田丸雅智のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ちょっと不思議なありそうでない料理小説。
発想が面白いかなり楽しい小説でした。
食材が「自動車」「マウスポインター」「公衆電話」!?ってなる食材を使って料理をします。本当にあったら面白いしかなり興味がそそられました。
短編集が11個あり、ちょっと時間で読めるのも魅力的です。
今回の食材はどのように料理して、どんな味になるか予想品が読むと面白いです。
また、悩みを持ったお客さんにあった食材を使い心を晴らせる。
なるほどとそんな考えがって思いながら読みました。
今はこれを食材にしたらどんな味がするだろう?という視点で物を見てしまいます。
とにかく癖になる小説でした。かなりおすすめです。 -
Posted by ブクログ
『ショートショート美術館 名作絵画の光と闇』太田忠司 田丸雅智
世界の名画を題材に太田さんと田丸さんがショートショートを書いた共著。本としては共作であり、各作品は競作。互いに競う合うように、書いているのがめちゃくちゃ面白い。オール讀物で連載していたそうで、いわば相手の出方も考慮して、「最もベタ」っぽいことは外して、一歩踏み込んだ設定で書いている気がする。ハイクオリティの作品がずらりと並ぶ。人によって捉え方や着目するポイントが違うのも楽しめてよかった。
絵自体が物語性を持っているので、自分ならどんな話にするかな〜と考えながら読めるのも面白い。題材といっても、フリにするのかオチにするのか、入り -
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ショートショート集なのに連作集でもある珍しい一冊。
主人公の冴えない探偵・西崎と助手の女子大生・若菜が、色々な日常の憂鬱にひそむ謎を暴いていく。発想力の飛躍がすごい。さすがです。
扱う憂鬱は『足を踏まれる』『なかなか料理が来ない』『保存しないままファイルを閉じる』『ジャンケンでいつも負ける』『靴下をよくなくす』『スマホの充電がすぐになくなる』『服が他人とかぶる』『パスワードのリセットメールがなかなか届かない』『月曜日は気分が沈む』。
これらの裏にひそむのはーーーがあったから、と探偵が真相の解明に挑むストーリーが楽しくて、どんどんページをめくってしまう。
特に好きだったのは『なかなか料理が -
Posted by ブクログ
ネタバレ最高。旅行+本好きなので、どちらも満たしてくれる一冊。旅のお供でもある。
「アイデアを思いつくだけではダメ、行動しないと意味がない」とはよく聞くが、まず設定を47つも出して、一冊の本になるまで全て描き切ったのがすごい。行動力の鬼。
特にお気に入りの作品は、東京『虎柄の』。まさかの山手線のラッピング車両であんなものを作るとは、発想力いかつい。
他にも熊本『懐かしい肉』、福岡『替え玉』、三重『月の雫』、岐阜『合わされた手』、山梨『ブラッド・ワイン』、長野『賭けソバ』、青森『褒めリンゴ』など、発想力に脱帽する作品のオンパレード。ぜひ手に取って、自分の県の作品をチェックしてみてほしい。
そして田