橋本幸士のレビュー一覧

  • 物理学者のすごい日常(インターナショナル新書)

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    物理学者は日常の出来事をどう捉えているのか?を様々な切り口で魅せてくれる。あらゆる出来事を物理現象と捉え、一見全く異なるもの同士が共通の法則に従っていると仮説する考え方は、正誤関係なく面白い。

    一方、常識外れな思考の持ち主は、その失敗談も常識外れだ。
    —-
    外は雨が降っている。傘は無い。
    筆者「雨の終端速度から計算すると、この姿勢と速度で移動すれば、濡れずにキャンパスへ辿り着けるはずだ!」
    20分後、そこにはずぶ濡れの筆者がいた。
    —-
    とか面白すぎ笑

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    2024年12月21日
  • 物理学者のすごい日常(インターナショナル新書)

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    難しい部分もあったが、物理学者の頭の中はこんな風に考えているのか、と面白おかしく読めた。物理学が苦手でも気軽に読めるエッセイ。

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    2024年12月03日
  • 物理学者のすごい日常(インターナショナル新書)

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    物事の捉え方が素敵。理系ってそうだよねって思う(森博嗣さんにも通じるものがあるかもしれない)。夏の炎天下の京都、雨に濡れない方法、イギリス人が傘を持たない理由、亡くなったお父さんが「空にいる」件、桃を4人で均等に分ける方法、混むバスを避ける方法、満員電車で席を確保する方法(これは私もやったことがある)、連結した席での貧乏ゆすり対策。『物理学者のすごい思考法』も読んでみたい。

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    2024年11月05日
  • 物理学者のすごい日常(インターナショナル新書)

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    私には物理学者の義父がいます。義実家で義父との話題に窮していて、何か良いヒントが得られないかと思い、書店で購入しました。

    傘なしで雨に濡れずに帰る方法や、貧乏ゆすりの波を打ち消そうとする話、どの話も仮説と検証結果に解離があり、くすくす笑えます。もちろん、理論はしっかりあるので、「科学」も堪能できる内容となっています。

    特に良かったのが、人の死に対する考え方を書いている章です。著者は、死に対して唯物論的な考え方(人間は火葬後に水と二酸化炭素になり、大気中に帰る等)をお持ちなのですが、それでも無機質な方ではなく、文章の中から大切な人を失った時の悲しみが十分に伝わってきました。とても著者に好感が

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    2024年10月04日
  • 物理学者のすごい日常(インターナショナル新書)

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    科学に携わる人々の普段の思考や行動や生活について、普通の人の目に触れる機会を増やす。そのことが、次代の科学者(あるいは、その理解者や支援者)を育てることにつながる。著者の信念であろう。
    では、科学者の生態とは? 彼らは、日常でふと目に入ったことや、なにげない家族の質問などが、きっかけとなり、そのとたんに、頭のエンジンがフル回転をはじめ、没入してしまう。その様を、自ら半ばピエロの役柄に擬して表現したエッセーである。
    これだけ情報機器が進化していても、複数の科学者(特に数式展開を重視する科学領域の学者に限定されるかもしれないが)が、ディスカッションで創発を試みる時、彼らは、黒板とチョーク、のスタイ

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    2024年08月14日
  • 物理学者のすごい思考法(インターナショナル新書)

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    橋本氏の本は、過去に何冊か読んだことがありまして、それらが面白かったので、こちらも読んでみました。

    自分自身、物理学科卒、ということもあり、納得できる部分がたくさんありました。
    たとえば橋本氏は、「無限」という言葉を使わないようですが、自分も、「無限」は、本当に「無限」であることを表す場合しか使いませんし、他にも「絶対」とか「最高・最低」といった言葉は、それらが定義できる場合を除き、使いません。

    そういえば、会社の採用試験の面接官をしている際、エントリーシートの趣味の欄に「読書」と書いている人に「どんな本を読みますか?」と聞くと、たいてい「何でも読みます」という回答が返ってきます。
    そこで

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    2024年04月29日
  • 物理学者のすごい思考法(インターナショナル新書)

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    物理学的思考法、心掛ければすごく簡単なのなら出来そうな気がする……と思ってしまうぐらい、面白かったです。

    心に、科学を!

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    2024年03月04日
  • 物理学者のすごい思考法(インターナショナル新書)

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    クロワッサン・ブックガイドから。いわゆる物理学入門みたいなものではなく、物理的思考を根底にある著者の手になる、日常に纏わるエッセイ集。だから難解さはほぼ皆無で、さらさらと読める内容なんだけど、そこかしこに物理的素養もさしはさまれる、という結構。そのあたりのバランスも絶妙で、終始興味深く読み進められるのが素敵。

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    2023年10月05日
  • 物理学者のすごい思考法(インターナショナル新書)

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    何かに没頭するというのに、私はよく憧れる。
    物理学に没頭するなんて、限られた人だろうし、頭も良くないといけないだろうし、こういう人っていいよなぁと、よく思っていた。
    でも広くいえば、人生そのものに没頭してればいいんですよね。
    別に何かひとつに没頭する必要もない。
    それにしても物理学者の思考は、曰く「役にはたたない」かもしれなくとも「常識を逸脱する」という点においては、よい思考だと思いました。

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    2023年06月08日
  • 物理学者のすごい思考法(インターナショナル新書)

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    思考法というより、物理屋さんのエッセイ。
    専門分野に絡めた日常の捉え方は面白い。気を抜いて笑いながら読む本。

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    2023年02月15日
  • 物理学者のすごい思考法(インターナショナル新書)

