あらすじ
これまで、どの会計の本を読んでも理解できなかった人必見!
ずっと赤字体質の会社だったのに、スゴ腕の税理士に教わったとたん、V字回復して黒字が続いているという、著者の実体験をもとにした超実践的な会計の入門書。
・「お金はあとからついてくる」はウソ
・固定費はニートな経費、変動費はストーカー経費
・売上が足りないのが、赤字の原因ではない
・「儲けパワー」が高いほど、会社にお金が残る
・黒字化するには「細マッチョ」の体質に
などなど、難しい会計用語を知らない人にもヒジョーにわかりやすい説明で、本当に「使える知識」が身につきます!
脱サラして花屋を開業した著者は、とにかく売上を上げようと必死にがんばったところ、決算書をまったく読めないながらも、年商1億円を達成しました。
しかし、「成功者」の仲間入りを果たしたと勘違いして、調子に乗って高級車を買ったり、無計画に人を雇ったり、広告をじゃんじゃん出したりして、お金は使い放題。
間違った道を進み続けた結果、売上は上がっても赤字体質から抜け出せず、ついに会社はいつ潰れてもおかしくない状態になっていきました。
そんななか、スゴ腕の税理士から「管理会計」、とくに「限界利益」について学んだことをきっかけに会社を立て直し、以降、黒字がずっと続くように。
著者の多くの失敗からの教訓をもとにしたストーリーを、人気公認会計士の田中靖浩氏が案内人となって、専門知識をフォローしながらナビゲートしていきます。
多くの失敗を教訓にしてたどり着いた、黒字が続く「儲かる会計」がここに!
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
決算書が読めるようになりたいと思い、読んでみたが、取っ掛かりとしてはかなり良かった。
花屋の経営を題材に、「売上を上げても赤字経営が変わらない。なぜ?」という経営の悩みをもとに、黒字経営を目指すストーリー。
会話形式で進み、儲けを出すために必要な「限界利益」についても理解できるようになった。
その他、損益計算書から固定費や変動費を計算するヒントも書かれており、実際の決算書を読むときにも参考になりそう。
Posted by ブクログ
もう終わりの方まできてこの本数年前に買って読んでることを思い出した。
何もやってないときと実際はじめた時では得られる知識量に差があるなと改めて思い知らされた。
限界利益率を学べる最良の一冊。
Posted by ブクログ
限界利益のことがよく理解できる。
実務に役立ちました。
また最後の『数字に想いを乗せよう』は、この本の本質だと思います。利益だけを追いかけることで満足せずに、数字はお客様や周りの人を喜ばせるために使うという意識を忘れてはいけないと思う。
Posted by ブクログ
良本。
以下の表現はインパクト抜群。頭に刻み込まれました。
限界利益率=儲けパワー
固定費=ニート費用
変動費=ストーカー費用
管理会計について、
会社指示で勉強し多少かじったものの、正直使いこなせる気がしていなかった。
「儲けパワー」という一点を軸に業績を改善していくこの本のストーリーは、シンプルで実用的に感じる。
Posted by ブクログ
難しい言葉を使わず管理会計を学べる良本。
【限界利益】に着目することで、費用や値段変化が、企業の最終利益どう影響するのかを、花屋の事例を基ににわかりやすく説明してくれている。
(メモ)
限界利益額
=売上高-変動費
限界利益率(%)
=限界利益額÷売上高×100
限界利益-固定費=営業利益
損益分岐点売上高
=固定費÷限界利益率
等々。(メモ終わり)
費用を下げるか、値上げをすることで限界利益率は上がる。
これが上がると、黒字化に必要な収益が減る。
本書のイメージの軸はこんな感じかな?
それ以外にも、面白いな〜と思うことが多数。
これ一冊を読むことで、会計がわかります!で終わらない人になれる!
そう思わせてくれる一冊でした。
Posted by ブクログ
よくよく考えると当たり前だけど、
会計のフォーマットに落とし込んで解説してもらうと、ここまでしっくりくるものかと痛感。
個人的に仕事にも応用できそうな思考なので積極的に活用していこうと思う。
Posted by ブクログ
サラリーマンなので、管理会計など名前は知っていても、内容は知らなかった。
この作者は、脱サラして花屋をするのだが、「売り上げが上がればいいんだろう」と思い頑張るが一向にお金が貯まらない。そんな中限界利益率を学び、なぜ売り上げが1億円を超えても利益が上がらず赤字のままなのかを学び、どうすれば利益を得られるまでの実録体験談。
正直想像以上に面白くそして勉強になった。
Posted by ブクログ
数字音痴だから....
