田中靖浩のレビュー一覧
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ネタバレ過去に大学の動画セミナーで学んだ会計史が面白かったので、復習も兼ねて。
全てのルールには、作られた原因と理由がある。
数字を無味乾燥なものとして毛嫌いする人がいるけれど、その数字が示すものを理解すれば面白いもの。
かつて、どこかで読んだ「その人を知るには日記より家計簿」のは、お金の流れには行動が伴うから。口だけの人もいるなか、数字は誤魔化せない。
〇15世紀・簿記の誕生
イタリア 15世紀欧州経済の中心地
アート好きならおなじみのメディチ家が複数拠点で銀行業を営むため始めた為替取引
その初期の持ち株会社の管理を可能としたのが、簿記
この多拠点銀行業で生み出したお金でルネサンスが花開いた
そし -
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会計制度の詳細には立ち入らず、その成り立ちから現在までの発展を解説している。大まかに言えば、会計の発展は三段階あり、本書の三部構成は各段階に対応している。
簿記 → 財務会計 → 管理会計
本書のタイトルは「会計の世界史」であり、「会計史」ではない。会計の重要な歴史を中心に置きながらも、大航海時代のイタリアから産業革命まっただ中のイギリス、そして大陸横断鉄道の建設から現代にいたるアメリカを駆け足で抜ける世界史読み物に近い。また、時代を切り取る道具として絵画(第一部)、発明(第二部)、音楽(第三部)を軸に据えるという、面白い構成を採用している。写真やイラストがふんだんに盛り込まれ、柔らかい語 -
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会計は、歴史の要請で進化した。
イタリアで始まった、簿記。
東方貿易の儲けを計算するため。
オランダは、周辺国に負けない大規模な船団で
貿易を行うべく初の株式会社を作った。
その取引を行う証券取引所もできた。
イギリスで産業革命がおき、鉄道ができた。
鉄道会社は、莫大な投資が必要となる。
投資を発生した年だけでなく数年にわたり償却する減価償却ができた。
アメリカも産業を発展させた。
大規模な土地を横断する鉄道。
鉄道会社の統合のため、決算書も連結された。
単一事業の鉄道、鉄、自動車だけでなく、
デュポンのように多角化企業がではじめ、
ROIを最大化する動きがでる。
こうして、過去の数 -
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管理会計についての対話的入門書。固定費と変動費を確認した上で、売上でなく利益(限界利益)をその都度確認する基本的考え方を伝えてくれる。これ一冊で自分で管理会計が実践できるというような内容ではないけれど、(1) 税務会計と管理会計の違いを理解する (2) 管理会計が正確にできると何がうれしいのか理解する (3) 管理会計によって財務状況を改善する時、どのような点(値付け、セール、固定費削減、変動費削減など)に気をつければ良いかの基本的な目星がつけられるようにする といったことは十分に達成できる内容になっていた。
書きぶりとしては、序盤の失敗例としての売上至上主義経営が、読んでいて不安になる恐ろし -
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花屋の経営者の立場でどうすれば儲かるようになるのかを物語で考えていく本書。
売上と限界利益の違い、意思を持って売り方を考えることの重要性、その辺りが本書の主旨だと受け取りました。
私もECサイトを運営していますが、売上に目が行くあまり限界利益を疎かにしてしまう気持ちは痛いほどわかります。(利益は売上が増えてナンボ。あとから付いてくるもの、と思ってしまうという意味で。)
でも冷静に考えると利益の計算が立った上で値付けをすべきであり、それで黒字になるのであれば広告を出して売る必要も無いんですよね。
分かっているけどわかっていない…。
その具体的な思考をより言語化してくれたのが本書だと思いま