あらすじ
初老のマスターが営むその小さなバーには、酒の種類がひとつしかないという。出されたグラスの美しさに驚いていると、マスターは酒の名前を告げた。口に含んだとたん、目の前に海の景色が広がって――(「海酒」)。不思議なのに懐かしさを感じさせる、現代ショートショートの傑作集。1話5分で楽しめる、夢と驚きに満ちた世界がここに!
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Posted by ブクログ
ショートショートは星新一しか読んだことがなかった。星新一の近未来的なショートショートとは少し違う、突拍子も無い発想を、ありそうと思わせる文章がとても好みだった。
「壁画の人々」と「海酒」が特に良かった。
Posted by ブクログ
ポスト星新一なのかと思って最近読んでいる人。実際は星新一よりもファンタジーな感じ。でも日常にこんなファンタジー潜んでたら面白いだろうな、と思う。描写がうまいからか、さらーっと読めるしイメージが膨らむ。賞にも選ばれた「海酒」がとても好き。単行本を読んだけれど、それを元に目次とか作られてるんだなあ。素敵な装丁です。他に個人的に好きなのは「蜜」「壁画の人々(この話は星新一っぽいかも)」あたりかな。