で逃げてはいけない。
計算式はどれも小学校で習うシンプルなもの。
商品数を多く扱う店はめちゃくちゃ手間がかかるかもしれないが、それが利益に繋がると知ってやらずにいるのは経営者失格でしょう。
とにかくやってみましょう!!
ウチのような零細店舗がなぜ今まで続けて来れたのか、答えは安売りで薄利多売をして来なかったから。
自分のやってきたことが間違いじゃなかったと確信を持たせていただきました。
次のステージに進むために読み込ませていただきます。
Posted by ブクログ
売上を伸ばせば、利益が上がるとは限らない。
むしろ、売上に応じて人件費もろもろが発生して経営をより圧迫するかもしれない。
限界利益の重視。
中小企業診断士で習った内容が実務として書いてあってとてもおもしろかった。
Posted by ブクログ
①読んだ目的
会社を黒字にしたい
②行動チェックリスト
・「欲しい利益」から逆算して計画を立てられているか?
・ブレイクイーブンの月次モニタリングができているか?
・儲けのパワーを最大にする打ち手を打てているか?
③引用5か所
・「売り上げると必ずかかる費用が変動費、それ以外が固定費」
・「限界利益率は『儲けパワー』」
・「計画は『売上』ではなく、欲しい『利益』から逆算して立てる」
1.月間の欲しい「利益額」を決める
2.月間の「固定費」を決める
3.月間の「平均限界利益率」を決める
4.公式に当てはめる((欲しい利益額+固定費)÷限界利益率)
5.最終的に「必要な売上」が算出できる
・月次損益分岐点の日次モニタリング
-横軸:日付
-縦軸:固定費、限界利益
-限界利益の月次累計が固定費を上回った段階でその月は黒字化
・利益を出すための方法
-儲けのパワーを上げる(付加価値を上げて値上げする、安く仕入れる)
-固定費を極限まで下げる
Posted by ブクログ
管理会計についての対話的入門書。固定費と変動費を確認した上で、売上でなく利益(限界利益)をその都度確認する基本的考え方を伝えてくれる。これ一冊で自分で管理会計が実践できるというような内容ではないけれど、(1) 税務会計と管理会計の違いを理解する (2) 管理会計が正確にできると何がうれしいのか理解する (3) 管理会計によって財務状況を改善する時、どのような点(値付け、セール、固定費削減、変動費削減など)に気をつければ良いかの基本的な目星がつけられるようにする といったことは十分に達成できる内容になっていた。
書きぶりとしては、序盤の失敗例としての売上至上主義経営が、読んでいて不安になる恐ろしさ。
Posted by ブクログ
花屋の経営者の立場でどうすれば儲かるようになるのかを物語で考えていく本書。
売上と限界利益の違い、意思を持って売り方を考えることの重要性、その辺りが本書の主旨だと受け取りました。
私もECサイトを運営していますが、売上に目が行くあまり限界利益を疎かにしてしまう気持ちは痛いほどわかります。(利益は売上が増えてナンボ。あとから付いてくるもの、と思ってしまうという意味で。)
でも冷静に考えると利益の計算が立った上で値付けをすべきであり、それで黒字になるのであれば広告を出して売る必要も無いんですよね。
分かっているけどわかっていない…。
その具体的な思考をより言語化してくれたのが本書だと思いました。
周りが見えず、売上が伸びなくて焦っている時ほどこの本に立ち返りたいと思います。
Posted by ブクログ
限界利益について知りたくて読んだ本。知りたいことはしることができた。また単なる公式ではなく、花屋を実際に経営するなかの実話をベースにしているようで、なぜそれが必要なのかが腹落ちしやすかった
・限界利益=売上ー変動費
・限界履歴率=限界利益÷売上
・損益分岐点売上=固定費÷限界利益率
これらを個々の商品として適用し価格の値付けに利用したり、平均をもとに経営全体の判断(人をより雇うのかとか)をシミュレーションして判断していくという話
Posted by ブクログ
「会計」知識の入門書。この本では、特に「管理会計」について書かれている。管理会計とは、儲けるための会計知識のこと。
会計というと、そのための専門職があるくらいだから、なんとなく難しい気がしてしまう。
だけど、この本を読む上でそんな心配はいらない。
本書は、社長とすご腕会計士2人の対話形式で描かれている。
思った以上にスラスラと読めてしまうし、物語性が生まれることで記憶にも残りやすい。
