【感想・ネタバレ】秀吉の枷 上のレビュー

あらすじ

覇王(信長)を討つべし! 多くの謎に包まれた秀吉の生涯に迫る迫真の歴史ミステリー

「殿は、いつまでもあの『覇王』の手先であってはなりませぬ」。死を目前にした軍師・竹中半兵衛は、病床で秀吉に4つの忠言と秘策を授けた。天正7(1579)年6月、蜂須賀小六、前野小右衛門ら播州から駆けつけた異能集団《山の民》を伴い、秀吉は密かに天下取りに動き出す。大ベストセラー『信長の棺』に続く、「本能寺3部作」第2弾登場!

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Posted by ブクログ

スピード&コミュニケーション…まさにです。半兵衛・官兵衛両軍師をはじめ、家臣達に支えられ織田家で昇り詰めていく。そして徐々に信長を見る目を変えていく秀吉…覇王を超えていく。上巻は本能寺の変で区切られ、いよいよ中国大返しからの秀吉大舞台です。

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2023年09月20日

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秀吉の信長に仕えてからの話から本能寺までが上でまとめられている。
秀吉の軍師をこき使い、秀吉をさげすみ罵倒されながらも信長を崇めていた秀吉だったが、信長の仕打ちから不信感、そして信長の晩年には腹の底では自分が懐が深いと信長より上だと思うようになる。

信長が家臣に思いやりがあれば秀吉は信長を超えることはできなかったのに…と秀吉嫌いの自分はやっぱり信長に心魅かれる。

秀吉の小説は初めて読むのでどのような心情で天下まで登りつめるか楽しみ。
秀吉嫌いの自分が楽しみに読めるそんな文章なので、他の人には物足りなく感じるかも知れない。

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2020年04月28日

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秀吉がどうやって天下を取ったのか?

秀吉の出自と合わせ、今まで知らなかった内容と新鮮な視点で書かれていた。
私は歴史が好きで、様々な角度から歴史を知りたかったので、この本のような新しい視点で書かれた本に出合えたことは幸せだと思う。

次の本につながる内容であることは読んでいれば伝わってくる。三部作の最終作も期待大!

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2018年09月02日

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吉川さん、司馬さんの物を読んでいました。
秀吉の天下取りまでのストーリーでご両人とも秀吉の人垂らしの凄いところ、計算高いところ、強運なところの印象が強かったのですが、加藤さんのを読んで、「なるほど、こういうこともあり得るかあ・・・」と秀吉ミステリーにハマりました。
前半のちょっと秀吉の一般人的な内容部分で「うーん」となったのですが、徐々に秀吉の苦悩などの展開になってきて、話に引っ張られて面白かったです。

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2017年07月16日

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秀吉の播州攻めから本能寺まで、竹中半兵衛をキーに話が展開していきます。
この小説はどうやら同著作「信長の棺」とかなり関連があるようで、それと
合わせて読むとより楽しめるようです。
しかし、秀吉が山の民とは斬新なアイディアだと思いました。

果たして、信長の遺体は回収できるのか?
物語の裏に、家康の影が潜んで見えるような気がします。
(って、(中)巻はもう読んでしまいましたが・・・)

※前野将右衛門とは誰?

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2013年05月18日

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信長の棺シリーズ。半兵衛の死から本能寺の変まで。

前作と比較すると、秀吉の視点で描かれていて、信長や秀吉自身についても人間味があるように読める。

半兵衛のイメージが仮面の人。。。

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2013年04月21日

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加藤廣の「信長の棺」を既に読んでいたので、面白く読めた、という事もあるかもしれません。
秀吉を持ち上げすぎず、しかし見せ場はきちっと見せる。
秀吉が主人公である小説は、秀吉の苦悩や陽気さとそれによって隠れている腹黒さが書かれることはままありますが、秀吉が信長やそのほかの人にたいして持つネガティブな感情や心持ちは今まで読んだどの小説よりも繊細に書かれています。
才能ではなく人間味がとても深く掘り下げられている小説ではないかと思います。

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2012年12月17日

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伝わっている歴史自体、本当のところが分からないのが現実。

なので、こんな解釈もありではないかと。

秀吉があんなことをしていたなんて・・・・・・

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2012年05月31日

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「信長の棺桶」のスピンオフ。秀吉サイドから見た、本能寺の変までの過程が描かれている。どのような理由で秀吉が「本能寺の変」演出までに至ったかを描いている。ここでは、竹中半兵衛からの進言、信長の変節、秀吉の山の民説を上手く絡み合わせてミステリーを構築していた。「空白の桶狭間」を読んだ後なので清玉の伏線とかわかりやすかった。

