田中靖浩のレビュー一覧
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想像以上の面白さ!絵が好きで詳しい人でも知らなかったようなエピソードを、その絵が描かれた当時の時代背景を踏まえながら教えてくれる一冊。
そして、コロナ以降に出版されたからか、それぞれの時代の画家や民衆が、何度も困難を乗り越えてきたエピソードが散りばめられていて、今を生きる私たちに勇気や希望まで与えてくれる一冊だった。
ぜひ続編や別のバージョンも出して欲しい!
この本を読むことで、それぞれの名画をより楽しんで鑑賞できるようになった気がする。
特にへぇーっ!と思ったポイント。
・中世のイタリア人はめちゃくちゃ几帳面でなんでも書類にしていた
・絵画の一般公開を始めたのはナポレオン
・質実剛健ぽい -
Posted by ブクログ
著者の田中靖浩さんの大ファンで手にした本です。
著者名のとおり「お金」と「アート」。
画廊の山本豊津さんとの対談が本になっています。
コロナ禍でモノの価値観がまさに変わろうとしている今のこの時に、
アートの価値、それは「美意識」の変化にまで話が及びます。
田中先生お得意の会計と歴史が沢山でるなか、高齢の山本さんの
考え方が野をかける少年のように興味津々な対談内容です。
帯に書いている、アートを通して「価値と価格の本質」即ち、
その「もの」が持っている力・価値をどう計るかという問い。
一人一人が主体的に、「もの」をどう捉えるかといった、
今の社会に求められているけど、情報の渦の中、なかなか難 -
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めちゃくちゃ面白い。
田中先生のいつもの会計とアートを絡ませる切り口に、アートの本家である山本先生の切り口が交差する。
一気読み不可避でした。
・AIと人間の差
自律しているかどうか?
人間の価値は区切ることができること。
物事を始め、終わらせることができる。
AIは現状、終わらせることはできない。
・新たな価値
産業革命以降の会社が主役(会計上において)からの転換。日本においては会社が社員を養いきれなくなってきた。会社に依存した人生ではなく、定年後にも通用する価値をまじめに考える必要が出てきた。
コード(文脈、物語性)とモード(センスの重なり)。神なき時代にどんな倫理観と道徳観のもとに働 -
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いやー,面白い本でした。経済と世界の絵画とのコラボがとても刺激的でした。このような視点で一冊の本を書ける人って,ちょっと変わり者ですね。少なくとも私にとっては,今までになかった視点を与えてくれました。しかもほんとに面白かった。「もっと読みたい」って思ったからね。
「経済と絵画との関連」と聞いて真っ先にわたしが予想したのは「絵の中に何か,経済に関することが描かれているのかも」ということだった。読んでみると,確かにそんな話もたくさんあった。考えてみれば,絵画作品そのものも商品の一つだし,今じゃ金持ちの投資先の一つだとも言えるのだから,経済と結びつくのは当たり前と言えば当たり前。画家という職業は -
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会計士視点で読み解く落語の面白さ
正直落語にはあまり興味はなかったが、会計士視点、と言う点に興味を持った。収録されている話の多くは、どこかで似たような話を聞いたことがあったが、同じ落語を聞いても、人によって、読み取る教訓は異なるし、違う視点を持った人の見方は勉強になる。同じ仕事をしていても、年とともに立場が変わり色々な経験をすることでも、捉え方が変わってくる。読書も読んだ時の年齢や状況、抱えている問題によって、読んだことのある本でも違う受け取り方ができる。自分ならどう解釈するか?にはその人の生き方や考え方が合わられているようで面白かった。 -
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ネタバレ過去に大学の動画セミナーで学んだ会計史が面白かったので、復習も兼ねて。
全てのルールには、作られた原因と理由がある。
数字を無味乾燥なものとして毛嫌いする人がいるけれど、その数字が示すものを理解すれば面白いもの。
かつて、どこかで読んだ「その人を知るには日記より家計簿」のは、お金の流れには行動が伴うから。口だけの人もいるなか、数字は誤魔化せない。
〇15世紀・簿記の誕生
イタリア 15世紀欧州経済の中心地
アート好きならおなじみのメディチ家が複数拠点で銀行業を営むため始めた為替取引
その初期の持ち株会社の管理を可能としたのが、簿記
この多拠点銀行業で生み出したお金でルネサンスが花開いた
そし -
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会計制度の詳細には立ち入らず、その成り立ちから現在までの発展を解説している。大まかに言えば、会計の発展は三段階あり、本書の三部構成は各段階に対応している。
簿記 → 財務会計 → 管理会計
本書のタイトルは「会計の世界史」であり、「会計史」ではない。会計の重要な歴史を中心に置きながらも、大航海時代のイタリアから産業革命まっただ中のイギリス、そして大陸横断鉄道の建設から現代にいたるアメリカを駆け足で抜ける世界史読み物に近い。また、時代を切り取る道具として絵画(第一部)、発明(第二部)、音楽(第三部)を軸に据えるという、面白い構成を採用している。写真やイラストがふんだんに盛り込まれ、柔らかい語