、事件が起こります。
    テレビ番組の制作者の女性エレノアが失踪。
    親友がそこに住む相手と結婚式を挙げるのと、番組の取材を兼ねた滞在でした。
    島には1930年に溺死した少女の幽霊譚が残っており、失踪する前日に、白い服を着た少女を見たという噂も‥
    事件と何か関わりがあるのか?

    英国最北端の島の厳しくも美しい自然。
    伝統ある暮らしの重さと慎ましさ。
    新たに溶け込んでいこうとする人、都会の真っただ中から訪れた人と、深く絡み合う人間関係の因縁。
    繊細な筆致で描き出される情景の鮮明さに目を見はり、感性を揺すぶられます。
    この感覚がほかにはない。

    ペレス警部が絶望したままでいるのはあまりにも悲しいけれど、そうそう元気にはなれないだろう…?
    というあたりが、ちょっと複雑(苦笑)

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    2021年06月20日
  • 地の告発

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    ネタバレ

    アン・クリーブスの、シェトランドシリーズ第二弾、三作目。前のシリーズで最愛のフランを亡くして以降、まだ立ち直れなかったペレス警部だったけれど次第に以前の冴えとその人となりを武器にした捜査力を取り戻してゆく姿にホッとした。しかも、今回は主任警部(上司)との一歩前進した関係も。

    狭い島の多くはない人間達の様々な人間模様が浮かび上がってくる。土地に根ざした人、外から影響を及ぼす人、どんなストーリーにもそれは欠かせないけれど。
    また、美しいシェトランド地方の風景も四季を通して眺めることが出来るのがこのシリーズの楽しみのひとつ。
    四作目もあるようなので、待ち遠しい。

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    2020年12月25日
  • 空の幻像

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    ネタバレ

    シェトランド諸島を舞台に、その自然の美しさや住む人の人情の厚さや人間関係などもうお馴染みになったしまっているはずなのに読むごとに発見する新しい、もしくは古い因縁めいた出来事に心奪われる。
    そして今回もまた。
    幽霊譚、過去に起きた悲しい事件をも踏まえて、今を生きるカップル、親子関係も事件に関わってゆく。
    謎は深く絡み合ってそこでまた枝葉を広げるがごとくストーリーはより複雑に・・・

    ぜひぜひこのぺレスシリーズまだ続いてほしい。
    今後もシェトランド諸島の新しい面を発見してみたい。

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    2020年03月23日
  • 水の葬送

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    ネタバレ

    シェトランド四重奏の最後、あの終わり方がどうにも腑に落ちなかったのでその続編!
    ペレス警部が帰ってきたという嬉しさと共に、まだまだ知らなかったシェトランド諸島の別な魅力や問題にもふれることが出来て大満足。
    新しい登場人物もあり、これまでのあの人のあんな横顔や過去も…
    サンディ、大人になって見直してしまったよ。

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    2020年03月19日
  • 青雷の光る秋

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    ネタバレ

    シェトランド4部作の最終章
    クローズドサークルの中での狂気、だれが犯人なのか?
    なぜ被害者の装飾が行われたのか?

    深まる謎、戦慄の連続に寝不足気味。

    そせてまさかの・・・

    女性らしい文体に心惹かれ魅力的な登場人物に感情移入し、美しい自然描写にうっとりしながら読み進めていたのですが。

    まさしく『カタストロフィ』

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    2020年03月12日
  • 野兎を悼む春

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    ネタバレ

    四部作の3冊目。
    前作から一気読みです。シェトランド諸島の島各々の歴史や生活、人々の生きてる息遣いなども感じられてますますのめり込んでしまいそう。
    もう、事故か、故意か、犯人は誰とかなんて関係なく、登場人物のそれぞれの魅力や愛情のやり取り(それが不器用であっても)に惹かれます。

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    2020年03月08日
  • 白夜に惑う夏

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    ネタバレ

    「大鴉の啼く冬」はだいぶ前に読んでいた。
    今回手に取ってみてシェトランド諸島の白夜の風景が美しそうでそれだけで旅心を刺激されそう。(前回は冬だったから寒い暗い一辺倒)
    白夜は美しいけれど人の心を惑わす。
    原作の題名が「White Nights」だったので、訳者の方の手腕がありがたい。

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    2020年03月08日
  • 大鴉の啼く冬

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    シェトランド四重奏というシリーズがあるということも、女性作家ということも何も知らずただ寒い内容~という先入観だけだったけれど、読みやすくて、登場人物の内面的なことまで詳しく描かれていて思いがけなく丁寧に読み込んでしまった。
    シェトランド諸島の美しい風景にまた出逢いたい。このシリーズもリストに加えてゆこう。

