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利休切腹事件の真相がいま明かされる! 利休と秀吉、共に頂点を極めた二人の確執の原因は何か? 『信長の棺』に始まる戦国の謎はいよいよ最終章へ。
秀吉が若かりし頃、まだ織田家の足軽大将に過ぎなかった頃、密かに茶の湯の作法を教えてくれた千宗易(利休)。本能寺の変の後、秀吉は天下人となり、宗易は秀吉の庇護の下、茶道界の第一人者として君臨する。だが、二人の蜜月は長くは続かなかった。宗易の茶道と秀吉の茶道への理解は、やがて大きく隔たっていく。
一方で広く大衆に受け入れられるよう質素で親しみやすい「政道としての茶の湯」を、他方では禅の「無」と「静寂」の空間創造を目的とする「悟りの場としての茶の湯」を提唱する宗易。だが、宗易の茶の湯を理解できない秀吉は黄金の茶室や北野大茶会など、宗易の理想とはかけ離れた方向へ茶の湯を変えていく。そして豊臣政権の複雑な政治状況の中、宗易は思わぬ誤算から窮地に陥っていく……。
著者84歳にして書き上げた、圧巻の歴史ミステリー!
Posted by ブクログ 2022年11月23日
利休とは。いろいろな利休本がありますが、膨大な資料に基づく分析もあるのでしょう、一番としっくりと利休について納得することができました。
豊臣秀吉には、あまり触れられていないある種の残酷さ、残忍さがあるのですが、秀吉の志していたおおらかな茶には共感できますし、こういった点が、大衆に受け入れられるところ...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年08月29日
利休が信長に仕え、その後、秀吉に鞍替えせざるを得なくなった。心の中に、何この百姓め、という思いが燻り燻りしていたのを、人を見るに敏で、それによって天下を取ったような秀吉が気付かない訳がない。利休は様々な小説で、すごく利口で、スマートで気高く描かれることが多いが、本小説では、かなりドロドロとした汚なさ...続きを読む
Posted by ブクログ 2019年03月09日
作者の加藤廣さん、初めから作家ではなく実社会で活躍の後、75歳から書き初め『信長の棺』での堂々たるデビュー、歴史小説家となられた由。
読んではいませんがニュースは知っておりまして、ある政治家が愛読書とおっしゃっていましたね。
つまり、退職後作家で藤沢周平の『三屋清左衛門残日録』の清左衛門の...続きを読む
Posted by ブクログ 2017年11月26日
秀吉も悪いが利休も悪い!
先月、新刊の平積みの本として目に入る。帯の『利休は何故切腹したのか?』が何故か引っかかり購入した。
本書を読み千利休のイメージが変わった、後書きにも書かれているが、日本人特有の判官贔屓により傲慢な成り上がりの秀吉に利休が切腹を命じられた事で理由はどうあれ秀吉悪の利休善...続きを読む
Posted by ブクログ 2017年11月04日
利休が秀吉により、切腹されられた謎を解くミステリーというけれど、それほどミステリアスな話でもない。
本書では、秀吉が求めた大らかな茶の道と、「遊」なるが故やたら小うるさいルールが必要だとする利休との茶の道の路線対決という構成になっている。
ただ若い時には淫蕩三昧な生活を謳歌していた利休が、突然お茶の...続きを読む
Posted by ブクログ 2017年11月04日
著者の「信長の棺」「秀吉の枷」「明智佐馬助の恋」は読んでいる。帯にはいよいよ最終章へとあるが、信長の遺体消失の謎は解決しているしなあ、と思いつつ頁を開く。
久し振りにサクサク読書できた。変に利休を美の探究者として褒め称えていないのが良い。秀吉の茶はもっと大らかなものでいいじゃないか、という言い分も...続きを読む
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