田丸雅智のレビュー一覧

  • 憂鬱探偵

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    ちょっとくせになる。
    その探偵事務所には
    家出人の捜索や浮気の調査ではなく
    例えば「満員電車でよく靴を踏まれる」とか
    「ジャンケンで負けてばかり」とか
    日頃の
    憂鬱に思うことの相談ばかりがやってくる。
    その調査や結果も荒唐無稽で
    まったく依頼者の悩みの解決には
    なっていないような気がするのだけれど
    さて、次は何が出てくるのか
    馬鹿馬鹿しいとにやけながら
    つい最後まで読んでしまう。

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    2023年03月26日
  • 遅刻する食パン少女~おとぎカンパニー~

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    マンガやドラマなどでよく見るシチュエーションを短編に仕立てたもの。
    シチュエーションにお決まりなベタな台詞も上手に使いこなしていて、よく出来ていると思う。

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    2023年03月20日
  • 遅刻する食パン少女~おとぎカンパニー~

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    漫画やドラマによくあるある?なシチュエーション。食パンをくわえて走る少女や、お客様の中にお医者様はいらっしゃいませんか?、本を取ろうとして手が触れ合う2人…などなど。それがファンタジーというかSFというか、そのシチュエーションからどうやってそんな展開になるのかが読めない奇想天外の短編集でした。

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    2023年03月05日
  • 遅刻する食パン少女~おとぎカンパニー~

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    「街角の恋」「お客様の中に」「自供の崖」「つながれた窓」「嵐の研修」「本の二人」「肩車士」「天使と悪魔、それから私」「グラスレース」「スカイレザー」
    10話収録の短編集で『おとぎカンパニー』シリーズ第5弾。

    何気に楽しみにしているこのシリーズ、
    今回もバラエティに富んでいて面白かった。

    孤立した洋館で起きる事件や本を取ろうとして手が触れ合う2人等、ベタなシチュエーションからのSFアレンジは斬新。

    お気に入りは時代の逆をいく『肩車士』。
    文明が発達し進化する今だから、このほのぼのとした人と人との心の触れ合いに癒される。

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    2023年02月18日
  • 遅刻する食パン少女~おとぎカンパニー~

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    どれもベタな設定なのに、読んでみるとすべてが予想外の展開で結末。
    先入観を持ってしまうワードばかりなだけに、良い意味で裏切られる楽しさがあります。

    シュールなものもあれば、ほっこりするものもあり、読後感は様々。
    個人的には『スカイレザー』が好きでした。

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    2023年02月16日
  • 遅刻する食パン少女~おとぎカンパニー~

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    タイトルに惹かれて読んでみた。
    ショートショートなので、サクッと読めるし。

    どれも不思議な一ひねり二ひねりある作品。
    読後ヒヤッとするのもあったり。

    「グラスレース」はちょっと惹かれなかったけど、あとは良かった。

    他のおとぎカンパニーも読みたいかも。

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    2023年02月07日
  • ショートショートBAR

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    時々無性に、
    ショートショートが読みたくなるよね!笑

    ってことで以前マルシェを読んでいたので
    今回はBARを。

    前作に比べて面白い話が多かった印象です!

    ゴールドコーストシリーズがオススメです。

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    2022年12月15日
  • おとぎカンパニー

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    1話1話がものすごく短いので、さくさく読める。
    後味のわるい作品もあれば、なるほどとおもわせる作品もあり。

    表紙、挿し絵がすごくかわいくて凝っていた!

    ハーメルン科は特にすきだな。

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    2022年07月21日
  • 日替わりオフィス

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    まったく繋がる筈のない単語が繋がることによって、ここに当然の様にある話になる。
    不思議なもので、そんなことある訳ないだろ?
    なんて思いながら読んでるうちに、成程、そういうものかもしれないなと刷り込まれてしまう。
    そして、考える。
    こんな世界があったらいいのに、楽しいのにって。
    きっと、心に刺さる一遍がある筈。

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    2022年07月13日
  • おとぎカンパニー

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     海外の童話をショートショートで再構築したパロディ作品集。原型となったのはアンデルセン、グリム、イソップなどの名作で、14話を収録。

          * * * * *

     玉石混淆とまではいかないまでも、各話で出来栄えに差があったように思います。ショートショートではありがちなことで、かの星新一さんでも同様でした。

     印象的だったのは、「同期で一番」「教務課の女神」「大沢の耳」「夕陽売りの少女」で展開がよく考えられていて楽しめました。 
     また、「天色の髪の乙女」と「ハーメルン科」はオチがいたく気に入りました。

