玉木亨のレビュー一覧

  • 空の幻像

    Posted by ブクログ

    アン・クリーヴスのシェトランド島シリーズ4部作の続き。
    ペレス警部シリーズとして通して考えると、6作目。

    4部作で衝撃のラストを迎え、5作目では休職して悲しみに沈んだままのペレスが、事件が起きたため途中からやむなく参加していくという展開でした。
    この作品では仕事にはいくらか意欲的になっています。
    婚約者の遺した幼い娘とむつまじく暮らす日々。

    シェトランド諸島でもペレスが暮らす地域よりさらに最果てのアンスト島で、事件が起こります。
    テレビ番組の制作者の女性エレノアが失踪。
    親友がそこに住む相手と結婚式を挙げるのと、番組の取材を兼ねた滞在でした。
    島には1930年に溺死した少女の幽霊譚が残って

    0
    2021年06月20日
  • 地の告発

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    アン・クリーブスの、シェトランドシリーズ第二弾、三作目。前のシリーズで最愛のフランを亡くして以降、まだ立ち直れなかったペレス警部だったけれど次第に以前の冴えとその人となりを武器にした捜査力を取り戻してゆく姿にホッとした。しかも、今回は主任警部(上司)との一歩前進した関係も。

    狭い島の多くはない人間達の様々な人間模様が浮かび上がってくる。土地に根ざした人、外から影響を及ぼす人、どんなストーリーにもそれは欠かせないけれど。
    また、美しいシェトランド地方の風景も四季を通して眺めることが出来るのがこのシリーズの楽しみのひとつ。
    四作目もあるようなので、待ち遠しい。

    0
    2020年12月25日
  • 空の幻像

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    シェトランド諸島を舞台に、その自然の美しさや住む人の人情の厚さや人間関係などもうお馴染みになったしまっているはずなのに読むごとに発見する新しい、もしくは古い因縁めいた出来事に心奪われる。
    そして今回もまた。
    幽霊譚、過去に起きた悲しい事件をも踏まえて、今を生きるカップル、親子関係も事件に関わってゆく。
    謎は深く絡み合ってそこでまた枝葉を広げるがごとくストーリーはより複雑に・・・

    ぜひぜひこのぺレスシリーズまだ続いてほしい。
    今後もシェトランド諸島の新しい面を発見してみたい。

    0
    2020年03月23日
  • 水の葬送

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    シェトランド四重奏の最後、あの終わり方がどうにも腑に落ちなかったのでその続編!
    ペレス警部が帰ってきたという嬉しさと共に、まだまだ知らなかったシェトランド諸島の別な魅力や問題にもふれることが出来て大満足。
    新しい登場人物もあり、これまでのあの人のあんな横顔や過去も…
    サンディ、大人になって見直してしまったよ。

    0
    2020年03月19日
  • 青雷の光る秋

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    シェトランド4部作の最終章
    クローズドサークルの中での狂気、だれが犯人なのか?
    なぜ被害者の装飾が行われたのか?

    深まる謎、戦慄の連続に寝不足気味。

    そせてまさかの・・・

    女性らしい文体に心惹かれ魅力的な登場人物に感情移入し、美しい自然描写にうっとりしながら読み進めていたのですが。

    まさしく『カタストロフィ』

    0
    2020年03月12日
  • 野兎を悼む春

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    四部作の3冊目。
    前作から一気読みです。シェトランド諸島の島各々の歴史や生活、人々の生きてる息遣いなども感じられてますますのめり込んでしまいそう。
    もう、事故か、故意か、犯人は誰とかなんて関係なく、登場人物のそれぞれの魅力や愛情のやり取り(それが不器用であっても)に惹かれます。

    0
    2020年03月08日
  • 白夜に惑う夏

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    「大鴉の啼く冬」はだいぶ前に読んでいた。
    今回手に取ってみてシェトランド諸島の白夜の風景が美しそうでそれだけで旅心を刺激されそう。(前回は冬だったから寒い暗い一辺倒)
    白夜は美しいけれど人の心を惑わす。
    原作の題名が「White Nights」だったので、訳者の方の手腕がありがたい。

