加藤廣のレビュー一覧

  • 家康に訊け

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    作者の家康論と福島正則の復讐劇をまとめた2部構成の本でした。前半の家康論は知ってる内容も多く、目新しさは感じられなかったのと、後半の福島正則の歴史小説との因果関係はよく分からなく、タイトルから期待していた内容とはちょっと違う感じでした。小説自体はまあまあ面白かったです。

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    2025年02月03日
  • 明智左馬助の恋 上

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    明智光秀の長女を再婚で娶った三宅弥平次こと明智左馬助の視点から描かれる。

    秀吉との出世争いに疲れ、信長の無茶な命令に翻弄された様が描かれる。

    丹波平定と、治世までを描く。細川藤孝の変わり身の早さも目につく。

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    2024年07月31日
  • 秀吉の枷 下

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    秀吉は天下を取ってから一見華々しく見えるが、血縁者がいないことや周りからの策謀のより結果的に血縁者を減らし、滅亡していく孤独な様が描かれている。

    内容が史実かどうかは別にして筋が通っており面白く読めた。

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    2024年07月31日
  • 秀吉の枷 中

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    想像とはいえ、家康が本能寺の変の真相を知っていたことにより、小牧長久手の戦いの遠慮や家康へのへつらいも説明できるし、丹波出身故、藤原を称して関白に上ったことなど、話に筋が通っている。

    家康の籠絡と九州の平定まで。

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    2024年07月31日
  • 秀吉の枷 上

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    半兵衛の遺言から秀吉は、天下を意識して織田家内の諜報活動に取り組み始める。

    本能寺の変が起こるまでの緻密なやりとりと秀吉の考えが明かされる。

    秀吉と官兵衛との距離感も見もの。

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    2024年07月31日
  • 信長の棺 上

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    信長の祐筆の大田牛一が信長が謀反でやられたところから物語が始まる。

    10ヶ月の幽閉の後、世の中はすっかり変わっていた。

    その後、秀吉に仕えるも、隠居後に本能寺の変の謎解きに乗り出す。

    まずは桶狭間の戦いの謎解きに挑んだがなかなか捗らない。

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    2024年07月30日
  • 利休の闇

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    利休を主役に秀吉との邂逅と別離を描いた『秀吉の枷』のサイドストーリー。あとがきにあるように膨大な資料から執筆された労作。
    2人とも割と女好きという共通点があるがそこはそんなに触れられていなかった。息子については利休は恵まれていた事が伺える。朝顔事件と山の民と結びつけているのは面白い発想だと思った。

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    2024年04月08日
  • 秀吉の枷 中

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    間接的完全犯罪達成!と言いたいところだが文字通り臭いものには蓋がされなかったという展開。
    家康に対する及び腰の合理的説明ともいえる。
    女性というか子孫に対する執着が増してきているが、それでコレだけヤッているのだから弱者男性からみると男子の本懐を遂げたように見える。

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    2024年04月05日
  • 秀吉の枷 上

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    竹中半兵衛危篤から本能寺辺りまで。段々と信長の駄目なところを軽蔑していくリアル中間管理職秀吉。本能寺に穴を掘らせていたというのは前作でも用いられていた。秀吉が農民出身でないというのは面白いというか説得力がある。

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    2024年04月05日
  • 信長の棺 上

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    信長公記を記載した太田牛一の信長公記を描く経緯を小説として描いている。
    太田牛一とはどんな人間か?
    桶狭間の戦いの真実は?
    などが推理小説風に感じる。
    下巻が早く読みたくなる。

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    2024年03月20日
  • 信長の棺 下

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    織田信長の生涯を後世に残したいと考える隠居した筆奉行の話。

    執筆中に本能寺の変があり、執筆も滞る。

    しかも織田信長の遺骸が見つからないという。

    信長記の執筆と遺骸を探して、織田信長の最後をどのようであったかを知る歴史小説。

    主人公牛一の活躍が面白い。

    歳をとっても生きがいがあれば元気でいられるということが理解できる物語でした。

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    2024年03月02日
  • 秀吉の枷 下

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    下巻は特に、事実の羅列とそこから類推できる最もらしい創作の箇所が多かった
    会話が少ないせいか

