あらすじ
ようこそ、ショートショートのワンダーランドへ。笑顔と涙、驚きと共感。コメディ、昔話、ファンタジー、SF……新進の気鋭、九井諒子が描く万華鏡のようにきらめく掌編33篇。―Web文芸誌マトグロッソでの、2011年8月~2012年12月の約1年半の連載分全篇のほか、「えぐちみ代このスットコ訪問記 トーワ国編」「神のみぞ知る」、描き下ろし作品も収録。
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面白かった!
個人的に、日常を独特な切り口で描いている作品や、日常とファンタジーのさりげない融合を描いている作品の凄さを実感して読み広げているんだけども、すごくぴったりな作品を当てたな〜と嬉しくなった。
一つ一つの作品がちゃんと分かりやすく、かつ新しい面白さみたいなものが確立していてすごい。作者の器用さを感じる。
キャラクターの描き分けも流石だな〜と思った。人間・ファンタジー生物・動物、その他キャラクターといって差し支えないものたちを、フラットに見てる感じがする。
セリフのふっと笑ってしまうコミカルさも良かったし、少しゾッとしてしまうような話もあって、とても満足だし、面白かった。
作品そのものの面白さもそうだけど、なにより九井諒子がどんな風に世界を覗いているのか知りたくなる。エッセイとか書いて欲しい。
何か一つのジャンルに特化しているというより、それぞれのジャンルの大衆性を理解してるからこそ、作者の独特な視点での掛け合わせが効いて、面白く・新しい作品となっている気がしてる。
作品に対して分析みたいなことはしたくないのだけど、久しぶりに見たことないものを見た!と感じたので色々考えてみたくなった。
Posted by ブクログ
読み終わって最初に思ったことが、倫理と仕組みとの矛盾をうまく書く人だなぁと思った。苦しんでる竜は食べたら美味く、倫理観と当初の自分に揺れる姿とか、海外レポとそこに住む少年とのギャップなど…。それこそテラリウムを除くように俯瞰的に描写されてた。人間も動物も無機物も異星人も同じ目線で描かれてる。脳内裁判して偏見持ったり許してしまう話が1番好きだった。脳内で会議して偏見が凝り固まっちゃうのあるよねぇ。
1話10ページくらいの短編集
全部ちゃんと面白いくてすごい
ファンタジーから恋愛、sfまで色んなジャンルがあって九井先生の引き出しの多さにびっくり
春陽がすきでした
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漫画のショートショート。全話発想が天才すぎるが、その発想を支える技術が半端じゃない。漫画ジャンルをアレだけ自由自在に操れたら楽しいだろうなぁ。そして、ただの短編集に終わらないところが、また凄いところ。読後感最高の一冊です。
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奇想短編が好きならぜひ読んで欲しい漫画です。「龍の逆鱗」はまさにダンジョン飯。龍を料理する話です。「恋人カタログ」は未来の恋人候補が分かる話。ラストはほっこり。「すごいお金持ち」は有り余るお金を有するお姫様の話。童話のような味わい。33編全て楽しい!
面白いよこのマンガ
ショートショートの神様、星新一を思わせる作品の数々。
最初の話から「コレは良い買い物をした」と思いました。王道的なファンタジーから社会派な話まで盛り沢山な内容です。
絵柄もストーリー毎に変わるので飽きずに読み進めることが出来ますよ。個人的に好きなストーリーは最初と最後、キツネの嫁入りかな。
ダンジョン飯完結の勢いでこの作品を衝動買いしましたが全っっったく後悔はありません、おすすめできるマンガですよ。
良いショートショート
発想がすごい。1作品2〜8ページで気軽に読めるし、オチを知って読み直すと伏線が綺麗に貼ってあることに驚かされる。
まさに引き出しに
多数の風景がしまわれているかのような短編集。
ほとんどが数ページで終わり落ちも付くが、ジャンルは様々。
ダンジョン飯が無事完結してふと読んでみたが、龍を食べる話などに
すでに片鱗が見られるのだなぁ。
Posted by ブクログ
ダンジョン飯も佳境に入ってきたときにふと興味を持って購入。
短編にもできるような様々なジャンルの面白さが複合しているのが『ダンジョン飯』の面白さなのだと思った。架空の寓話や、身近な物事を壮大にしている話あたりは特にダンジョン飯らしさを感じた。
個人的に好きな話は『スペースお尺度』、『スットコ訪問記』、『神のみぞ知る』です。
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まさか一冊の中に33個もお話が収録されてると思ってませんでした。そのどれもがシュールで面白く、どこか教訓的な内容のお話もあり、とても楽しく読めました。
個人的に猫が好きなので、「神のみぞ知る」というお話がめっちゃハラハラして、かつ凄く面白かったです。
あと表紙と表紙裏が最高に好き!
