加藤廣のレビュー一覧
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織田信長の伝記作者太田牛一が、消えた信長の遺骨を探すミステリー下巻。
著者の筆力に引っ張られ、ぐいぐい読ませるが、秀吉・荒木村重室のだし・清玉上人の出自の話など創作性?が強くなってきた感あり。話を面白くするためには仕方ないのかもしれないけど。
それと、上巻の後半から登場する謎めいた女、楓(呼び名が紗耶→多志に変わる)については、む~んだな。
こういうのは中高年男性の夢なのかもしれないけど・・・。
楓との関係は読んでいて白けたし、上記3名の出自話もご都合主義だなと感じたので、評価は★4つと5つで迷った。
ただ、読後感は良かったので、★5つに。
また、巻末の参考文献を見て、本作の面白さや重厚さは様 -
Posted by ブクログ
織田信長に仕えた吏僚(元は武士)の太田牛一を主人公に、彼が本能寺の変後に見つからなかった信長の遺体(骨)を探すミステリーである。
発表時は、高齢の著者の処女小説ということで、(著者は経済分野では著作多い方だけど)、大層話題になったものの、いつもながらブーム時には読めていない私。
先にTVドラマでラストシーンのみ偶然見てしまい、結末は知っている状態で読み始めたが、作品冒頭から一気に読ませる。
本能寺の変の一報を受け、大混乱の安土城内の様子は臨場感あふれる描写だし、生前に信長より下された密命(主の死で宙ぶらりんになってしまったが)のため、牛一主従がたどる隠密の旅はとてもスリリングだ。
物語の結末 -
Posted by ブクログ
織田信長の死体が見つからないという歴史の不思議を題材にした一種のサスペンス小説。抜群の記憶力と表現力を持つ信長の記録係である太田牛一は、本能寺の変の直前に、信長から不思議な箱を預かる。そこから秀吉の治世となるが、依然として遺骨は見つからない。秀吉の命により信長の一代記を著しつつ、執念深く遺骨の行方を追い求めるが、さまざまな不思議や矛盾が現れる。桶狭間の戦いで、大大名の今川義元は、なぜ不用意に横道にそれ、信長の奇襲を許したのか。忠臣光秀はなぜ謀反を起こしたのか。秀吉の中国大返しはなぜ実現したのか。そして信長や側近の死体はどこへ消えたのか。この小説では、証拠はないがなるほどと思う仮説とストーリーで
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Posted by ブクログ
或る程度知られている史上の出来事に関して「本当はこうだった?」と大胆な考証で物語を創る…そういうタイプの作品が在ると思うのだが、本書は正しくそういう内容だ。かの<島原の乱>を取り上げている。これが酷く愉しく、「続き」が気になって、頁を繰る手が簡単に停められなくなってしまった…
タイトルに「島原の乱」と在るが、物語はその20年程も前の時期から起こっている。「大坂の陣」の最中から物語は起こっている。
落城も間近という大坂城…そこで何が起こるか?そしてその後?更に島原の出来事の背後に何が在るのか?
虚実交じって、“虚”たるフィクションでありながら「実?!」と思わせてしまうかのような物語が展開する。「