会計知識の大枠を掴むにはこれで十分だと思う。
もちろん、より深く学びたい方は専門書が必要になる。あくまでも入門書だけど、高レベルにまとまった入門書なので会計を学ぶにはおすすめ。
Posted by ブクログ
多品種のお花を扱う現役の「花屋さん」が書かれた本で、売り上げではなく利益を上げるにはどのようなやり方をすればよいのかが説明されています。
価格を安くして売上を大きくしても、資金繰りが大変になるだけで少しも楽にならない、価格をむやみにあげると本当に売り上げが落ちるという多くの経験をして、どうすれば儲かる経営(黒字が続く経営)ができるかについて書かれています。
この本で書かれている「花屋さん」の例を、私の業務にどのように活かすことができるか(限界も含めて)考えてみようと思いました。
以下は気になったポイントです。
・税理士の資格を取得するうえで勉強する内容は、儲けるための方法はいっさい入っていない、いわゆる「税務会計」という内容で、会社が税金を正しく納めべるべく、各種手続きや計算方法を熟知するためのもの(p31)
・仕事が回るか回らないかというのが人を雇う基準である(p39)
・固定費が「ニートな費用」とすれば、変動費は「ストーカー費用(仕入額+バスケット+運送費)」である、売上にともなって、つきまとってくる(p66、89)
・売上から、売れると必ずかかる費用をひいたものが、限界利益である。これがわかると、いくら売れば儲かるかがわかる(p80)
・限界利益-固定費=営業利益(本業の利益)(p84)
・財務諸表にある「販売費および一般管理費」は、固定費と変動費がまとまって載っているので、この明細書が記載してある「販売費および一般管理費の明細」を見る必要がある(p97)
・会社トータルの限界利益率と、商品の限界利益率(限界利益額÷販売価格)と比べて、その商品の限界利益率がトータルのそれと比較して低ければ、いくら売れても儲かりにくいと言える(p109)
・損益分岐点売上高=固定費÷限界利益率、固定費は「販管費及び一般管理費」から変動費を差し引いたもの(p119)
・値上げの是非を判断する条件として、1)限界利益率が20%以下、2)それが売れなくなっても困らない、3)会社のイメージを左右しない商品、という基準を作った(p184)
・広告を出すのに余分に売らなければならない販売数:広告費÷限界利益額、そしてその売り上げは、その販売数x販売価格=必要な売り上げが計算できる(p201)
・利益達成に必要な売り上げ=(ほしい利益額+月間固定費)÷平均限界利益率、で求まる(p213)
・商品を少しでも高く販売するためには、知恵を使う必要がある、販売促進のためのアイデアを考えて工夫する、商品の付加価値を高める(p234)
2020年3月29月日作成
Posted by ブクログ
包装代や仕入れが発生する小売業の方は絶対読んでほしい。
ハンドメイドの販売などを考えている人も、作っても作っても儲からないというスパイラルから抜け出すきっかけになる本だ。
実際の計算方法もすごく丁寧にわかりやすく書いてある。
Posted by ブクログ
著者:古屋悟司 発行日:2017年3月24日
評価:★★★☆☆ (所要時間:2〜3 時間)
読破冊数: 1/100冊
■こんな人におすすめ
・会計について何もわからない
・起業を考えてる人
・売っても売っても豊かにならない人
・お金の計算が苦手な人
値段設定の大切さを知りました。
■概要
◎これまで、どの会計の本を読んでも理解できなかった人へ「使える知識」を贈ります!
ずっと赤字体質だったのが、スゴ腕の税理士に教わったとたん、V字回復して黒字が続いているという、
著者の実体験をもとにした超実践的な会計の入門書。
・「お金はあとからついてくる」はウソ
・固定費はニートな費用、変動費はストーカー費用
・売上が足りないのが、赤字の原因ではない
・「儲けパワー」が高いほど、会社にお金が残る
・黒字化するには「細マッチョ」の体質に
などなど、これまでいろいろな会計の本を読んでも理解できなかった人も、
難しい会計用語を知らなくても、本当に「使える知識」が身につきます!
◎多くの失敗を教訓にたどり着いた、黒字が続く「儲かる会計」
脱サラして花屋を開業した著者は、とにかく売上を上げようと必死にがんばったところ、
決算書もまったく読めないながら年商1億円を達成!
