加藤廣のレビュー一覧

  • 信長の棺 下

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    家に向かえた多志の故郷参りから、秀吉が丹波者であったこと、桶狭間の策謀が明らかになり、本能寺から南蛮寺に続く地下道、秀吉の策謀など伏線が色々あって面白く読めた。

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    2024年07月30日
  • 利休の闇

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    『秀吉の枷』は未読。
    利休の茶会の記録をベースに歴史を見ていくと、こんなにいろいろなことが分かるのだな。記録部分の狭間は加藤さんが埋めていて、あくまでこれは小説なことには注意がいるが。
    秀吉が利休の茶に対して違和感を抱いた部分は面白く感じたが、その後の展開はやや説明不足な気もした。茄子の部分のおもしろさは分かる。
    何となく認識してた「突然切腹を命じられた」というのはおそらく史実と異なるのだろう。それを認識できたのもよかったな。
    あと、文庫のあとがきに載っていた各国の茶の話も面白かった。

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    2024年06月17日
  • 秀吉の枷 下

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    淀君(茶々)とのご性交辺りから下り坂となる太閤記。軽蔑していた信長と同じ殺戮をしてしまうのは権力者の常なのか…。秀吉が英雄なのは確かだろうが抜け穴からの疑心暗鬼から始まり臨終の床で味わう生き地獄は悲惨というか哀愁というか、死に時と死に方を誤ったとしか見えない。
    山の民という誇りと自らを道化に見せてまでも先を見据えて自制する事ができた秀吉だが養子の件で選択を見誤った感が強い。
    淀君懐妊については山田風太郎先生の『妖説太閤記』もあるが本作の淀君はより悪女に見える。秀次一族誅殺は面白い解釈だった。
    家康については信康実子でない説が本当だとしても冷酷。秀吉を健康面からも抜け抜けと追い詰めるのも嫌な奴ぶりが出ていて良い。秀吉が死の目前でで家康の手を掴んで離さない執念が不気味と哀愁が入り混じっていた。

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    2024年04月08日
  • 信長の棺 下

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    信長の遺体がどうなったのか?のクライマックス。
    歴史ミステリー小説と言われるのも頷ける。
    主人公の太田牛一の人間臭さと読者がオーバーラップするように自分はあらゆる場面で感じた。
    中小企業ビジネスの専門家なる故のキャスティングだと考えた。

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    2024年03月27日
  • 信長の血脈

    ネタバレ 購入済み

    織田信長の傅役平手政秀の諌死の真相、伊吹山に異人が欧州の薬草を植えるというのを阻止する話、
    「信長の棺」「秀吉の枷」「明智左馬助の恋」の三部作上における豊臣秀頼の「本当の」父親名古屋山三郎を巡り片桐且元が苦悩する話、
    明智左馬助の息子三宅藤兵衛からみた天草四郎の乱、の4つの短編集。
    作者の加藤廣さんが三部作を書いている最中に盛り込めなかったエピソードだそうだ。
    やっと生きている信長が出てきたなとか思ったり、キリシタンの話が意外と多いなと感じたり。

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    2024年02月09日
  • 安土城の幽霊 「信長の棺」異聞録

    ネタバレ 購入済み

    短編3話。
    今川方の武家松下源太左衛門に仕え始めた藤吉が、織田信長と出会い、取り立てられていく「藤吉郎放浪記」は、下っ端時代の秀吉を知らないので、作者の創作である「山の民」の出自と絡めているとはいえ、興味深かった。
    表題作「安土城の幽霊」は、信長の刀に宿る女の霊と、それに振り回される信長の話、「つくもなす物語」は、足利義満が入手した唐渡の陶器が、「天下壺」と呼ばれるようになり、山名、朝倉、松永、織田、豊臣へと渡り、落城で焼けた後継ぎ直されて徳川へ、最終的には明治の岩崎家へ渡る物語。

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    2024年02月09日
  • 信長の棺 下

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    本能寺の変の謎が明らかに…てかこれが織田信長の死の真実なんでしょうか?歴史に疎くてホントのところは知らないのですが、物語としてこの結末には納得。太田牛一をこの本で初めて知りましたが、信長に惚れ込んでるところが凄く高感度高いです。ロイヤリティの高い…日本人ですねー

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    2023年03月18日
  • 信長の棺 上

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    尾張一の大うつけ。妻は美濃の蝮斎藤道三の娘帰蝶。桶狭間の戦いで今川義元を破り比叡山延暦寺を焼き払う。本能寺にて明智光秀謀反により…が遺体は確認されていない。人間五十年殺してしまえホトトギス… 誰もが知る織田信長の知られざる真相は、下巻へと続く