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「ダンジョン飯」の九井涼子のショート短編集です。
鼻にプスとかんざしのようなものを刺すと相手に自分の気持ちが分かって貰えるのは、面白かった。
単純明快なストーリーで気楽に読めるのがいい。
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ひきだしにテラリウムという名のとおり、ひきだしの中に広がるひっそりとした小さな森のように。奥に進めば進むほど、不思議で違和感があって、でも優しい世界。
九井さんは本当にストーリーテラーだな。ダンジョン飯の人って、後から知って案外びっくり。
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各話どれもセンスの塊。
ショートショートとしてすっきりきれいに楽しいし、絵柄も毎度どストライクに合わさって最高、大好きです。
「記号を食べる」が一番「発想力…‼︎」と思いました。
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ショートショート集。 SFとファンタジーのセンスオブワンダーに溢れた秀作がぎっしり詰まっている。 絵柄も内容に合わせテイストを変えたり、 モチーフそのままを展開するのでなくて一味効かせている。 各作品に共通しているのは同時代的な心の機敏。何度も読み返したくなる一冊。
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某バンドベーシストがこの漫画が面白いと言っていたので気になって。
最初は独特の雰囲気に困惑したけども、慣れてきたらその味と奥深さにはまりました。
帯に「掌編集」とあるように、すごく短い物語がたくさん入ってます。ときどき、ハッとするような怖い作品なんかも入っていて。また、難しすぎてよくわからん作品もある。
視点がユニークでとても面白いです。「栃木」のやつ面白かった(笑)
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いい短編に出会うとほっこりします。今後たまに読み返したくなるだろうな。という久しぶりの良い出会いです。
「春陽」「遠き理想郷」のような穏やかな空気の中にもトゲや違和感を感じさせるお話が好きです。
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4コマでない、連作でない、ショートショート漫画33篇。話によって絵が違ったりするのが凄い。読み終えた最初の感想は「これ頭のいい人が好きそう」。短い中に、いろいろ詰まっている。『代理裁判』と『恋人カタログ』が好き。
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ネタが先か、絵柄のパロディの選択が先か、どっちなのかわからないが、話も絵もセンス抜群のショートショート。題材のフィールドの幅広さと、画の凝りようと、基本的に実験的な作風は、とり・みきに近いかも。本作を読むと、星新一の作品はかなりテキスト的にオチが作られている落語に近く感じるし、ブラックユーモアの要素は強いが筒井康隆のような偽悪的な感じはない。作者の基調は「悪ノリ」にある、と思う。
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設定や展開が面白く、もっと読みたいと引き付けられた所でさくっと話が終わる。だが物足りないと感じるのではなく、余韻と想像が掻き立てられる濃い一冊になっている。
未来の漫画家の話もっと読みたいなー。
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多彩な表現力。少しシニカルで小粋なユーモア。傑作ショートショート作品集です。
発想力豊かな作品33編を一冊に詰め込んであります。なんて贅沢な…。
このネタ全てを一冊で使ってしまうのはなんだかもったいない…と思ってしまうのは私が貧乏性なせいです。
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表紙を見た時にデジャブ感が?
高田馬場駅の高架下に手塚治虫先生の楽しい作品群があります。 あれだ‼️
ユイカ!ユイユイカ! 痒い!痒い! 好き
ノベルダイブ という言葉が好きです。
すごい飯 なんだか解る~!
