田中靖浩のレビュー一覧
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■半分が現状分析。
もう半分が生き残るための8つの法則
(法則ってほどでもないけど)。
■8つの法則は近年よく言われていることばかりなので,
真新しさはない。
しかし,法則の解説は良かった。
以下,備忘録として8つの法則を書き残しておく。
[生き残るための法則]
その1 会社とアームズ・レングスな距離をとる
―適切な距離を心がけて仕事をしよう―
その2 サラリーマンこそ、ソロ活動を!
―個人として、社外の友だちをどんどん増やそう―
その3 気遣いは「エコモード」へ
―他人に対する気遣いは、少し手抜きをしよう―
その4 積極的手抜き「見(ケン」のススメ
―すべての勝負で勝とうとしない、突っ張らない―
その5 「金持ち」ならぬ「時間持ち」になろう
―忙しい時間を抜け出して、うまくいったら積極的に休む―
その6 「知的コバンザメ作戦」の実践
―いつかこんなふうになりたい人のそばにいよう―
その7 「半自営・半会社員」を目指す
―会社に頼らないで働ける自分を作ろう―
その8 名刺ファーストな生き方をやめる
―初対面の人と名刺なしで話せるようになろう―― -
Posted by ブクログ
「名画で学ぶ経済の世界史」と半分内容が被っていた。
・レオナルドダヴィンチはパトロンへの手紙にに兵器の開発のアピールをした後、最後の最後に「絵も結構上手です」と書いた。かわいい
・ユダヤ人はカトリックが禁止していた利息のとりたてをしており、「ウズーラ」と罵られながら生計を立てていた。
・ルイ15世時代に出現したジョン・ローというほら吹きが、ミシシッピの「土地開発を担保にした紙幣」を発行してバブルが発生して、フランス王室の財政はさらに悪化した。
・会計計算の複雑化は粉飾決算が起きやすくなる。1929年の大恐慌と現在に通じる。
・鉄道バブルは25年間かけて700社の会社が統合された。
・1929年の株価暴落が元に戻ったのは1951年。コカ・コーラ社は株価も落ちず、業績を伸ばし続けた。
君主や政府が会計から逃げると国家は破綻する。 -
Posted by ブクログ
絵画や美術という切り口で経済・世界史を俯瞰するという、面白いテーマの本。以前勤めていた会社で、本書の著者の研修(確か「名画で学ぶ会計の世界史」みたいなタイトル)を受講したのを思い出し、読んでみた。
ざっくり章ごとに、イタリア→フランドル地方→オランダ→フランス→イギリス→アメリカと場面が移っていく。口語体で書かれていて、軽いノリで読みやすい。これまでの芸術や歴史の移り変わりを違った視点で捉えられる気がした。
冒頭で『絵画には当時の社会状況だけでなく、人々の苦しみや楽しみ、そして希望が描かれている』とある。ペストなどの疫病、宗教対立、戦争、経済の移り変わり、産業革命といった様々なものが絵画の裏にはある。歴史や、絵画の制作された時代背景などを知ることで、より多くを感じることができる。そのように感じたものが、新しい発想に繋がるような気がした。
「宗教画は中世のパワポだった」みたいなキャッチーな表現にはクスッときた(人々の識字率が低かった当時、キリスト教の教えは聖職者が伝えていた。「話」だけで伝えるのは難しい。そこで絵画を使って説明した)。 -
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【印象的だったワード】
『美術品を守る為にはお金が必要。』
『あらゆる分野でもそうだが、美術の純粋性を追い求めすぎると、お金が回らず廃れていってしまいます。』
【ざっくりした感想】
田中靖浩さんと山本豊津さんの対談形式で進むので読みやすい。分厚いし量がある。美術(歴史、画家、住宅事情)と会計(時代背景、会計、銀行、歴史的人物)どちらの視点もあり、視点が行ったり来たりするので頭を切り替えるのに少し疲れた。私に会計や銀行、証券会社の歴史的知識が少なかったからかもしれない。次は田中さんの著書見てみよう。
【ためになった、面白かった内容】
●多くの人は、国立美術館、県立美術館の作品を国や県の所有物と思って見ているが、国や県が払った費用は元々国の税金である。
→他の本(妄想美術館)で読んだことと似ていることを言っていると思った。その作品は隣で見ている人のものであり、私のものであり、国民のものである。この気持ちで展覧会に行くと、美術館にお邪魔して見せてもらっている受動的な立場から、私の作品を見にいこうかなと言った能動的な立場になる気がする。
● 日本美術界の『アートとお金』に対する姿勢や考え方を、アメリカや欧州と比較して問題点を挙げている。日本だと、お金は自分達が語るべきことではない。美術界全般に、あくまで美術は趣味と教養のためだけにある、という考えがある。
→日本ではお金を汚いものと思う節が多いから、美術(高尚なもの、教養的なもの)とお金を絡めるのも卑しいものと思ってしまうのかもしれない。