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    2023年02月25日
  • 利休の闇

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    利休とは。いろいろな利休本がありますが、膨大な資料に基づく分析もあるのでしょう、一番としっくりと利休について納得することができました。
    豊臣秀吉には、あまり触れられていないある種の残酷さ、残忍さがあるのですが、秀吉の志していたおおらかな茶には共感できますし、こういった点が、大衆に受け入れられるところがなんでしょう。

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    2022年11月23日
  • 神君家康の密書

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    京極高次、柴田勝家、福島正則…歴史上の準々主役くらいの人の視点や歴史にどんな影響を与えたのか考えるのも面白いな。

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    2021年12月04日
  • 信長の血脈

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    ①平手政秀の切腹、②豊臣秀頼の父親は?、③島原・天草一揆の背後にあったものは?についての短編集。
    ①では突然死した信秀から嫡男は信長とする事を聞いていたことを一命を賭して証明する政秀、②では秀頼のよく似た歌舞伎役者を調べる片桐且元、③では島原・天草一揆が発生するまでの経緯を元に描かれている歴史ミステリーである。

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    2021年08月06日
  • 明智左馬助の恋 下

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    前二作と整合性をとりつつ第三の視点で書いてるのが面白い。しかし、真実はどうだったんだろうな。あとがきの「三次元自動焦点」を読んで、羅生門や猟銃を読んでみたくなった。

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    2021年04月11日
  • 秘録 島原の乱(新潮文庫)

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    豊臣秀頼が大阪城を脱出し九州に落ち延びる。
    江戸時代の九州には西軍につきし最強の外様大名の島津家とかつての多くの吉利支丹大名達・・・
    そして島原の乱!

    天草四郎時貞が豊臣の血を引いていたら島原の乱 其れは農民一揆などではなく関ヶ原、大阪城に続く天下分け目の大戦!

    天草四郎の下に一人一人と豪傑達が集う。


    とんでもない設定と思いきや一人一人と新たな仲間が集ってくるのに心が揺さぶられページを捲るスピードを加速してくれました!

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    2021年02月14日
  • 水軍遙かなり(下)

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    水軍大名としては父の九鬼嘉隆が有名であるが、主人公はその息子守隆。
    加藤廣さんの作品はやはり面白い。

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    2018年05月04日
  • 水軍遙かなり(上)

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    水軍大名としては父の九鬼嘉隆が有名であるが、主人公はその息子守隆。
    加藤廣さんの作品はやはり面白い。

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    2018年05月04日
  • 利休の闇

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    出世欲があり、女好きで、人間臭い利休を描いた作品。秀吉と利休の茶道への考え方の違いを教えてもらえる。

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    2017年12月05日
  • 信長の棺 下

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    信長の遺骸を巡るミステリ完結編。
    遺骸の行方は思っていたよりミステリだった。そんなんありかよ、という感じ。絶対ないとまでは思わないが…流石にちょっと難しいのでは。そのほか、光秀が謀反を起こした理由や秀吉が光秀を討つことができた理由なんかは、成る程ーと思えた。
    歴史ミステリは面白いのだが、浅学なせいでどこまでが史実で、どこからが作家の想像なのかよく分からないので困る。とはいえ、牛一が考えたように、現時点で残されている記録は一部しかなく、その一部さえも他者の介入により歪められたり、違う立場から見れば違うように見えることもあるので、結局今となっては真実なんて分からない。空白についての空想の余地こそがロマンなのかも。

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    2017年11月06日
  • 秀吉の枷 上

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    吉川さん、司馬さんの物を読んでいました。
    秀吉の天下取りまでのストーリーでご両人とも秀吉の人垂らしの凄いところ、計算高いところ、強運なところの印象が強かったのですが、加藤さんのを読んで、「なるほど、こういうこともあり得るかあ・・・」と秀吉ミステリーにハマりました。
    前半のちょっと秀吉の一般人的な内容部分で「うーん」となったのですが、徐々に秀吉の苦悩などの展開になってきて、話に引っ張られて面白かったです。

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    2017年07月16日
  • 水軍遙かなり(上)

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    九鬼水軍の魅力もさることながら、
    鉄甲船や風魔小太郎の正体などの推理がとても鋭く、
    なるほど、と頷いてしまうこと必至。

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    2017年01月02日
  • 安土城の幽霊 「信長の棺」異聞録

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    平手政秀の諌死の真相に関する著者の解釈は、
    驚くとともに、さもありなん、と思わせるだけのものであった。

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    2016年07月18日