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    自分は物理学者ではないが、将来研究職につきたいと考えている。物理学者は研究だけでなく、日時生活でも独特の視点で常に思考している。問題の抽出、定義の明確化、論理による演繹、予言の4スッテプをフォロー思考する。(物事を抽象化、現象発生の理由を推測、仮説立てる、実証のための実験)どんな些細な事や、数字、文字、問題に視点を当て思考している。これは一種の研究でもあり、学者にとって研究は趣味ともかんがえる。そう、言えるようになった時自分も一人の研究者として成り立つのかもしれない。


    研究した成果が誰に役立つかは分からない
    近似をよくする
    自然は曲線をつくり、人間は直線をつくる
    集中するためにメガネを外し

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    2022年02月14日
  • 物理学者のすごい思考法(インターナショナル新書)

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    物理学者が日常、どのように考えるか、読みやすく、ユーモアたっぷりに書いたエッセイ。

    物凄く面白かった。

    家で餃子を作っていた時に、このペースだと皮が足りなくなる。どうすればよいか物理学的に考えたり、エスカレーターの片側を空ける習慣を無くすにはどうしたらいいか考えたり。

    自分とは次元の違う人の脳の中を見た感じだった。

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    2021年12月06日
  • 物理学者のすごい思考法(インターナショナル新書)

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    物理学者の思考法として、とっつきやすい日常的な例を挙げてそこに潜む筆者の考え方が記してある。
    語りも内容もゆるりとしており、物理に疎遠な人でも読み易い形で作られている。1つ1つの節が独立しており空いた時間などに読み進め易いのも良い。一方で(大衆に向けた本であるのは理解しているが)、理学徒としてはもう少し橋本さんの専門など堅い文章が読みたかった気持ちもある。
    特に気に入った節は、「カオス的人生」「人生における数学」「研究という名の麻薬」の3つである。
    橋本さんならではの面白い視点と、また研究してみたくなるような書きぶりは、また必要な時に読み直そうと思う。

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    2021年09月19日
  • 物理学者のすごい思考法(インターナショナル新書)

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    物理学者の一般向けエッセイ。日常のなんでもない事を理論物理学としてどう見ているか(つい見てしまっているか)や子どものころに好きだった遊びなど。大阪人らしいユーモアに、奥様のツッコミも楽しい。
    『雲』『かな漢字変換』が好き。ギョーザは息子も同じことをしていて、天才物理学者の素質あり?笑

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    2021年08月26日
  • 物理学者のすごい思考法(インターナショナル新書)

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    日常生活で、物理学者が思い浮かべるいろんなことを見える化したエッセイ集。
    常日頃から、世の中の法則を解き明かすべく、考え続けている極端な人たちの生態を観察できる。想像できない展開なので、著者に委ねてただ読みすすめるだけだ(褒めているのです。こんなふうに世の中を眺めている人がいるんだなぁ〜)。

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    2021年07月09日
  • 物理学者のすごい思考法(インターナショナル新書)

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     個人的には、1・3章が面白かった。
     高校入試の小論文に使いたくなるような文章が続く。
     奥さんネタで落とすところが、関西人。

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    2021年07月08日
  • 「宇宙のすべてを支配する数式」をパパに習ってみた 天才物理学者・浪速阪教授の70分講義

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    少し前に読んだ『超ひも理論をパパに習ってみた 天才物理学者・浪速阪教授の70分講義』の続編といってよいと思います。
    前著よりも説明の飛躍が少なく、読みやすかったです。

    学びにおいては、一つ一つの事項を丁寧に追っていくことも大切ですが、大学以降の学びについては、とくに、この本のように、まずは学ぼうとする内容の全体像を、大雑把でもよいから把握することが大切だと思っています。
    自分がそう思うようになったのは、大学を卒業してずいぶん経ってからのことですが。

    とはいえ、最先端の内容については、全体像のようなものを、誰も知らないことがあるので、ことはそう簡単ではないんですけどね…。

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    2020年08月29日
  • ディープラーニングと物理学 原理がわかる、応用ができる

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    機械学習ってのは、例示から汎化するという博物学的な学問です。解いている方程式は、熱力学の方程式と一緒なので関連があるかもしれないと思ってやったら素粒子とか超ひもとかもネットワークを工夫すると学習できることがわかってなかなかいいですよ。という本です。数式は私にはあまり理解できませんでしたが、数式をある程度端折っても、とてもとても示唆に富んだ素晴らしい読書体験でした。福岡さんの動的平衡と、エントロピーと、記憶と、知性と、物理と、機械学習と、宇宙の秘密が、ネットワーク構造で説明できるかもってことをやっているのが流行っているってだけでワクワクしますねえ。

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    2019年07月28日
  • 超ひも理論をパパに習ってみた 天才物理学者・浪速阪教授の70分講義

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    数式が所々に出てくるけれど、読み飛ばしても全然OKでするすると読み進められる。「超ひも理論」がうっすらわかったような気になる。こういう本を若い人や馴染みのない人が読むと間口が広がるかも。それにしても、美咲ちゃん結構優秀なんじゃ?

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    2019年04月29日
  • 超ひも理論をパパに習ってみた 天才物理学者・浪速阪教授の70分講義

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    物理学者である父が、娘に超ひも理論をレクチャーするという対話形式で話は進みます。

    数式も多少は出てきますが、「ふんふん、そんなふうに書かれるのか」と思っていれば基本は読み進めることができます。

    本半ばに超対称性の話が出てきますが、ここが特に理解しにくかったです。超対称性をわかりやすく書いている本は今までに皆無ですので、やはり数式を使わず一般人に説明するのは困難なのでしょう。

    湯川秀樹、朝永振一郎、南部陽一郎という日本人になじみのある名物理学者の名前も頻繁に出てきており、日本人が素粒子やひも理論に多大なる貢献をしたこともわかります。

    個人的な感覚ですが、前著である「「宇宙のすべてを支配す

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    2019年01月20日