投資が嫌いで、貯蓄が大好きな日本人の精神性がここに現れているのかと思った。
●美術館にも「経営マインド」が必要。
アメリカのメジャーリーグでも、経営に元野球関係者を雇っていたが、最近ではGMに外部の元金融マンを招いている。イタリアのウフィッツィ美術館でも同様に外部から経営のプロを招いている。
→美術品をどうやって価値を上げるか、客入りが見込めない美術品を売却し、インカムゲインが見込める美術品を購入する選択が必要。美術界で育ってきた人は美術品のプロだけれど、経営については素人、美術品や美術館存続には、経営会計のプロが必要なんだな。
●ルネサンス時代、絵画を買うのが貴族から豪商になり、オランダの建築は狭かったから、フェルメールの絵画は小さい。
→調べたら、大航海貿易で一部の商人達が私財を蓄え裕福になっていった。絵画を買う余裕も生まれ、貴族や教会、王族しかできなかった贅沢ができるようになった。しかもフェルメールの作品は、宗教色の薄い一般市民の生活ぶりを切り取ったもので、顧客が市民であることも窺える。
美術館でフェルメールの絵ちっちゃいな〜〜とは思ったけれども、まさかそんな理由があったとは・・・こういう形で後から知って楽しめるのが美術の異所・・・ -
Posted by ブクログ
歴史に関する本は分野を問わず興味を持っています、この本はネットで見つけた本ですが、会社経営に必要な「会計」の歴史について書かれています。
会社がなぜできたかのか、資金を集めるために証券取引所ができた経緯、過去の記録であった会計が、現在では未来を予測するためにも使われているなど、その時代背景に応じて会計制度が発達したのかが説明されています。歴史とともに解説してもらうと、その必要性も含めて記憶に留まりやすいと感じました。
以下は気になったポイントです。
・この本を読んでわかること、が帳簿をつける理由、2)株式会社と証券取引所が生まれた理由、3)税金を巡ってトラブルが多い理由(p12)
・今回のコロナでそうであったように、従来型ビジネスをやっている会社の景気が悪くなる一方、ステイホーム、リモートワーク関連のビジネスを展開している会社は業績がいい、こうした新勢力や「このままではダメだ」とやり方を変えた会社が新しい時代を牽引する、疾病をはじめとする外圧の後には、このような経済的リセットが起きる(p30)
・メディチ銀行は、中央集権(本社が収集して管理)でなく、分権経営を行なった。日々の経営を現場に任せた(p41)場所的、時間的なズレを含みつつ、正しい儲けを計算するには、かなり高度な帳簿体制が必要となる。離れ離れの環境で各拠点が存在していたので、それをワンチームにするために簿記が発展した(p43)
・カトリック教会の徴税業務は「儲かる」仕事であった、地域独占が認められていたので関係者が教会を新設した。これがスペイン、ポルトガルが植民地にキリスト教を広げて、教会を建設した理由である。彼らはキリスト教を広げるという大義名分とともに、そこから得られる儲けにも着目していた(p66)
・良い貯金(人生を楽しみながら貯めていくもの)と悪い貯金(節約を頑張りすぎる)があるが、最高の貯金は「宇宙貯金」である。空から下ろせるのは自分の子供だけ、自分が死んだ後、残された子供の前に「君のお父さんにお世話になったんだよ」という人が現れて手助けをしてくれる、これが宇宙貯金の引き出しとなる(p80)
・スペインの会計嫌い親子(カール5世、フェリペ2世)は拡大する領土と支出を会計的に管理する仕組みを作れなかったので、自分の財務の状態を知ることができなかった、目先の借金を払うことに精一杯で苦しくなって増税をした、スペインの歴史から学ぶべき教訓は「税金制度を作るのは難しい」である(p86)
・カトリックからプロテスタントへ宗旨替えした理由「働くことと儲けることを肯定してくれたから」元々カトリックにおいて労働は苦役、辛い営みである(p99)スペインに勝ち切ったオランダは独立、勝てなかったベルギーはカトリックの支配のままであった(p103)
・イタリアで銀行と簿記が生まれた、オランダでは株式会社が生まれた(p105)スペイン、ポルトガルが開拓した、東アジアを目指す東インド航路の後発組としてオランダが用意した組織が「東インド会社』である(p111)巨額の資金を長期安定的に調達する方法として登場したのが株式会社である。返済しなくてもいい資金調達の方法を編み出した、その形式を作るために「会社のオーナーは株主である」という理屈が作られた(p113)
・株主が会社のオーナーとなったことは、資本主義の大きな転換点である、さらに株主に対して、自ら持つ株券を換金する場所を用意した、それが証券取引所である、株式を売ってもいい、配当のインカムゲインと、売却のキャピタルゲインの二つの選択肢から選べるようになった(p114)
