中山七里のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
中山七里さんの作品は好きでよく読んでいますが、この作品は正直期待とは違う方向に行っちゃったかな、という感じ。そもそもの今作の背景にある原発問題にはいろいろ著者の思いもあるだろうし、その意図が理解出来ないわけではないのだが、もし政府主導で被爆住民を隠蔽するのなら、まさか地下鉄廃駅に住まわせるなんて荒唐無稽な策は仕出かさないだろう。架空の設定にしろ、もう少しリアリティを感じることができたら、もっと面白く読めたかもしれないが、あまりに非現実過ぎて、こっちが引いてしまった。
廃駅オタの主人公もオタク的なマニアックさはあまり感じられず、考えつくのは粗だらけの策ばかり。ヒーロー的な要素を全く感じられなかったのも、今一つのめり込めなかった一因になったかも。 -
Posted by ブクログ
鉄オタの主人公が、工事を装い作業服を着て、密かに地下鉄の廃駅に潜り込むと、そこにはすでに100人もの住人がいた。拉致された主人公は特別住人となるのだが、実はこの人々はすべて同じ町の出身だったのだ。すると女性住人が殺される事件が起きる。しかも、彼女は現役の公安刑事で、どうも原発の事故が絡んでいるらしいのだ。
鉄オタの主人公が自分の知識を総動員して、住人のために動こうとするのだが…。
一体どうなるんだ、痛快な活劇が起こるのかと期待したが、そうでもなく終わってしまった。政府の原発行政への批判は分かるんだけど、それだけじゃあね。もっとダイナミックな動き、結末が欲しかったなあ。 -
これは
これはミステリではなくギャグです。
リストラされた自称エリートの主人公が面白い。
限界集落の老人たちが閉鎖的なのはわかるが、主人公のトンチンカンな行動が笑える。
リストラされた時点で自分の能力を知ればいいのに、能力もないのに余計なことをして村八分。
唯一愛犬が殺されてしまうところは可哀想だったが、それ以外は自業自得でしかない。
最後に能見が主人公を評しているがその通り。
了衛さん!リストラされたらとりあえず再就職からスタートですよ。
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購入済み
もういちどベートーヴェン
登場するだけで安心できる 岬先生が 司法修習生時代の物語。いつでもブレずに 安定の岬先生が出来上がるまでの 葛藤と苦悩が描かれています。ベートーヴェンの激しさと厳しさの中にある哀しみが 岬先生とリンクしています
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Posted by ブクログ
「アマゾネス」と呼ばれる女性刑事が警官殺人の濡れ衣を着せられ、その事件の目撃者である8歳の少年とともに逃げながらも犯人に立ち向かう。
女性刑事と8歳の少年のアンバランスながらも、妙に上手くハマった名コンビ感が面白い。また、中山七里の過去作品である「ヒートアップ」に登場したインテリヤクザの山崎が存在感たっぷりに再登場し、御子柴弁護士もリップサービス程度だが登場して、中山七里作品愛読者には嬉しい演出。ただ、私の個人的感想ではあるが、女性刑事・高頭の図体がデカく、粗暴な男言葉を使い、しかしながら、顔はそこそこ美人という人物像がいまいちビジュアル的にイメージ出来ないまま終わってしまったのが難点。
ストーリーの方は、テンポも良く、エンタメ的にも派手で楽しく読めたものの、いつものどんでん返し的な展開はあまり感じなかった上、そもそもの事件背景がありきたりというか、すでに手垢にまみれたようなものだったので、もう一捻り、二捻りは欲しかったなぁと感じたのが正直なところ。
サラッと読んで楽しむエンタメ本としてはちょうどいい具合だったと思います。 -
Posted by ブクログ
まあまあまあ、短篇は得手不得手があるので全体的な評価は 微妙になってしまいました。
しかし、自分が思い入れがある作品のサイドストーリーはやはり気になります。
百瀬~の田辺くんを主人公とした『鯨と煙の冒険』はよかった。百瀬~でも田辺くんのキャラクターは光っていたのでこの話が読めて嬉しかったです。
『多田便利軒、探偵業に挑戦する』は話はどうということもないのですが、相変わらずの多田×行天コンビにニヤつきます。
ただ全てのストーリーにJTの企画らしく必ず煙草、喫煙シーンがあって(不必要に)もうそれだけで気持ちが削がれた。
今の世にこういう企画は合わないと思う。