加藤廣のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
全2巻。
3部作完結。
信長、秀吉ときて、明智で完結。
...あれ。
光秀じゃねんだ。
主役。
まさかの左馬助。
結論から言うと、
3部作で一番おもしろい。
てのも、
推理小説じゃなくなったから。
信長の盛り上がりに欠ける謎解きミステリー、
秀吉の謎解きと物語のどっちつかずな中途半端さを経て、
明智でやっと小説になった印象。
解決篇とかエピローグみたいな感じ。
ちょっとぐっとくる。
素直に。
左馬助に。
切ない。
クライマックス相変わらず強引な設定ぽかったけど。
ただ、
3部作にするなら光秀で書いてほしかった。
小説としては良かったけど、
別物として書いてもよかったんじゃない。
この -
Posted by ブクログ
全3巻。
信長の棺の続編。
というか別視点。
信長の棺の説に乗っかった上で、
秀吉サイドからの視点での本能寺。
と、その後。
信長の棺がいまいちだったので、
そこに乗っかってる以上、いまいち。
ただ、前作よりは面白い。
主人公が脇役じゃなくて秀吉本人だし、
前回の、1本の大きな謎の追求って形なくせに
最後に肩すかしな感じでなく、
それなりの謎がちりばめられてる感じで
それなりに興味深い。
前回の話の謎解き要素もあるし。
長年謎だった秀吉の前半生と後半生のギャップに、
それなりの理由立てがしてあってなるほどと思った。
人間臭い秀吉像。
ただ、やっぱいまいち。
失礼だけど、小粒な、
こじ -
Posted by ブクログ
全2巻。
ちょっと前に話題になってたけど、
あらすじ読んだら知らないマイナーな人が主役で
読むのを避けてた本。
戦国最大の謎、本能寺の変。
の、真実を探る話。
歴史小説ってより推理小説。
著者のデビュー作らしい。
推理小説なので、
ぐあっと胸躍るとかでなく、
知的興奮な感じ。
ちょっととっつきにくい。
文章の語り部が、
天の声なのか主人公の声なのか
書き分けがふにゃふにゃしてる印象で
ちょっと混乱する。
謎解きに関しても
おおっていう説もあるけれど、
いまいち盛り上がりに欠ける印象。
物語としての味付けも、
中途半端な印象。
でも、改めて、
今信じられてる歴史のあやふやさを感じた。