題名一つとっても、楽しい本です。
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読むきっかけは、マンガ大賞系の入選作品だったのと、”ダンジョン飯”の作家さんだったから。ファンタジーというか、SFタッチの作品が大多数を占める短編集。ブラック・ユーモアも豊富。アイデアが次々と溢れ返ってくる作家さんなんだな、ってのはよく分かったけど、”ダンジョン飯”と比べるとどうもな、って感じ。もちろん、あっちはそれだけ優れた題材だからこそ、長編足りえているんだろうけど。
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すごい。ネタバレを避けて感想を書くのは難しいけれども、考えさせられる話が多く、またページをめくって驚かされたのは何回あったか。読み切る頃に「これは、そういうことだったのか!」と思わされた。
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ショートショート。内容によって画風を描きかえてるのがすごい。「パラドックス殺人事件」「えぐちみ代このスットコ訪問記トーワ国編」がすき !あとノベルダイブ、わたしもやります。あるある。
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とても面白かったです。オチの付け方がなんとも、毒がなく肩透かし感があって爽快。いきなり非日常のぶっ飛んだ世界観が飛び出して来るのに、なぜかすごく日常の世界からの地続き感があるのも、なんとも言えず魅力的だと思います。さまざまな絵柄が当たり前のように使い分けられているのも良い。うーん、『生き残るため』『ユイカ!ユイユイカ!』『神のみぞ知る』とか…『かわいそうな動物園』『竜の逆鱗』『ショートショートの主人公』も好き。『未来人』もすごく良いよね。いや、もう正直どれも好き。あと、UORIRの頃からのファンなので、トーワ旅行編はすごく嬉しかったです。
ずっと前から、「こんなすごい才能を持っている人がいるものなんだなあ」と思っていたのですが、その才能が認められるようになってとても嬉しく思います。他の漫画も集めます。
Posted by ブクログ
『ダンジョン飯』より『竜のかわいい七つの子』が面白くて、『竜の~』より『ひきだしにテラリウム』が面白いというのが個人的な実感。記号を食べる、動物の擬人的に行動するといった少しシュールなアイディアを得意とする人なので、それをいくつも続けざまに見ていけるショートショートという形式は大変に面白いのだなと思う。中にはアイディア一本でいまいち落ちていないなという作品もあったが、この作風でまたSS集を描いてもらいたいなとは思う。
Posted by ブクログ
『ダンジョン飯』で有名になられた、丸井涼子先生が描かれたショートショート集コミックです。
本著者の他作品を読んでいない前提での感想ですが、ショートショートとしての味(奇想天外さ、SFチックさなど)がとてもよく出ていて良いと思います。
しいていうなれば、もう少しオチが強い作品が多ければ全体的にもっと読みやすくなると思います。この辺りメリハリが出せればほぼ完璧だと思います。
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短篇集というか、ショートショートかな。
数ページから十数ページの作品集。
統一感のないという点が統一された一冊。本棚のいい場所を与えたい本ですね。
九井さんの絵と身も蓋もなさが好きです。
あ、この方はダンジョン飯の人です。
ダンジョン飯のようなぬぼーとした登場人物が多いです。
お気に入りは「ショートショートの主人公」。
人間誰しも主人公。父母姉兄がドラマチックな物語の主人公なのに対して、末っ子はショートショートの主人公だった…。というお話。ショートショートって、理不尽なオチ、多いですよね。
Posted by ブクログ
・すれ違わない
鼻に面妖な棒を刺せば、相手の本心がわかるって、便利だけど鼻はイヤ。
・湖底の春
諺の謂れって面白いの多い。
・恋人カタログ
終わり方がよく分からなかった。
・恋
取り除いちゃうの?ハカセ―。哀しいキモチになりました。
(関係ないけど、“悲しい”と“哀しい”の違いって、なんとなくわからんと思ってググったら、ほ~!となったので書き留めておく。↓
漢字の成り立ちから見ると、“悲”の「非」は羽が左右反対に開いた形から割れるという意味を表し、悲しいは「非+心」で心・胸が裂けるような切ない感じを表す。
“哀”は「口+衣」で思いを胸中に抑え、衣で口を隠して咽ぶことを表しており、悲しいよりも哀しいの方が、心の中に思いを閉じ込め、胸がつまるようなかなしい心情を表現でき、より詩的で主観的である。)
・かわいそうな動物園
なんでオリーブなんだろう。。。花言葉?
・ノベルダイブ
ノベルダイブ…あるなぁ。ラストでホッとした。
・記号を食べる
“まる”が一番美味しそう。
・旅行へ行きたい
九井さん、栃木出身なのかな?
・ピグマリオンに片思い。
ピグマリオンとはなんぞ。
・春陽
ウサギとハムと金魚しか飼ったことないけど、うかつにペット飼えない。
・秋月
重低音が少し鳴って「そんなに怒るなよ」と聞こえた気がした。なーんかいい。
・かわいくなりたい
ビフォー→アフターがすごい。
Posted by ブクログ
"「…なんだか神社みたいな匂いが…」
「そりゃしょうが入ってるから」
「い、いやジンジャーじゃなくて…」"[p.53]
あっ?ああ!一周したのか……。