九井諒子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
漫画短編集
本当に、本当に良かった
特に「進学天使」
思春期のすれ違いを種族の違いという要素を加味して描く
切ない、切なすぎる
男性の方は、幼馴染の同級生に天使がいる
(なお文字通りの天使であり、翼が生えている。天使という存在は希少ではあるが世間に認知され当たり前に受け入れられている)
女性の方は、あなたは翼の生えた天使である
好きな人間の男子学生がいる
これで物語を創造して欲しい
この結末を思いつく人はいる、いると思う
ただ
この絵の終わり方 引き方
思いつきました?
ダンジョン飯で大ブレイクした作者ですが
あれは連載なんで本領じゃないですよ
完全手塚治虫の系譜だと僕は思っていま -
Posted by ブクログ
序盤はダンジョンという非現実を、生態系、栄養面でリアルに解釈した内容が、空想科学読本のような面白さを届ける。また有名なモンスターや妖精の類を再解釈してみたり。
世界観に慣れた中盤からはキャラクターが増え、群像劇的な面白さ、そしてストーリーの進行が進む。徐々に明らかになるライオスのヤバさ。
終盤は食を通して、生きるとは生命とは何かという壮大なテーマを扱う。ここはSF感が強まり、通常中世ヨーロッパの世界観を踏襲するダンジョン世界からの飛躍で少しのめり込みにくかった。
全体的に登場人物はアホっぽさがあり、裏や悪意はほとんどなく、それぞれの立場こそあれ割と平和な世界だったように感じる。 -
Posted by ブクログ
九井諒子さん手慰み集。
こういうラクガキ集をつらつら見ていると、作者さんの癖みたいなものが垣間見えて楽しい。「ダンジョン飯」関係のラクガキがほとんど。こちらがその影響を受けているせいで「食べる」という動作や衝動についての、ラクガキに目が止まります。
ライオスの色に対する知的好奇心。センシの食に対する敬意と割り切り。マルシルの食わず嫌いな部分。それぞれ作者の一部分を切り取った面なんでしょうね。
ご飯はうまそうに描くし食事に関わるもの全てに敬意はあるけども、神格化までは行かない、という感じでしょうか。
自分の芯はぶれずにいる中で、好奇心を満たしたいという欲求のアンテナは動かし続けているという人だと