あらすじ
食パンをくわえて走ってくる遅刻少女。「お客様の中にお医者様はいらっしゃいませんか?」という緊急アナウンス。サスペンスドラマで、容疑者が告白する崖。一冊の本を取ろうと本棚に手を伸ばしたら、偶然男女の手が――誰もがどこかで聞いたことのある“ベタなシチュエーション”を、現代ショートショートの名手・田丸雅智が大胆にアレンジ! 物語は、「あるある」なシチュエーションから予想外の結末へと変貌を遂げる。
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Posted by ブクログ
映画やドラマで見たことがあるようなあのシーンがショートショートとして思わぬ物語になっていくのが面白い!
1番気に入ったのは「スカイレザー」で、この爽やかな雰囲気が好き。それに、いつもとちょっと違った目で空が眺められるようになるかもっていう新しい楽しみができた。
こういう空だったらどんな製品が似合うんだろう?って考えるのはきっと楽しい。
Posted by ブクログ
最初の食パンは個人的に微妙で読むのをやめるか悩んだが、一つの作品で決めるのは良くないと、読み進めたら、これが面白かった!
お客様にお医者さんはいらっしゃいますか?が個人的にゾクゾクして良かった!
どれもありがちなシチュが変わった感じに書かれていて、一番好きなのは、崖のやつ。
まさかマジで崖作るとは思わなくてワロタ。
ムカつくやつも自供してハッピーハッピーだった。
Posted by ブクログ
ショートショートを読んだのはいつぶりだろうか。
10の短編が収録されており、そのどれもに不思議な世界が描かれていた。
真夏に読みたくなるような怖い、そして哀しい話もあり、淡い恋を描いた話もあり。
どの短編も短時間でサクサクと読めるので、なかなかまとまった時間が取れずに読書ができない方にもおすすめできる本。
Posted by ブクログ
タイトルが秀逸!手に取らずにはいられなかった。
206ページに10の短編が詰まってます。
街角の恋
お客様の中に
自供の崖
つながれた窓
嵐の研修
本の二人
肩車士
天使と悪魔、それから私
グラスレース
スカイレザー
どれもマンガや昭和のドラマなどでよくあるシーンをモチーフに何回もひねられた短編です。短いのにファンタジーめいた世界も出てきて、ぶっ飛びすぎてるのが、好みが割れるところかも。
ルビはないけど、高学年からOK。基本は中学校から。
Posted by ブクログ
娘の読書感想文候補として拝借。
短編で読みやすい。タイトルや挿し絵が素敵☆
感想文として書くより、読み物として読んだ方がいいねって娘となり、ただ普通に楽しんだ。
子どもが手にした本が、自分のとっても興味がある本っていいな、としみじみ思った。
Posted by ブクログ
5.6年から。ショートショートの現代版。軽やかなコメディータッチに、想像できない面白い物語次から次へと展開される。昔と違って今は砕けた感じも当たり前になっていると思う。子どもたちの時代でショート発想の面白さを感じるのにはちょうどいい。
Posted by ブクログ
食パンをくわえて走る少女、「お医者さまはいらっしゃいませんか?」の問い、サスペンスもので自白する崖、創作世界におけるベタな展開をショートショートで作品化。現代のおとぎ話パロディという感じで結構楽しめました。
Posted by ブクログ
勉強の休憩の5分で2話程度サクッと読めるのが良い。事情により、長編を読めないため、ありがたかった。本が苦手な人にも、ショートショートは読みやすいと思う。
Posted by ブクログ
崖の上で自供する、お客様の中にお医者様はいらっしゃいませんか、前の車を追ってください、などのよく聞く?設定で書かれた短編集。
このシチュエーションはこうなるのか、と興味深く読んだ。シュールな話が多い印象。
Posted by ブクログ
マンガやドラマなどでよく見るシチュエーションを短編に仕立てたもの。
シチュエーションにお決まりなベタな台詞も上手に使いこなしていて、よく出来ていると思う。
Posted by ブクログ
漫画やドラマによくあるある?なシチュエーション。食パンをくわえて走る少女や、お客様の中にお医者様はいらっしゃいませんか?、本を取ろうとして手が触れ合う2人…などなど。それがファンタジーというかSFというか、そのシチュエーションからどうやってそんな展開になるのかが読めない奇想天外の短編集でした。
Posted by ブクログ
「街角の恋」「お客様の中に」「自供の崖」「つながれた窓」「嵐の研修」「本の二人」「肩車士」「天使と悪魔、それから私」「グラスレース」「スカイレザー」
10話収録の短編集で『おとぎカンパニー』シリーズ第5弾。
何気に楽しみにしているこのシリーズ、
今回もバラエティに富んでいて面白かった。
孤立した洋館で起きる事件や本を取ろうとして手が触れ合う2人等、ベタなシチュエーションからのSFアレンジは斬新。
お気に入りは時代の逆をいく『肩車士』。
文明が発達し進化する今だから、このほのぼのとした人と人との心の触れ合いに癒される。
Posted by ブクログ
どれもベタな設定なのに、読んでみるとすべてが予想外の展開で結末。
先入観を持ってしまうワードばかりなだけに、良い意味で裏切られる楽しさがあります。
シュールなものもあれば、ほっこりするものもあり、読後感は様々。
個人的には『スカイレザー』が好きでした。