     ショートショートの範囲に収める必要があるため捻りが足りないところはやむを得ませ

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    2022年07月09日
  • 家族スクランブル

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    言葉と言葉を足すと、不思議な羅列になり、この世ではありえない物語が生まれてくる。
    ありえない物語だから、惹き込まれ、心の中心がむず痒くなってくる。
    こんな世界があればいいのにな。
    なんて考えてたら、ふと思った。
    偉大な発明家達も、元は頭の中でこんなものがあればなー、なんて思ってたのかな。
    ショートショートの物語から、その内、出てくるかもね。
    そんな世界ってきっと楽しいんだろうな。

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    2022年07月07日
  • 夢巻

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    視点や思考を変えると、まったく別物になる。
    ひとつひとつ面白味があって、味わい深い。
    光のあたる角度が違うと、見てる方も違う感覚で見れるから新鮮味がある。
    ものの考え方だったり、捉え方、とても感化されました。
    当たり前だと思ってる日常も、実は当たり前じゃないのかもね。

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    2022年06月13日
  • ショートショートBAR

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    お?
    こんな世界があったらいいねぇ。
    と、思えるものが必ず1つはあるはず。
    アイデア勝負のショートショート。
    あなたの心の琴線にも触れるものが絶対1つはありますよ。

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    2022年05月15日
  • おとぎカンパニー

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    「ショートショート」が再び注目を集めているらしい。

    私にとってショートショートと言えば星新一さんだけど
    「現代のショートショートの旗手」と称されるのが田丸雅智さん。

    ということで、手にした一冊。
    久々のショートショート、田丸さんの本も初めて。

    『おとぎカンパニー』は童話を大胆にアレンジした作品集。
    星新一さんのショートショートはくすりと笑える作品が多かったと思うが
    『おとぎカンパニー』はかなりブラックのものもあり
    ちょっとぞっとしたり…

    田丸さんによると
    「ショートショートが再ブレイクしている背景には
    色々なコンテンツが短くなる中で、
    消費者の好みにマッチした可能性があるのでは」

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    2022年04月21日
  • 主役コンプレックス

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    名作を現代風にアレンジした短編集。知っている名作や昔話は少ないけど、名作の面影を残しつつ、私たちに馴染みやすいような形で描写されているのがすごいなと思った。読みやすかったが、芥川龍之介のトロッコは読んだあとも謎が深まるばかりだったので、原作を読んでみようと思った。

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    2022年03月27日
  • ショートショート美術館 名作絵画の光と闇

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    ショート・ショート。競作。絵画。
    絵をモチーフにした作品集。
    全体的には太田さんの作品が好み。
    自分の好きなミステリとSFの要素が、やや多いからだと思われる。
    一番好きだった作品は、太田さんのSF「収穫される者」。
    巻末の田辺ふみさん(一般の方?)「復元師」が隠れた傑作。

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    2022年03月22日
  • ショートショートBAR

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    再読です。
    ショートショートは面白いですね。

    日常の気づきや面白いと思ったことをメモをする。
    当たり前だと思うことを意識する。
    それがストーリーになるのですから。

    著者の田丸さんが情熱大陸に出演していた時に、
    「パトラッシュの家」というショートショートを披露していた女性がいたんですよ。
    その女性の考え方好きだなぁ。もしお会いできたら語りたいですね。

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    2021年12月27日
  • ショートショート・マルシェ

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    ネタバレ

    表紙からほっこりしてかわいいお話を想像していたら…
    どれも不思議な感じの話だった。 
    羊涎琥とか鯛の鯛とか、本当にあるの?か気になった。
    個人的に好きなのは「ネコの芽」「キープ」。
    他の著書も読んでみたいと思った。

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    2021年12月10日
  • 未来製作所

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    今よりも科学技術が少し進んだ世界の話。
    ショートショートというより短めの短編って感じ。
    星新一さんのような「オチでびっくり!」というのではなく、読みおわって優しい気持ちになる話がほとんど。
    爽やかなショートショート集。

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    2021年12月04日
  • 海色の壜

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    ネタバレ

    たまにショートショートを読みたくなる、で、手に取った1冊。
    王道のショートショート、きっちり心を揺さぶったり安定させたり、5分間できっちり仕事をしてくれる。

    聞けば、江坂遊が認めたショートショート作家との事。ってことは星新一の孫弟子やん!
    そういえば、収録されている1作に「ノックの音がした」で始まる作品があり、その一文でオールドファンは本を持つ手が震えたよ。

    「壁画の人」「密」「ふぐの恩返し」が好みかな。「海酒」は又吉直樹氏が短編映画化してるそうで、機会があれば観てみたい。

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    2021年11月30日