・チューリップとは、元々ぷとてスタントの質素倹約の精神を体現する花、対するクラシックは、バラかユリである(p117)
・東インド会社の3つの失敗、1)航海中に船員が盗みを働いていた、ミスや不正が起こらない仕組み=コーポレートガバナンスが必要、2)オランダが香辛料に拘りすぎた、香辛料が儲からなくなっても撤退して他の商品(絹織物、お茶など)にすべき、3)配当しすぎて内部留保がたまらなかった(p122)
・ナポレオンの功績、絵画や彫刻をはじめとする芸術品は「フランス人みんなの財産だ」としてルーブル美術館で見れるように=パルリック化した、絵画紙にとって極めて重大なターニングポイントであった(p153)これが絵画ディスクロージャー、もう一つは、国家財政ディスクロージャーであった(p157)
・イギリスの産業革命、フランス革命あたりから、労働について「二つの道」ができたように思える。フランス的な道とイギリス的な道、その根底には、カトリック対プロテスタントの違いがある、カトリック色の強いフランスでは、働くことより人生を楽しむことをヨシとする傾向がある、今でも「働かないことが自慢」な文化が残っている、イギリスでは「働くことが自慢」(p157)
・情報公開で盛り上げる文化はフランスに流れている、ものづくりはドイツに劣るかもしれない、例えば、ドイツのベンツ、フランスはこれに対して世界初の自動車レースを開催して、自動車という存在を金持ちの市民たちに知らしめ、顧客が自らの自動車を自慢する場を作った、自動車を作るだけでなく、レースという場を作って盛り上げる、これがブランドを作り上げる力となった(p158)
・現金収支ベースで帳簿をつけると、開業時の鉄道会社は赤字になり儲けを元にした配当ができない、そこで生み出したのが「減価償却」である。当初の支出をその期に負担させるのではく、数期間に渡って費用化する、お金はなくても「名目上の儲け」が出るので配当を払うことができる、現金の「収入➖支出=収支:現金主義」とは別に「収益➖費用=利益:発生主義」という計算体系を作って配当を行う(p179、180)
・赤と青の信号機はイギリスの鉄道会社から始まっている、他にはボールを上げ下げするタイプの信号機もあった、ボールが下がる「ローボール」は、入ってくるな、出発するな、上にあげたハイボールは、入っていい・出発進行、であった(p189)
・鉄道会社は原価計算に強かった、正確な原価計算ができないと「運賃の決定」ができない(p191)
・投資を判断する材料として決算書を使って経営分析をした、これが発展したのは19世紀、欧州のマネーが鉄道会社はじめアメリカへの会社に向かい始めた時期である。なぜ発展したかは、遠かったから、頼りになるのは決算書であった(p195)
・アメリカは戦争で勝ち取ったのではなく、安値で購入した不動産取引(フランスからルイジアナ、スペインからフロリダ)これは、フランスとスペインは財政赤字に苦しみ、アメリカの植民地経営を行う余裕がなくなった(p202)
・カーネギーの経営成功法則、1)分業+標準=大量生産、分業を行うために工程にわけていた、費用別計算、部門別計算、製品別計算ができあた、2)大量生産+大量販売=キボの経済、安く多く売って儲ける(p216)
2024年9月17日読破
2024年9月18日作成 -
Posted by ブクログ
想像力を働かされる魑魅魍魎を含むのが絵画の醍醐味である。
複合文化の建築物Ⅳ
19世紀後半→機械の発達。身体が労働力としてではなく審美の対象となる→裸体は「美」によって価値付けされる。【裸体/自然⇨cultivate⇨culture(文化)】
WW1→身体の修正(整形技術の進歩)→美容整形の流行(1990~)
カラー写真、カメラの登場(オフセット印刷)→裸体市場のインフレ。→現代:イメージテクノロジーの圧力(身体イメージが容易にレタッチされる)
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【イメージテクノロジー+加工テクノロジーによる相乗作用】
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アルフレッド•ノーベル:ダイナマイトの発明(ノーベル賞資金源であり、破壊的な「文化」の一旦)
アントロポセン:人間の活動が自然に強い影響を与えた時代→純度100%の自然は存在せず、自然が文化と共存している状態が恒常的な自然である。(整形/タトゥー/メイク)
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究極のアントロポセン
身体の初期設定の変更(出産前の優生学的身体の操作•加工)→ポスト(hyper)ヒューマンの誕生
自然は常に加工された自然であり、身体は既に加工された身体である。
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