太閤を翻弄する淀君(茶々)の陰謀――。多くの謎に包まれた秀吉の生涯に迫る迫真の歴史ミステリー
「わしは天子様から、跡継ぎのお子を頂戴する」。九州を制圧し、仇敵・家康を関八州に追いやり、さらには明遠征にまで乗り出す秀吉。豊臣家安泰のために、子作りと朝廷工作に励む秀吉を、絶望の底に陥れた《淀君の陰謀》とは一体何なのか。壮絶な後半生をあますことなく描いた、加藤版・秀吉一代記、ここに完結!
Posted by ブクログ 2013年06月05日
秀吉の生涯をたどると,それはただの歴史上の人物だからとか,現代では考えられないような権力をつかんだからとかいう理由でその人生を理解不能としてしまうのではなく,秀吉の人生から現代人にも通ずる何か大切なものあるのではないかという感じました。
この小説はフィクションで,筆者の推理がかなり織り交ぜられていま...続きを読む
Posted by ブクログ 2011年10月06日
先日衝撃を受けた「空白の桶狭間」の作者による「本能寺三部作」の第2作目。「空白の~」で予期した通り、本能寺の変の黒幕は秀吉であった。本能寺の変に至るまでの動向や、行方不明の信長の遺体をめぐっての葛藤など、斬新で面白く読み進めた。
中盤以降は、秀吉が負う「枷」として、信長を弑い奉った後ろめたさのみなら...続きを読む
Posted by ブクログ 2010年04月02日
秀吉が本能寺の変の陰の主役と推理、織田家への負い目を背負って生きる晩年を茶々の不倫も重ねて描く。自身の才覚一つで生きた藤吉郎時代だけでなく、天下を取り欲のままに朝鮮出兵を敢行した太閤時代の陰惨な生きざまを克明に描く。痛快な前半生で筆を置いた吉川英治、司馬遼太郎の太閤記と一線を画している。10.4.2...続きを読む
Posted by ブクログ 2013年05月25日
肩すかし!
っと言う表現が一番しっくりします。
信長の遺体は?光秀はどうなった?
家康も上巻では黒幕的な存在で、
「おっ、こいつが操るかぁっ」
とか勝手に想像して、悦に入っていたのですが、
結果は期待外れ。
ただ、秀次粛清・淀の方のこと・ミソサザイは面白い発想だなと
感心しました。
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