加藤廣のレビュー一覧

  • 信長の血脈

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    めちゃくちゃ面白かった。人選も渋いチョイスだったが、普段日の当たらない武将の人物譚が掘り下げられて、新たな解釈と考察を楽しめた。

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    2025年01月10日
  • 信長の血脈

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    信長・秀吉・光秀の関係者にまつわる短編集、4話です。どれも面白い逸話ですが「山三郎の死」「天草挽歌」が好きです。信長の姪(茶々)の復讐に、島原の乱… 実は昨日(10/26)が島原の乱勃発の日だとか?で感慨深いものがありました。そして主人公の最後…これこそ血脈(運命)を感じる切ない出来事でした。

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    2024年10月27日
  • 安土城の幽霊 「信長の棺」異聞録

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    3話とも全部面白かったです✨タイトルの安土城の幽霊は、まさかの忍びの術…1話目で秀吉も意外な技を披露していましたし、3話目の天下壷なんて…ですし、ファンタジーがパラパラとありましたが、それ含めて◎でした。そして改めて、戦国時代(の話)は面白い

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    2024年02月01日
  • 明智左馬助の恋 下

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    我が敵は本能寺にあり!前作「秀吉の枷」と繋がる本能寺の変の真実…読後(光秀・左馬助・綸ら)明智一族推しになりました。
    それにしても戦国時代小説は面白い。曖昧な歴史の隙間が作品で埋められ、それが自分にとっての史実になっていくのが心地良いです。

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    2023年12月09日
  • 明智左馬助の恋 上

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    光秀にしても左馬助にしても真面目で穏やかで情に熱い紳士です。仕えるならこういう上司が良いと思わせてくれます。さらに左馬助が妻の綸を思う気持ちがまたいい。この時代にもこんな男がいたなんて…ということで下巻はいよいよ天正十年です。

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    2023年12月06日
  • 秀吉の枷 下

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    山の民で藤原氏の血を引く(と、本人が勝手に信じているだけ?)秀吉…帝を敬い、血にこだわる彼が抱える苦悩と枷。太閤まで昇り詰め、変わってしまった秀吉に対する旧臣達の想い。正室側室達とのしがらみ、そして裏切り…大いなる成功を得た秀吉ならではの苦悩が、この話の面白いところかなー?と思います

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    2023年10月03日
  • 秀吉の枷 中

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    本能寺の変を皮切りに、秀吉天下への道のりは加速し…とんとん拍子で関白…凄いの一言。でもやはり好きになれないのは、信長にも光秀にもあると感じることのできた何かが、秀吉からは感じられないから?…なんだと思います。ともあれいよいよ最終巻です。

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    2023年10月03日
  • 秀吉の枷 上

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    スピード&コミュニケーション…まさにです。半兵衛・官兵衛両軍師をはじめ、家臣達に支えられ織田家で昇り詰めていく。そして徐々に信長を見る目を変えていく秀吉…覇王を超えていく。上巻は本能寺の変で区切られ、いよいよ中国大返しからの秀吉大舞台です。

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    2023年09月20日
  • 信長の棺 上

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    織田信長の死体が見つからないという歴史の不思議を題材にした一種のサスペンス小説。抜群の記憶力と表現力を持つ信長の記録係である太田牛一は、本能寺の変の直前に、信長から不思議な箱を預かる。そこから秀吉の治世となるが、依然として遺骨は見つからない。秀吉の命により信長の一代記を著しつつ、執念深く遺骨の行方を追い求めるが、さまざまな不思議や矛盾が現れる。桶狭間の戦いで、大大名の今川義元は、なぜ不用意に横道にそれ、信長の奇襲を許したのか。忠臣光秀はなぜ謀反を起こしたのか。秀吉の中国大返しはなぜ実現したのか。そして信長や側近の死体はどこへ消えたのか。この小説では、証拠はないがなるほどと思う仮説とストーリーで

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    2022年07月14日
  • 秘録 島原の乱(新潮文庫)

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    或る程度知られている史上の出来事に関して「本当はこうだった?」と大胆な考証で物語を創る…そういうタイプの作品が在ると思うのだが、本書は正しくそういう内容だ。かの<島原の乱>を取り上げている。これが酷く愉しく、「続き」が気になって、頁を繰る手が簡単に停められなくなってしまった…
    タイトルに「島原の乱」と在るが、物語はその20年程も前の時期から起こっている。「大坂の陣」の最中から物語は起こっている。
    落城も間近という大坂城…そこで何が起こるか?そしてその後?更に島原の出来事の背後に何が在るのか?
    虚実交じって、“虚”たるフィクションでありながら「実?!」と思わせてしまうかのような物語が展開する。「

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    2021年03月29日
  • 信長の棺 下

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    ネタバレ

    信長の新たな一面を知る。
    遺体が発見されなかった点に関して著者の推測を牛一に語らせることによって真実味が増す。
    安土城を造ったのも、天主閣を天守としたのも星を観てきちんとした暦を作りたいとの発想で言葉足らずで気が短いことから恐れられていたけど、物怖じしない清玉に心許していたのも義弟というだけではないのかもしれない。
    また違う著者での信長を読んで信長像を知っていきたい。

