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Posted by ブクログ
1日10分のごほうびで綿雲堂と出会い、田丸さんの小説をもっと読みたくなり、読んでみました。
私が本を読む時、まずその作品の世界観に入り込むまで時間がかかります。例えるなら作品という名の卵の殻をつっついて、中に入るようなイメージ。一度入ってしまえば、その中でぐんぐん泳いでいける。ショートショートというのはどんどん新しい世界観が現れるから、たくさん殻を割らなければいけません。短いから読むのが楽というわけではなくて、逆に体力を使うと思うのです。
というわけで、この本のショートショートは短くて世界観もまちまちなのでなかなか体力を使いました。
どうしても比べてしまうのが星新一さんですよね。星さんの作品はあまり特定の時代を感じない普遍的な感じであるのに対して、田丸さんの作品は今の時代を感じるところが違うなぁと思いました。大根が半分にカットして売られている場面や居酒屋でいなくなった友達に声をかける場面を突拍子もないストーリーに仕立てたり…。個人的に好きだったのはやっぱり「綿雲堂」。あとは「星を探して」かな。ハズレも少なく、当たりも少ない、そんな印象でした。これからの田村さんの方向性が楽しみです。
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