田中靖浩のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
名画に隠された秘密(作者の人生や時代背景)を丁寧に、かつ笑いも沢山織り混ぜながら解説して下さります。読み終わる頃には、高校の世界史で暗記科目として覚えた知識が、点と点が繋がるように整理され、知らぬ間に世界史と会計史の基礎的な知識も身に付きます。
ヨーロッパへ旅行に行くたびに、パックツアーのスケジュールで、たった数時間で有名美術館をハシゴする行為が恥ずかしくなりました。事前に歴史・宗教を学んだうえで、時間をたっぷり取って訪問し、一枚一枚を眺め、画家と自分との対話を重ねてみたいですね。そんな「心が豊かになる旅行」を実現するための、収入と時間を手に入れるべく、人生を再設計します。
筆者の田中先生とは企業の研修を通して出会うことが出来ました。公認会計士のお仕事から、歴史、落語、美術、リベラルアーツと、年々テリトリーを広げていらっしゃる方です。お会いするたびに、若者顔負けのバイタリティーと学習意欲のオーラが伝わって来ます。今後も田中先生の活動に目が離せません。 -
Posted by ブクログ
難しい言葉を使わず管理会計を学べる良本。
【限界利益】に着目することで、費用や値段変化が、企業の最終利益どう影響するのかを、花屋の事例を基ににわかりやすく説明してくれている。
(メモ)
限界利益額
=売上高-変動費
限界利益率(%)
=限界利益額÷売上高×100
限界利益-固定費=営業利益
損益分岐点売上高
=固定費÷限界利益率
等々。(メモ終わり)
費用を下げるか、値上げをすることで限界利益率は上がる。
これが上がると、黒字化に必要な収益が減る。
本書のイメージの軸はこんな感じかな?
それ以外にも、面白いな〜と思うことが多数。
これ一冊を読むことで、会計がわかります!で終わらない人になれる!
そう思わせてくれる一冊でした。
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Posted by ブクログ
想像以上の面白さ!絵が好きで詳しい人でも知らなかったようなエピソードを、その絵が描かれた当時の時代背景を踏まえながら教えてくれる一冊。
そして、コロナ以降に出版されたからか、それぞれの時代の画家や民衆が、何度も困難を乗り越えてきたエピソードが散りばめられていて、今を生きる私たちに勇気や希望まで与えてくれる一冊だった。
ぜひ続編や別のバージョンも出して欲しい!
この本を読むことで、それぞれの名画をより楽しんで鑑賞できるようになった気がする。
特にへぇーっ!と思ったポイント。
・中世のイタリア人はめちゃくちゃ几帳面でなんでも書類にしていた
・絵画の一般公開を始めたのはナポレオン
・質実剛健ぽいイメージのミレーはめちゃくちゃミーハー(出たばかりのカメラで自分の作品集を撮影)
・ルネサンスはペストを乗り越えた復活の象徴でもあった
・「金のために働く」か、「自分のやりたいように働く」か、その答えはルノワールに聞け(見る人を幸せにするために働く)
軽妙な語り口(イケてる男女を描かせたら天下一品の"モテ系"ルノワールと、山やリンゴばっかり描いてる"オタク系"セザンヌとか)も魅力の一つ。
笑えて知識が深まって元気になれる一冊✨ -
Posted by ブクログ
著者の田中靖浩さんの大ファンで手にした本です。
著者名のとおり「お金」と「アート」。
画廊の山本豊津さんとの対談が本になっています。
コロナ禍でモノの価値観がまさに変わろうとしている今のこの時に、
アートの価値、それは「美意識」の変化にまで話が及びます。
田中先生お得意の会計と歴史が沢山でるなか、高齢の山本さんの
考え方が野をかける少年のように興味津々な対談内容です。
帯に書いている、アートを通して「価値と価格の本質」即ち、
その「もの」が持っている力・価値をどう計るかという問い。
一人一人が主体的に、「もの」をどう捉えるかといった、
今の社会に求められているけど、情報の渦の中、なかなか難しいこと
だけど、これからとても大事なことであると新たな視点を得ました。
私にとって「美意識」とは、「価値」とはとずっと考える
気持ちにさせてくれる本でした。 -
Posted by ブクログ
めちゃくちゃ面白い。
田中先生のいつもの会計とアートを絡ませる切り口に、アートの本家である山本先生の切り口が交差する。
一気読み不可避でした。
・AIと人間の差
自律しているかどうか?
人間の価値は区切ることができること。
物事を始め、終わらせることができる。
AIは現状、終わらせることはできない。
・新たな価値
産業革命以降の会社が主役(会計上において)からの転換。日本においては会社が社員を養いきれなくなってきた。会社に依存した人生ではなく、定年後にも通用する価値をまじめに考える必要が出てきた。
コード(文脈、物語性)とモード(センスの重なり)。神なき時代にどんな倫理観と道徳観のもとに働き、そしてどんなことをして遊ぶか。目指すべきはどちらも真剣に美しく。私たちが美術館で見る絵画と同じで私たちの人生も終わってみれば1本の映画です。誰かに感動与えるとまではいかなくてもせめて恥ずかしくないようには毎日を過ごしたいですね。