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    2020年06月09日
  • 明智左馬助の恋 下

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    信長の残虐な行為、乳母の乳首を噛み切ったとの逸話の真相を信長の弟が語る。
    こんな捻じ曲げられて伝えられていた信長の話によく調べあげているなぁと思う。
    左馬助の話ではなく、本能寺の三部からなるとあるように中心が信長で、そして左馬助からみた光秀の話で最期に替え玉の死を無駄にしたのかどうか光秀の死が分からない状態で生き残っていることを願って切腹したのが割り切れない切なさが残る。

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    2020年05月23日
  • 秀吉の枷 下

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    秀吉の栄華と盛衰を分かりやすく書いていて、秀吉嫌いだったけどこの小説で信長殺しの罪に苛まれ信長の姪に豊臣家を滅ぼされてしまった秀吉を可哀想と思えるような書き方で、ずっと読めずにいたけどもっと早く読んでいれば良かった。

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    2020年05月17日
  • 秀吉の枷 中

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    ネタバレ

    本能寺の変から秀吉が天下に上り詰めていくまでの話。
    地元の小牧城、楽田、羽黒とでてきて、秀吉と徳川の戦いで即席で造られたと知る。
    戦いの場面を描くのではなく、史実みたいな歴史の流れと秀吉の心情が主なので読みやすいのかも知れない。
    忍者ものだと読むのに時間がかかるがこれは1日で読めて、しかも今までの秀吉とは違って人間味があるのか、ないのか?秀吉のことをもっと読んでみたいと思った。
    後、茶々がいつ秀吉になびくのか…下巻で分かるのか❓❓

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    2020年04月30日
  • 秀吉の枷 上

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    秀吉の信長に仕えてからの話から本能寺までが上でまとめられている。
    秀吉の軍師をこき使い、秀吉をさげすみ罵倒されながらも信長を崇めていた秀吉だったが、信長の仕打ちから不信感、そして信長の晩年には腹の底では自分が懐が深いと信長より上だと思うようになる。

    信長が家臣に思いやりがあれば秀吉は信長を超えることはできなかったのに…と秀吉嫌いの自分はやっぱり信長に心魅かれる。

    秀吉の小説は初めて読むのでどのような心情で天下まで登りつめるか楽しみ。
    秀吉嫌いの自分が楽しみに読めるそんな文章なので、他の人には物足りなく感じるかも知れない。

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    2020年04月28日
  • 信長の棺 下

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    歴史的には評価、あるいはイメージがある程度は定まった感のある織田信長を題材にして、最も日本史的に有名な事件である本能寺の変を、側近の目からここまで大胆に、面白く描くとは。歴史ファンもそうでない人も楽しめるエンターテイメント。もう一度読み返して味わい直したい気持ち、

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    2018年12月11日
  • 明智左馬助の恋 上

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    加藤廣の本能寺三部作の最後。

    最後は明智の目線で本能寺の変が描かれていた。
    明智光秀は、なぜ本能寺の変を起こしたのか?

    信長が憎くてたまらなかったのか、衝動的なものか、第三者の陰謀からか。

    加藤廣の視点で歴史から逸れることなく、かつ斬新な考えでその結果が明らかにされていた。

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    2018年10月01日
  • 秀吉の枷 上

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    秀吉がどうやって天下を取ったのか?

    秀吉の出自と合わせ、今まで知らなかった内容と新鮮な視点で書かれていた。
    私は歴史が好きで、様々な角度から歴史を知りたかったので、この本のような新しい視点で書かれた本に出合えたことは幸せだと思う。

    次の本につながる内容であることは読んでいれば伝わってくる。三部作の最終作も期待大!

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    2018年09月02日
  • 信長の棺 上

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    大田牛一の視点から信長を紐解く。

    なぜ信長が死んだのか?秀吉の暗躍具合を合わせて今まで知らなかった内容を組み込んだ小説でした。

    次の秀吉の枷につながる本。
    秀吉の枷を読むならその前にこの本を読んだほうが一層楽しめる。

    この本面白かった!

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    2018年09月02日
  • 昭和からの伝言

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    本能寺三部作で私も愛読しています、加藤廣氏により書かれた本で、終戦直後の昭和時代を彼がどのように生きたのか、その当時の様子をどのように見ていたのかが書かれている本です。

    昭和5年生まれで、私の父より4歳年上です。終戦時が15歳で、もう少し年上だったら召集されている可能性もあり、当時の様子を、生活していくために考え方を180度転換せざるを得なかった大人の視点ではなく、状況の把握できていなかった子供の視点でもない、本当に何が起きていたのかが書かれた、私にとってはとても貴重な本でした。

    文中に、当時の為替レートや、給料の額、食料品などの価格がでてきて、昔の貨幣価値が分かったのは興味深かったです。

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    2017年01月15日