田丸雅智のレビュー一覧
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購入済み
シュールで皮肉な作品
同じシリーズの「花」や「海」と比べてシュールで皮肉な作品が多い。その分 ショートショートらしさがより増しているような気がする。しかし途中で落ちまでわかってしまう作品があるのは残念である。更に冒頭の最優秀作だが テトリスがわからないので良さが全くわからないのが残念である。
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購入済み
やや期待外れ
ショートショートはオチが命であるが話の途中でオチが読めてしまう作品がかなりあったのが残念である。それでも冒頭の作品やボトルシップの作品などちょっといいな と思えるような作品がいくつかあった。さらに精選して「選集」を作るとより価値が上がると思う。
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購入済み
切れ味がいまいち
ショートショートの価値ははオチの切れ味に9割方かかっている。この作品集はテーマが「花」のせいか いわゆる可愛らしい作品が多かった。しかし純粋なショートショートとしての値打ち という観点で見ると、面白いと思える作品は冒頭の猫の作品など数点しかなかったような感想を抱いた。
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Posted by ブクログ
なるほど、小説にはこういうアプローチもあるのか、と唸らされながら、高いリーダビリティでワクワクしながら読めるショートショート集。
ゴッホやムンク、俵屋宗達らの名画を題材として、その名画から浮かぶインスピレーションを元にした自由なショートショートというだけでも面白いのだが、2人の作家が同じ名画を題材として競い合うという図式が見事。
例えば、平山郁夫がシルクロードを旅する一団を描いた「月明の砂漠」を、一人は砂漠に巣食う化物に襲われるホラーとして、もう一人は宇宙の神秘を描くSFという、全く違った作品に結実させている。
この工夫によって、名画を題材とする読み手のイマジネーションが広がっていく。ぜ