    茶々に関する推理は、まぁそうなんだろうなぁといったところ
    秀吉の晩年は読むのが苦しい

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    2023年03月05日
  • 信長の棺 上

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    太田牛一に焦点を絞っているところが面白い
    めちゃくちゃおもしろいというわけではないが、好きな人はのめり込む感じな気がする

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    2022年08月14日
  • 安土城の幽霊 「信長の棺」異聞録

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    ネタバレ

    「信長の棺」異聞録というタイトルの通り、筆者の以前の著書の外伝的物語集(三本立て)である。
    「藤吉郎放浪記」は秀吉が天下人となるために、信長に仕官する顛末記。
    「安土城の幽霊」は信長が安土城の幽霊のために眠れなくなった話。
    「つくもなす物語」は足利義満の時代から受け継がれる茶器の話。この壺を所有する者は天下を取れるほどの運に恵まれるが、同時にその運は悪運をも引き寄せる。

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    2021年09月07日
  • 利休の闇

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    利休が信長に仕え、その後、秀吉に鞍替えせざるを得なくなった。心の中に、何この百姓め、という思いが燻り燻りしていたのを、人を見るに敏で、それによって天下を取ったような秀吉が気付かない訳がない。利休は様々な小説で、すごく利口で、スマートで気高く描かれることが多いが、本小説では、かなりドロドロとした汚なさを描いているところが好ましい。また、小説の中には、時々、今現在、これが国宝になってるとか、どこそこにこれは現存するとか、この漢字はこういう意味からこう書かれるとか、歴史をより深く知るための補足的な記載もある。これは、司馬遼太郎や宮城谷昌光などとよく似た感じで、私は好きだ。ただ、描写にかっこよさがない

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    2021年08月29日
  • 利休の闇

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    茶人千宗易の秀吉との出会いから、本能寺の変による信長の死、秀吉の天下統一と変わりゆく時代の中で茶の湯の道を違えることになった秀吉と利休の様子が描かれている。本能寺の変の背後に見え隠れする秀吉の陰謀と茶道具を中心とした話の進め方がユニーク。

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    2021年08月13日
  • 信長の棺 下

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    信長が逃げて亡くなった場所の推理はとても興味深く進んでいきましたが、結局は遺骨は確認出来てないのですね。
    いろんな面で本能寺の変はミステリー。

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    2021年03月22日
  • 信長の血脈

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    短編集。信長の脇役達、平手政秀、伊吹山、秀頼の本当の父親、三宅藤兵衛について。
    自分の母から愛されず、孤独な信長を支えた傅役平手政秀。誰よりも信長を理解し、支えた平手政秀がいたからこその信長であった。なんかよくわかる気がします。非常に面白かったですね。

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    2021年01月06日
  • 信長の棺 下

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    ネタバレ

    戦国時代最大の謎に挑む過程で語られる史実(桶狭間の戦い、中国大返し等)に対する著者の視点は作中では非常に説得力があり、新たな見識で本作を楽しめる事が出来た。

    肝心かなめの信長の遺骸の謎。

    本能寺から続く地下道。

    「信長公記」を中心とした史実と著者の推理に秀吉の謎。

    本作では一定の答えを見出した。

    機会があれば著者の《本能寺三部作》の残る2作である「秀吉の棺」「明智左馬助の恋」も読んでみよう。

    おそらく、三部作を読み終えた時には今と違った景色が見える。


    説明
    内容(「BOOK」データベースより)
    なぜ信長の遺骸はいつまでたっても見つからないのか。光秀はなぜ戦勝祈願の連歌を詠んだの

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    2020年08月11日
  • 明智左馬助の恋 下

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    後書きに三方向からの視点とあるが、まさしく
    「第7章 本能寺の変」はまさしく今までにない着眼点で描かれている。この章だけで十二分に満足。
    しかし、結末には疑問点が晴れぬままモヤッと感が残る。

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    2020年06月06日