【感想・ネタバレ】物理学者のすごい日常(インターナショナル新書)のレビュー

あらすじ

AIと物理学の融合をめざす「学習物理学」領域代表となった橋本教授。さらに、映画の科学監修、演劇や音楽とのコラボレーションなど、物理学の啓蒙活動を続けている。教授の手にかかると、日常生活すべてが「物理学的思考法」の対象となる。駅から大学まで雨に濡れずに歩けるか。満員電車で席を確保する科学的な方法。隣席の貧乏ゆすりを相殺する手段……。日々の生活を物理学の俎上に乗せると、想像もしなかった世界が現れる。笑って、泣けて、役に立つ、「すごい」科学エッセイ集。

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Posted by ブクログ

面白かった。物理を学ぶことを選択しなかった自分なので、物理の楽しさを体感できたらなあと羨ましく思う。物理現象に囲まれて生活してるのにと、改めて考えた。

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2024年07月31日

Posted by ブクログ

科学に携わる人々の普段の思考や行動や生活について、普通の人の目に触れる機会を増やす。そのことが、次代の科学者(あるいは、その理解者や支援者)を育てることにつながる。著者の信念であろう。
では、科学者の生態とは? 彼らは、日常でふと目に入ったことや、なにげない家族の質問などが、きっかけとなり、そのとたんに、頭のエンジンがフル回転をはじめ、没入してしまう。その様を、自ら半ばピエロの役柄に擬して表現したエッセーである。
これだけ情報機器が進化していても、複数の科学者(特に数式展開を重視する科学領域の学者に限定されるかもしれないが)が、ディスカッションで創発を試みる時、彼らは、黒板とチョーク、のスタイルを崩さない。頭の中の概念を実体化する際のスムーズさや、広く概念を並べる際の一覧性等の面で、ディスプレーやタブレットや電子ノートや、電子黒板?などは、まだまだ能力不足であるということだろう。

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2024年08月14日

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