    0
    2020年03月08日
  • 大鴉の啼く冬

    Posted by ブクログ

    シェトランド四重奏というシリーズがあるということも、女性作家ということも何も知らずただ寒い内容~という先入観だけだったけれど、読みやすくて、登場人物の内面的なことまで詳しく描かれていて思いがけなく丁寧に読み込んでしまった。
    シェトランド諸島の美しい風景にまた出逢いたい。このシリーズもリストに加えてゆこう。

    0
    2016年10月05日
  • 青雷の光る秋

    Posted by ブクログ

    シェトランド四重奏の4作目。
    これで完結となります。

    ジミー・ペレス警部は婚約者のフラン・ハンターを連れて、故郷のフェア島へ。
    天候不順で、孤立した島への着陸も大揺れとなり、その後は島に閉じ込められてしまう。
    両親とフランは互いに気に入るが、船長の父と古風な母と、シェトランド諸島生まれでもない画家のフランとでは、生活の仕方には相当な違いがあることは否めない。

    島のフィールドセンターは、バードウォッチャーが世界中からやってくる場所で、住民が何かと集まる中心ともなっていた。
    所長の妻アンジェラは、テレビにも出る有名な自然科学者。

    ペレスとフランの婚約披露パーティの直後、事件が起こる。
    シェト

    0
    2023年07月15日
  • 野兎を悼む春

    Posted by ブクログ

    シェトランド署のサンディ刑事は、帰省したウォルセイ島で、祖母ミマの遺体の第一発見者となってしまう・・・。ウサギを狙った銃に誤射されたように見えるその死に、漠然とした疑惑を抱いたペレス警部はサンディ刑事と共に彼の親族や近くで遺跡を発掘中の学生らに接触し、事情を探りだす。果たして小さな島で起きた死亡事件にはどんな真相が隠されているのか?本当にウサギを狙った銃に誤射されたのか?それともそれはカモフラージュで大きな闇が隠されているのか?


    現代英国ミステリー珠玉「シェトランド四重奏」第三弾!とのことですが、私は初めてこの作品を読みました。読んだのは第三弾ですけど、これだけでも十分面白いです。


    0
    2012年03月10日
  • 野兎を悼む春

    Posted by ブクログ

    ジミー・ペレスの同僚(部下)、サンディ刑事が帰省したウォルセイ島で、祖母ジェマイマ(ミマ)の遺体の第一発見者となってしまう。ウサギを狙って誤射されたように見え、容疑者はすぐに発見されるが、ペレス警部は疑惑を抱き、サンディとふたりで真実を探ることに…。奔放な人生を送ったミマ、その息子であるサンディの寡黙な父、活動的だけれどクセのある母イヴリンと伯母ジャッキー。さらに赤ん坊を生んだばかりのアンナとウォルセイ島で遺跡発掘をしている若いハティ、ソフィ。たくさんの女性が生き生きと描かれ、逆に男性たちは内向的でナイーヴ。今回はとくにペレス警部が「俺は単に詮索好きなだけの男じゃないのか」と自問自答する場面が

    0
    2011年09月09日
  • 地の告発

    Posted by ブクログ

    シリーズ7冊目 ラス前になるのかな

    複数の視点で少しずつ語られる群像劇的なこの構成にもすっかり慣れて読むスピードも爆上がり

    ミステリーとして、これまでと比べたらやや低めの個人評価だが犯人はまたしても分からず

    そんなことよりも、なんせペレスウィローの関係が気になってしゃあない

    次でいよいよ終わりかー

    0
    2026年06月25日
  • 水の葬送

    Posted by ブクログ

    シリーズ5冊目で新章スタート

    とは言え、過去にはサンディがメインとなるタイトルもあったし、普通に第五弾として読んだ

    心理描写と行動描写の安定感は相変わらず
    小分けにして読み進めると、あれこれ誰?となってしまう点も相変わらず

    ミステリーとしてはややトーンダウンかな?
    犯人がわかっても(わからなかったが)インパクトは小さめといった感想

    ペレスの回復ぶりを喜びつつニューヒロイン?への欲情がリアルで少し笑った

    0
    2026年06月16日
  • 水面の弔花

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    2026年の21冊目は、アン・クリーヴスの「水面の弔花」です。25年の9月に読んだ、マシュー・ヴェン警部「沈黙」以来のアン・クリーヴスです。こちらもヴェラ・スタンホープ警部を主人公とする警察ミステリーとなります。
    舞台は、イングランド北東部ノーサンバーランド州です。サッカーで有名なニューキャッスルの北と言ったら分かり易いでしょうか。西は、ワシントン・ポーで有名なカンブリアです。犯罪者にとっては、受難な地域ではないでしょうか。
    自宅の浴槽で少年の遺体が見つかります。浴槽には、野の花々が浮かべられていました。更に、海辺の雨裂で若い女性の遺体が同じような状態で見つかります。何かに対してのオマージュな