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    2016年10月05日
  • 青雷の光る秋

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    シェトランド四重奏の4作目。
    これで完結となります。

    ジミー・ペレス警部は婚約者のフラン・ハンターを連れて、故郷のフェア島へ。
    天候不順で、孤立した島への着陸も大揺れとなり、その後は島に閉じ込められてしまう。
    両親とフランは互いに気に入るが、船長の父と古風な母と、シェトランド諸島生まれでもない画家のフランとでは、生活の仕方には相当な違いがあることは否めない。

    島のフィールドセンターは、バードウォッチャーが世界中からやってくる場所で、住民が何かと集まる中心ともなっていた。
    所長の妻アンジェラは、テレビにも出る有名な自然科学者。

    ペレスとフランの婚約披露パーティの直後、事件が起こる。
    シェトランド本島との交通が途絶したため、単身捜査にあたるペレス。
    フランはだんだん、暇をもてあまし、滞在する人々に関わっていくことに。

    フィールドセンターの滞在客に渦巻く~さまざまな人間模様。
    アンジェラとは不仲の義理の娘。
    有能な料理人のジェーン。
    新種発見に張り切るバードウォッチャー。
    育ちはよさそうだが得体の知れないところのある若者。
    一筋縄ではいかない人生を描くのが得意な作者だけに、読み応えのある内容になっています。
    刑事にしては優しすぎる共感力の高いペレス、そんな彼へのフランの思い。
    この筆致がいいんですよねえ。
    意外な結末に仰天し、登場人物同様に呆然としましたが。
    1作目からを振り返ると、そうなのかと‥
    風が吹きすさぶような厳しい自然の中で生きる、忍耐強く激しさを秘めた人々。
    作者の気合と描写力で、全体としてのまとまりは感じました。

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    2023年07月15日
  • 野兎を悼む春

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    シェトランド署のサンディ刑事は、帰省したウォルセイ島で、祖母ミマの遺体の第一発見者となってしまう・・・。ウサギを狙った銃に誤射されたように見えるその死に、漠然とした疑惑を抱いたペレス警部はサンディ刑事と共に彼の親族や近くで遺跡を発掘中の学生らに接触し、事情を探りだす。果たして小さな島で起きた死亡事件にはどんな真相が隠されているのか?本当にウサギを狙った銃に誤射されたのか?それともそれはカモフラージュで大きな闇が隠されているのか?


    現代英国ミステリー珠玉「シェトランド四重奏」第三弾!とのことですが、私は初めてこの作品を読みました。読んだのは第三弾ですけど、これだけでも十分面白いです。


    私は英国ミステリーの雰囲気が何故か好きなんですが、この「野兎を慎む春」にも英国風を強く感じました。また展開もミステリーらしい展開の仕方なので、推理系やミステリー系が好きな人には是非お勧めしたいですね!


    個人的に魅力はやはりサンディとべレスの捜査でしょうか。ミステリーでは捜査は一番大事な点だと思いますし、捜査の部分がぴんとこなかったら作品の魅力が減るとも思います。ですがこの作品における捜査とそれを行う刑事は非常に読者をひきつけます。


    この第三弾を読んで前2作も読んでみようと思わせる作品でした。

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    2012年03月10日
  • 野兎を悼む春

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    ジミー・ペレスの同僚(部下)、サンディ刑事が帰省したウォルセイ島で、祖母ジェマイマ(ミマ)の遺体の第一発見者となってしまう。ウサギを狙って誤射されたように見え、容疑者はすぐに発見されるが、ペレス警部は疑惑を抱き、サンディとふたりで真実を探ることに…。奔放な人生を送ったミマ、その息子であるサンディの寡黙な父、活動的だけれどクセのある母イヴリンと伯母ジャッキー。さらに赤ん坊を生んだばかりのアンナとウォルセイ島で遺跡発掘をしている若いハティ、ソフィ。たくさんの女性が生き生きと描かれ、逆に男性たちは内向的でナイーヴ。今回はとくにペレス警部が「俺は単に詮索好きなだけの男じゃないのか」と自問自答する場面が多くて、そこがわりと好きだった。

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    2011年09月09日
  • 水面の弔花

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    本作配信ドラマの原作のよう。この作者さんはシェトランド・シリーズで有名なのですね。本作は女性警部ヴェラが学習障害のある少年と教師の連続殺人の犯人を追う。ヴェラの人間性がよくでてます。ミステリーを脚本ぽく書いてたのが読みにくかったかな。

