田丸雅智のレビュー一覧

  • ショートショートBAR

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    ネタバレ

    現代のショートショートの書き手、田丸さんの作品集。
    独立した作品もあるが、オーストラリアのゴールドコーストに旅行に来た3組のカップルを取り上げた話、タイトルにあるように、とあるBARを舞台にした話が収録されている。

    どれも面白かった。
    好きな作品は「霊鈴」「あの人の手」「水玉」「裏口のゴンドラ」

    【収録作品】
    マイナス酒
    霊鈴
    妻の秘密
    褒め殺し事件簿
    あの人の手
    洞窟の星
    グチ清掃員
    手縫いの堪忍袋
    夜のマーケット
    企画にララバイ
    桜色の爪
    手ぶらのキャンプ
    甲子園の魔物
    オーラの写真
    螺旋の人
    気球の熱
    水玉
    媚酒
    真夏のクリスマス
    裏口のゴンドラ
    客が育てた

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    2021年11月15日
  • ショートショート美術館 名作絵画の光と闇

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    1枚の絵画から紡がれる小気味良い物語に心を奪われた。

    自分も1枚の絵を題材に何か書いてみたいなぁなんてふと思った。

    特に気に入った絵画はルネ・マグリットの「光の帝国II」とそれをもとに書かれた2つの作品。どちらも暗闇の街を巧みに利用した話だった。

    特に太田忠司さんの「夜の町」にはひかれた。知らない道、知らない方向へと足を向ければ、自分もいつか、暖炉の前に揺り椅子のある家に辿り着けるかもしれない。そんな微かな希望を抱きつつ、この辛く世知辛い人生をなんとか生き抜いていく。その先にいる、老婆といつか出会えることを夢見て。

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    2021年10月23日
  • ショートショートガーデン プチコン優秀作品集 海

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    ショートショートってこんなに豊かなんだと驚きました。想像と創造、両方の「そうぞうりょく」が刺激され、自分でも書いてみたいと思わされます。特に「海の花」と「真珠」がお気に入りです。

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    2022年09月30日
  • たった40分で誰でも必ず小説が書ける超ショートショート講座 増補新装版

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    ネタバレ


    ■感想:
    面白い!
    今までショートショートは、星新一さんの本しか読んだことなかったが、もっと色んな作品に触れたいと思った。

    そして私もショートショートが作りたくなった。

    これを読めば、日常に空想が紛れ込み世界が変わる。


    ■メモ:
    ・物語の世界には、絶対的に正しい答えや普遍的な法則などはひとつも存在していません。

    ・ショートショートとは、アイデアとそれを活かした印象的な結末のある物語のこと。

    ・アイデアとは既存の要素の新しい組み合わせのこと。例)消せるボールペン、羽根のない扇風機

    ・ショートショートを作成することは小説家だけでなく、ビジネスに携わる人にとってもイノベーションのヒン

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    2021年09月05日
  • ショートショート美術館 名作絵画の光と闇

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    ショートショートということで読みやすく、それでいて絵から醸し出される不思議な雰囲気の話が素晴らしかった。
    いい美術館巡りになりました。

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    2021年04月24日
  • ショートショートガーデン プチコン優秀作品集 海

    購入済み

    気軽に

    各作品がアプリで2ページくらいなので解説を含めても読むのに1分かかりません。

    正直心に残るような感じではありませんが、読後感はどれも悪くないのでスキマ時間にサラッと読むのにはピッタリだと思います。

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    2022年09月29日
  • ショートショートBAR

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    とても読みやすくサクッと読めました(⌒‐⌒)
    霊鈴お気に入りです。
    他、所々話が繋がってて面白かったです(⌒‐⌒)

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    2021年03月16日
  • たった40分で誰でも必ず小説が書ける超ショートショート講座 増補新装版

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    アイディアの出し方は非常に参考になりましたし、確かにショートショート以外のことにも応用できると思います。
    特にQ&Aは創作されている方にはありがたいアドバイスかと。
    又吉さんアイディアのショートショートも面白かったです。
    又吉さんワールド全開で。
    もっと読みたくなりました。