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2011年12月29日

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『明智左馬助の恋』『信長の棺』の三部作のひとつ、三巻通じて、それぞれの立場から、本能寺の変での、信長の遺体の秘密について明かされています。
『秀吉の枷』は、本能寺改修を命ぜられた際、万一の時にと、秘密裏に抜け穴を作りましたが、変を事前にキャッチした秀吉が、寺から抜け穴を通って抜け出そうとした信長を、燻り殺した、というお話です。その遺体のありかは?。
秀吉の大返しの裏には、こうした秘密が隠されていました。
謎が謎をよぶ、戦国サスペンス歴史小説です。

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2009年10月04日

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半兵衛の遺言から秀吉は、天下を意識して織田家内の諜報活動に取り組み始める。

本能寺の変が起こるまでの緻密なやりとりと秀吉の考えが明かされる。

秀吉と官兵衛との距離感も見もの。

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2024年07月31日

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竹中半兵衛危篤から本能寺辺りまで。段々と信長の駄目なところを軽蔑していくリアル中間管理職秀吉。本能寺に穴を掘らせていたというのは前作でも用いられていた。秀吉が農民出身でないというのは面白いというか説得力がある。

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2024年04月05日

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前作の「信長の棺」を読んでから、このシリーズを読む方がいいです。秀吉の生涯を歴史ミステリー風に設定して本能寺の変前後から没するまでを描いています。秀吉黒幕説を前提に色々トリックを散りばめています。

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2014年09月03日

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ネタバレ

「信長の棺」とは逆に、信長が完全に悪者に描かれている。でもこれだと、信長は覇王ってよりはただの小悪党くらいの器の人にしか見えない。狂ってるとかいわれてるし。

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2012年12月13日

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上巻
本能寺の変への秀吉の係わり
今後、この点を絡めて話が進むと思われるが、よくあるパターンからの脱却は?
秀吉が山の民といのも時々みかける

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2012年06月24日

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ネタバレ

新しい秀吉像か。
本能寺の抜け道を防ぐことで、間接的に信長を殺している。
その前から、秀吉自身が信長より優れており、
朝廷を重んじる民の出自ということになっている。

信長の棺を読んでから読むべきだったのかも。

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2011年12月23日

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全3巻。
信長の棺の続編。
というか別視点。

信長の棺の説に乗っかった上で、
秀吉サイドからの視点での本能寺。
と、その後。

信長の棺がいまいちだったので、
そこに乗っかってる以上、いまいち。

ただ、前作よりは面白い。
主人公が脇役じゃなくて秀吉本人だし、
前回の、1本の大きな謎の追求って形なくせに
最後に肩すかしな感じでなく、
それなりの謎がちりばめられてる感じで
それなりに興味深い。
前回の話の謎解き要素もあるし。

長年謎だった秀吉の前半生と後半生のギャップに、
それなりの理由立てがしてあってなるほどと思った。
人間臭い秀吉像。

ただ、やっぱいまいち。
失礼だけど、小粒な、
こじんまり感がいなめない。
あいかわらず仮説は新鮮だけど
読み物としての盛り上がりに欠ける印象。

まあ、3部作と銘打ってるようなので、
最後の一つも読むけども。

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2012年04月02日

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ネタバレ

新しい秀吉像というのが魅力的で読んでみた。
著者は65歳?で作家デビュー、15年の構想を経て。とあってさすがにびっくりした。

でもねー。歴史小説としてはイマイチだと思う。
全体の構成や話の流れは、今のところ悪くないと思うけれど、何しろ文体がとても現代っぽい。もちろん、時代背景や小道具や言葉尻など、気を遣って書いているとは思うけれど、秀吉と黒田官兵衛のやりとりなんかはどこかの社長室で会話されているみたいなんだよね。

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2011年04月23日

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「信長の棺」の内容をほぼ踏襲して、秀吉像を作り上げている。ただ、歴史ミステリーの解明として構成していた為、他の部分に無理が出てるかも。諜報、行き違いで歴史を変えられても首を傾げる。淀君と秀吉の設定には無理があり、秀次の言い訳にされても説得力に欠ける。ただ、別視点と割り切れば小説だからいいんだろうな~

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2010年10月18日

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信長を殺した黒幕は秀吉だったのか?この本を読めば、その考えも誰も否定できず、しかし肯定もできず。
あぁ、歴史っていつも謎。本当のことが知りたい!!

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2009年10月04日

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