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    2026年10月02日
  • 水面の弔花

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    本の中でも言及されていましたが、ラファエル前派の絵画《オフィーリア》をすぐに思い浮かべました。
    読んだあとにアマプラでドラマをみましたが、殺人の動機などが変わっていたのに驚きました。

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    2026年09月25日
  • 大鴉の啼く冬

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    ネタバレ

    2026年の35冊目は、アン・クリーヴスの「大鴉の啼く冬」です。マシュー・ヴェンの後は、ジミー・ペレスです。2006年のゴールドダガー賞受賞作、シェトランド四重奏と呼ばれるシリーズの1作目です。8月に再販されたようで本屋さんで目立つ所に陳列されていました。
    舞台は、英国の最果ての地シェトランド諸島です。
    キャサリンという少女が殺害され雪原で見つかります。地元の人達は、一人暮らしの老人マグナスに疑いを向けます。何故なら、8年前に起きた少女失踪事件において容器をかけられていたからです。そして、少女は今もって見つかっていません。キャサリンを殺したのは誰なのか?2つの事件に関連は有るのか?
    アット驚くほどの真相、犯人では有りません。ミステリーとしては、並だと思います。評価されているのは、何と言ってもシェトランドという舞台だと思います。
    僻地というクローズド・サークル化され、誰もが顔見知り、秘密を持ち得ない濃密な人間関係が築かれている環境において、どうしてキャサリンは殺されなければならなかったのか、そして、シェトランド最大の行事である火祭りに向けて事件が最高潮となる構成だと思います。
    環境が変わると1日と生きられなかったマグナスの大鴉が、何かしらを象徴しているようでも有ります。
    ☆4.6

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    2026年09月22日
  • 水面の弔花

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    ネタバレ

    アン・クリーヴスのシリーズ最新刊と思ったら、全然別のシリーズの初翻訳。シリーズはドラマ化されて人気だそうだけど、有料配信サイトを契約する元気は起きず、今後シリーズの翻訳が進むことを期待するのみ。カバー絵にもあるとおり、鮮やかな絵画が連続殺人の見立てに使われているのは、ラファエル前派のミレーの代表作、オフィーリア。この作家の特徴である人物の心情や背景を描くスタイルが良く出ており、ドラマ化第1作に選ばれたのも納得できた。結末自体のすっきり感は少ないが、読後感は悪くない。もうすぐシリーズ新刊も出るし愉しみ。

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    2026年07月21日
  • 地の告発

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    シリーズ7冊目 ラス前になるのかな

    複数の視点で少しずつ語られる群像劇的なこの構成にもすっかり慣れて読むスピードも爆上がり

    ミステリーとして、これまでと比べたらやや低めの個人評価だが犯人はまたしても分からず

    そんなことよりも、なんせペレスウィローの関係が気になってしゃあない

    次でいよいよ終わりかー

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    2026年06月25日
  • 水の葬送

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    シリーズ5冊目で新章スタート

    とは言え、過去にはサンディがメインとなるタイトルもあったし、普通に第五弾として読んだ

    心理描写と行動描写の安定感は相変わらず
    小分けにして読み進めると、あれこれ誰?となってしまう点も相変わらず

    ミステリーとしてはややトーンダウンかな?
    犯人がわかっても(わからなかったが)インパクトは小さめといった感想

    ペレスの回復ぶりを喜びつつニューヒロイン?への欲情がリアルで少し笑った

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    2026年06月16日
  • 水面の弔花

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    ネタバレ

    2026年の21冊目は、アン・クリーヴスの「水面の弔花」です。25年の9月に読んだ、マシュー・ヴェン警部「沈黙」以来のアン・クリーヴスです。こちらもヴェラ・スタンホープ警部を主人公とする警察ミステリーとなります。
    舞台は、イングランド北東部ノーサンバーランド州です。サッカーで有名なニューキャッスルの北と言ったら分かり易いでしょうか。西は、ワシントン・ポーで有名なカンブリアです。犯罪者にとっては、受難な地域ではないでしょうか。
    自宅の浴槽で少年の遺体が見つかります。浴槽には、野の花々が浮かべられていました。更に、海辺の雨裂で若い女性の遺体が同じような状態で見つかります。何かに対してのオマージュなのか?2つの事件に繋がりは有るのか?(当然、有るでしょうね)アン・クリーヴスらしく、登場人物の性格が細かく、丁寧に描写されて行きます。加えて、イングランド北東部の田舎の景色が描写されます。人間関係も複雑です。最後まで、犯人の予想がつきませんでした。
    派手さは有りませんが、それでも申し分ないと思います。それが、アン・クリーヴスだと思います。
    ☆4.7

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    2026年06月14日