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    2021年03月14日
  • たった40分で誰でも必ず小説が書ける超ショートショート講座 増補新装版

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    はじめに しか読んでませんが、何か書いてみようと、思いました。


    ディア

    100円玉を、握りしめて、深夜3時前、駅へと、走っていた。電話ボックスを見つけた。胸のドキドキと、汗が止まらない。まだあの魔法は、使えるだろうか。電話をかける。番号は覚えている。
    「…トュルルルルル……はい。」
    「私。T君 寝てた?」
    「夜は普通寝てる。…どうしたんですか?」
    「クロが、消えた。」
    「…悪い予言ですか?」
    「違うよ。T君。あの仔猫だよ。……ありがとう。
    おやすみ。」
    「…おやすみなさい。Yさん。」

    大好きだったあの声を思いながら、夜道をあるいていく、涙こぼるるY。月の光に照らされながら。

    終わり

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    2021年02月24日
  • ショートショート美術館 名作絵画の光と闇

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    こんなに奥行きのある、個性ある物語が生まれてくるのか。と2人の作家の絵画に対しての見方の違いや、物語の方向性が様々で面白かった。短編だから読み易いし、絵画に対して想像を膨らませるのも楽しい事だな。と自分の中で絵画の新しい見方を見出す事ができた作品。

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    2021年02月05日
  • 夢巻

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    1日10分のごほうびで綿雲堂と出会い、田丸さんの小説をもっと読みたくなり、読んでみました。

    私が本を読む時、まずその作品の世界観に入り込むまで時間がかかります。例えるなら作品という名の卵の殻をつっついて、中に入るようなイメージ。一度入ってしまえば、その中でぐんぐん泳いでいける。ショートショートというのはどんどん新しい世界観が現れるから、たくさん殻を割らなければいけません。短いから読むのが楽というわけではなくて、逆に体力を使うと思うのです。

    というわけで、この本のショートショートは短くて世界観もまちまちなのでなかなか体力を使いました。

    どうしても比べてしまうのが星新一さんですよね。星さんの

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    2021年02月05日
  • 海色の壜

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    ポスト星新一なのかと思って最近読んでいる人。実際は星新一よりもファンタジーな感じ。でも日常にこんなファンタジー潜んでたら面白いだろうな、と思う。描写がうまいからか、さらーっと読めるしイメージが膨らむ。賞にも選ばれた「海酒」がとても好き。単行本を読んだけれど、それを元に目次とか作られてるんだなあ。素敵な装丁です。他に個人的に好きなのは「蜜」「壁画の人々(この話は星新一っぽいかも)」あたりかな。

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    2021年01月17日
  • 日替わりオフィス

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    星新一と比べてしまうと…とは思うけれども、それぞれの登場人物が秘密を語ってくれるような話が多くて面白い。さらっと読めて、クスッとなったりほっこりしたりと空いた時間に少しずつ読んでいい気持ちになれるショートショートだと思う。

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    2021年01月03日
  • ショートショート美術館 名作絵画の光と闇

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    ゴッホ、モネなどの10の名画をテーマにし、二人の作家がショートショートを競作。

    ショートショートと美術ものという好きなものが組み合わさった一冊で、面白くないわけがない。お二人の物語も面白いし、もとになった名画にも興味がわく。

    太田さんのほうは、ゾワッとしたり、ほっこりしたり。好きなのは、クプカ「静寂の道」の「収穫される者」、ルネ・マグリット「光の帝国Ⅱ」の「夜の町」。
    田丸さんのほうはユニークでクスクスと笑えるものが多い。好きなのは、シャガール「サーカス」の「鉄の曲芸師」、ルネ・マグリット「光の帝国Ⅱ」の「闇の住人」。

    ショートショート熱が再燃しそう。

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    2020年06月15日
  • 未来製作所

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    武漢ウイルス蔓延により、はからずも数多の余剰時間が出来まして。
    ひさぶりに本でも読もうかなぁ?と。
    でも?いきなり中長編はなぁ?と。
    ぢゃあ!星新一先生!てのも短絡。
    アンソロジーやショート集を読みたいな?と本著に出会い、田丸雅智さんをはじめショートショートの旗手の方々にも出会いました。

    ワンルーマー
    Dogcom
    工場散歩
    山へ帰る日
    鞍の上で
    天文学者の受難
    ラプラスの兄妹
    砂漠の機械工
    ドルフィンスーツ
    つなげる思い

    田丸雅智先生もですが、特に松崎有理先生の書に好感を覚えました。
    峠も越えた感有る武漢ウイルス。
    あと少しの?のんびり期間?