    0
    2026年06月14日
  • 青雷の光る秋

    Posted by ブクログ

    うわあああああああ


    まず2作目解説で知った共通点が崩れた
    なんでや

    そしてクライマックスには予想外の展開
    なんでや

    衝撃度はピップの「自由研究」シリーズ3作目を思い出した。青空を斜めに見上げたいレベル

    四部作を読み終えて
    程よく多めの心理描写が良かった

    終盤には大好物のハードボイルド風なフレーズも出てきて、展開的にも探偵稼業に鞍替えキタコレかと期待したが

    続編不可避!

    0
    2026年06月01日
  • 大鴉の啼く冬

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    記述のフェアさという点で疑問がわいてくる。マグナス宅への訪問にキャサリンがカメラを持っていて、さらに撮影までしているのに最初に場面に書いていないのはどうもいただけない。マグナス視点とはいえ、自分が撮られているのだから、あるものを書かないのはフェアではないと思う。

    とはいえ、「被害者の親友」ポジションの妙などは実に読ませる。ストーリーテリングはうまいと思う。もう1冊まで試してみよう。

    0
    2026年03月28日
  • 地の告発

    Posted by ブクログ

    新4部作の3作目。

    読み始めてすぐに引き込まれたのはスコットランド北方の島の荒涼とした光景。ああ、私が好きな眺めだ、と感じた。オークニーまでしか行ってないけれど、次の機会にはシェトランドまで足伸ばしてみようか。

    ペレス警部のシェトランドもの。前の4部作は読んだし、ドラマも何度か見ているけれど、何故かこのシリーズ、詳細を忘れてしまう。
    さすがにマグナス老人のことは覚えている。孤独な世捨て人の暮らしが長かった彼も故人となり、その埋葬から物語は始まる。彼の最晩年が結構幸せだったようでそれは良かった。
    この話、主役の筈のペレスよりも、サンディの印象が強い気がする。サンディ、初登場の頃はこの若い警官

    0
    2026年02月22日
  • 大鴉の啼く冬

    Posted by ブクログ

    スコットランドから北にフェリーで14時間の最果ての島で起こる事件
    いきなりズンと重苦しく物語は始まる
    初めは、もしかしたら単純な事件?とおもわされたが、次々に容疑者が浮かび上がり、混沌とそして長く続く
    そして、むくわれない結末

    違うんだけど、グリーンマイルと言う映画を思い浮かべていた

    0
    2025年11月16日
  • 大鴉の啼く冬

    Posted by ブクログ

    イギリスのミステリーが大好物だった。好きだったよな、という感想だけでもう一度読んで愕然。なんと、犯人を覚えてなくて、夢中になって読み上げた。やっぱり面白かった。このシリーズ、もう一度読み返してみよう。

    0
    2025年07月13日
  • 終着点

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    2人の視点で物語が進むが、先入観からエラメインの話だと思ってしまった。でも、殺人事件を介した2人の女性の関係性の話で、信頼、信頼の揺らぎ、裏切られた時の反応、とても悲しい話だと思った。
    未来に向かって時系列通りに進むモリーの視点では、エラに対して少しずつ疑念が生じていく過程が丁寧に描かれていく。時間を遡るエラの視点では、第一印象で感じたエラの印象と違和感の背景が徐々にわかっていく。なんかいびつさを感じる人との関係性とか章を重ねるごとに少しずつ違和感が大きくなって納得に繋がっていく。話の構成、進め方がすごいと思った。
    この作家さん、今の所他の話はシリーズものっぽいから読むかどうか悩み中だけど、単

    0
    2025年01月31日