しかし、「成功者」の仲間入りを果たしたと勘違いして、
調子に乗ってレクサスを買ったり、無計画に人を雇ったり、広告をじゃんじゃん出したりして、お金は使い放題。
間違った道を進み続けた結果、売上は上がっても赤字体質から抜け出せず、
ついに会社はいつ潰れてもおかしくない状態になっていきました。
そんなか、スゴ腕の税理士から「管理会計」、とくに「限界利益」について学んだことをきっかけに会社を立て直し、
以降、黒字がずっと続くように。
そんな著者の多くの失敗からの教訓をもとにしたストーリーを、
人気公認会計士の田中靖浩氏が案内人となって専門知識をフォローしながらナビゲートしていきます。
■この本から学んだこと
・費用について簡単に理解することができた
・固定費と変動費だけではなく、限界費用、限界利益という概念を学べた
・値段設定の大切さ
・赤字と黒字は紙一重
≪目次≫
まえがき
1お金は後からついてきません
2数字が読めると本当に儲かるんですか?
3「儲けパワー」を高めるにはどうしたらいいんですか?
4「値上げ」をしたら天国と地獄を見ました。
5「数字」が読めると本当に儲かりました
おわりに「自分だけのため」から「人のために」儲けたい
Posted by ブクログ
ただひたすら「限界利益(率)」の話。
自分が限界利益という概念にピンとこなかったのは,日本語として読んでしまうから概念が正確に把握できなかったことと,自分の商売が変動費ゼロだから,売上=限界利益になってしまうからだということを改めて理解した。
Posted by ブクログ
小さなネット上のお花屋さんである著者が実際に経験したビジネス上の苦労と、そこから脱却した方法が書かれてある。
キーワードは限界利益で、売上から変動費を除いたこの利益を、最大化することで会社の収益構造を大きく変えていくという物語。
製造業では当たり前に耳にする限界利益だが、意外と小売との相性もよく、その割には浸透していないため、この本が果たす意義は非常に大きい。
Posted by ブクログ
自分のやや専門領域なので目新しいことはないけど、数字の使い方が分かりやすく記されている。これをきっかけに管理会計に興味を持つ人が多くなれば嬉しいは嬉しい。
Posted by ブクログ
企業を経営していく上で大切な事が、売上ではなく、限界利益という、考え方という事を著者は書かれています。
限界利益とは売上から変動費を引いた数字であり、30パーセントを超えるとよいとされています。
少し、自分の会社に置き換えて考えて見ようと思いました。
Posted by ブクログ
会社を経営する側についた場合、そうそう不満を言える場がなくなるわけで、雇われているという事がいかに守られているのかがしみじみ感じることだろう。
大企業がもう少し世の中に貢献してくれることがあれば中小企業ももっと気楽に会社を経営することができるのではと思ってしまう。
さて、その中小企業が本当に実力を発揮できるのが限界利益であるとすればもっともっと世の中が良くなってくると信じてよいのだろうか。
Posted by ブクログ
私もプロなので、中小企業での限界利益の認知度の低さは感じています。それを理解してもらうために制度会計と管理会計の違いからゆっくり説明が必要なことも。それを、経営者が経験してきたことを素に話されているので、計算が苦手な人でも、限界利益が肝なんだなってことだけは理解できるのではないかと思います。本当に理解して経営に活用するかどうかは、読み手の本気度次第だと思います。本気でない人は、マンツーマンで指導しても理解できません。そんな人がこの本を読んでも、実践できないでしょう。本気の経営者には、いい気づきになる本だと思います。
Posted by ブクログ
限界利益=売上−変動費、限界利益−固定費=営業利益
損益分岐点売上高=固定費÷限界利益率
たくさん売れる=儲かる、という思い込み
忙しくなることが儲かる道へとつながっている×
◼︎人を雇うまえに確認すべきこと
①業務効率化で、今の人員でできないか
②外注できないか
③雇った場合の資金繰りは大丈夫か
従業員1人あたりの限界利益=年間の限界利益÷社長を含めた全従業員数
◼︎計画は、欲しい利益、から立てる
利益は狙って出していくもの。欲しい利益から逆算して出たものが売上。
①月間の、欲しい利益額を決める
②月間の、固定費を決める
③月間の、平均限界利益率を決める
④(欲しい利益額+月間固定費)÷平均限界利益率=利益達成に必要な売上
◼︎利益を見える化する
日々の限界利益額の計算:
今日までの売上合計×平均の限界利益率=限界利益額
現在の利益の計算:
(今日までの売上合計×平均限界利益率)−(今月の固定費+目標利益)=今日までの利益目標達成度合い
◼︎利益を出すためにできること
①今よりも価格を下げて販売数を圧倒的に増やす
②今と同じ価格で販売数を増やす
③今よりも価格を上げて販売数はそのまま、または減らす
④今よりも原価を下げて、販売数はそのまま、または減らす
小さな会社が生き残るには③が大切。値上げ額に見合った付加価値をお客さんに提供する。