    数多の書籍を楽しみたく思います(=´∀`)

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    2020年05月18日
  • 家族スクランブル

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    初めましての作家さん。
    ショートショートだという事を忘れて読み始めて
    そういうことか!と思ったのと、ショートショートだったと
    気付いたのは同時でした(^◇^;)
    最初の作品の「隣のランタン」で、既にやられてしまった訳で
    これは楽しいものを貰ったとo(@^◇^@)oワクワク
    ショートショートは星新一氏しか読んだことなかったけど
    期待と一緒に不安もあるもんだから、別の意味での
    ドキドキも味わえました(^◇^;)
    楽しかったですよ。

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    2020年03月01日
  • 家族スクランブル

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    作者が言うように、ショートショートというのは、短くて不思議な物語がふさわしい。「隣のランタン」「干ガキ」「カエルガム」「母の米」「歯並び」「白妻、黒妻」「惑星釣り」「涙魚」「日光傘」「箪笥のこやし」「湯手品」「お馬さん」「風男」「吸血木」「常秋」「幸茶」「おいらんちゅう」「鳩の箱」とタイトルを挙げていくと、うん?なにこれっていうのがある。その不可思議な気持ちを裏切らない内容だ。いやー、作者に頭が下がる。いろんなアイデアを思い付いた上に、上手に文章にしていて飽きさせない。感心した。

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    2019年12月12日
  • ショートショート美術館 名作絵画の光と闇

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    初出 2016〜18年「オール讀物」

    二人の作家が、10枚の絵についてそれぞれ掌編を競作したショートショート集で、おもしろい試み。

    ゴッホの「夜のカフェテラス」の太田氏の「語らい」がいい。死者との会話が楽しめるカフェの席があったらいいな。
    モネの「雪の中の蒸気機関車」は太田氏の「目撃者の証言」のVRを使った犯罪、田丸氏の「願いの蝶」の雪の中で折り重なる恋人たちの死、どちらも面白い。
    マグリット「光りの帝国Ⅱ」は、太田氏の「夜の町」が深い。「あなたは結局、誰にも心を許さなかったわね。」という台詞が心に刺さる。

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    2019年01月04日
  • 主役コンプレックス

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    悪役、脇役に続き主役がテーマ。お伽噺・昔話のリメイクって楽しい。白雪姫だって嫉妬するし、浦島太郎は竜宮城に戻りたいだろう。金の斧銀の斧は余計なサービスしすぎ。

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    2018年12月20日
  • ショートショート美術館 名作絵画の光と闇

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    【収録作品】ゴッホ「夜のカフェテラス」 「語らい」太田忠司 「灯りのカフェ」田丸雅智/フランティシェク・クプカ「静寂の道」 「収穫される者」太田忠司 「スフィ女」田丸雅智/ムンク「吸血鬼」 「緋色の髪のマダム」太田忠司 「吸わせ屋」田丸雅智/俵屋宗達「風神雷神図屛風」 「世紀の一戦」太田忠司 「風神雷神コンテスト」田丸雅智/クロード・モネ「雪の中の蒸気機関車」 「目撃者の証言」太田忠司 「願いの蝶」田丸雅智/シャガール「サーカス」 「くるよ」太田忠司 「鉄の曲芸師」田丸雅智/月岡芳年「猫鼠合戦」 「戦の始末」太田忠司 「猫の悩み」田丸雅智/エッシャー「写像球体を持つ手」 「転移狂詩曲」太田忠司

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    2018年11月29日