作品一覧

  • 教養としてのお金とアート 誰でもわかる「新たな価値のつくり方」
    4.1
    1巻1,870円 (税込)
    世界と比較してみても、日本人の中でアートとお金が苦手な人は多い。 けれど、時代はすでにグローバルになり、苦手を克服し、教養として身に付けておく必要がある。 それに、今やビジネスパーソンの間で話題になっている「アート思考」。 ビジネスパーソンでも絵画を学ぶことが大切であり、反対にアーテイストでもお金を勉強することが大事になってくる。 そうやってアートと会計をつないで学ぶことで、 これまで日本人に足りていなかった「正しい知識」が身につくに違いない。 本書は、『名画で学ぶ経済の世界史』『会計の世界史』の著者であり、公認会計士の田中靖浩氏が、 ビジネスパーソン代表として、東京画廊代表の山本豊津氏へ絵画を勉強しにいく。 アートと会計という一見関係のなさそうな両者が、つないで学ぶことでこんなにも共通点があった! ・アートを知るとなぜ「価値のつくり方」がわかるのか ・なぜお金を知らないで会社を経営する人が多いのか ・ビジネスパーソンにもアートの知識は必要なのか お金とアートの専門家が語る異色の対談、ついに完成! 目次 第1章 なぜアートは日本に浸透しなかったのか 第2章 簿記という芸術的なプラットフォーム 第3章 日本で会計の礎をきずいた福沢諭吉と渋沢栄一 第4章 価格から考える「アートの問題点」 第5章 これから絶対に必要な「価値と評価」の話 第6章 「未来の資本主義」の話をしよう
  • アートは資本主義の行方を予言する 画商が語る戦後七〇年の美術潮流
    4.2
    1巻880円 (税込)
    「『資本主義の終焉』を読み解くヒントが、現代アートにここまで隠されていたとは驚きだ!」……水野和夫氏(日本大学教授)推薦! 現代アートは理解できない……。美術館に行ってもそんな感想をもつ人は少なくないかもしれません。ましてや一見ガラクタに思える作品の価格がじつは数億円、と聞けば、なんとなくうさんくさい……と感じる人すらいるでしょう。しかし、じつはアートこそが私たちの生きる現代資本主義を体現する存在、といわれたら、どうでしょうか。まさにアートの「価値」と「価格」の関係にこそ、モノの値段が決まり、ときにそれが暴騰・暴落する資本主義の本質が隠されている、と山本さんは語ります。山本さんがオーナーを務める東京画廊は、日本初の現代美術画廊であり、当時まだ無名だったルーチョ・フォンタナやイブ・クラインという、いまや数億円の価値がつく現代美術家たちを発掘した目利きの画廊。だからこそ、その言葉にはただの画商とはひと味も、ふた味も違う切れ味と重みがあります。そして、その「価値」と「価格」の関係は時代背景によっても大きく変わる、と山本さん。本書において敗戦後から現在のグローバル化にまでいたる社会変化とアートの潮流が論じられるのは、まさにそれゆえです。西欧から日本の「もの派」へ、さらには中国や韓国へ……。そうしてアートの「周縁」が時代とともに移動していく様は、グローバル化のなかで次の投資先を求めて資本が移動していく様と重なることでしょう。ならば、その先に資本主義はどこへ向かうのか。そのなかで、日本美術はどのような存在感を発揮できるのか。戦後アート論としても、資本主義論としても多義的な読み方ができる、どこにもない美術論です。 【目次】第1章:資本主義の行方と現代アート――絵画に見る価値のカラクリ 第2章:戦後の日本とアート――東京画廊の誕生とフォンタナの衝撃 第3章:日本発のアートと東京画廊の歩み――脱欧米と「もの派」 第4章:時代は西欧からアジアへ――周縁がもたらす価値 第5章:グローバル化と「もの派」の再考――世界と日本の関係 第6章:「武器」としての文化――美の本当の力とは?

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  • コレクションと資本主義 「美術と蒐集」を知れば経済の核心がわかる
    5.0
    1巻924円 (税込)
    いま最も注目される経済学者、水野和夫氏と、コレクションの歴史と現在を知り尽くした山本豊津氏。資本主義の誕生からそれが終焉したあとの未来まで、経済学から美術までを縦横無尽に引用して語り尽くす。

ユーザーレビュー

  • アートは資本主義の行方を予言する 画商が語る戦後七〇年の美術潮流

    Posted by ブクログ

    ポッドキャストで著者のインタビューを聞いて、興味を持ち手にとった。
    東京画廊の歩みが、そのまま戦後日本の現代美術の流れの中の大きな潮流であるので、それがエピソードとともに語られていると、より理解が進むように感じられた。

    もの派が、戦後のどういう社会的、文化的な文脈から出て、現代でまた取り上げられることにどのような意味があるのか、日本の明治維新以前の精神構造とどのように繋がっているのか。
    美術史の流れの中にお金というファクターを入れて見ることにより、各国及び日本が、アートや文化的なものを、どういうものとして扱い力を入れているのか。(著者の考えから見ると、日本はアートが経済に及ぼす影響、国の価値

    0
    2025年11月08日
  • 教養としてのお金とアート 誰でもわかる「新たな価値のつくり方」

    Posted by ブクログ

    絵画とイラストレーションの違い、日本と海外のアートに対する価値観や経営マインド、経済や美術の歴史など、幅広い話題をわかりやすく、しかも脚注付きで対談しています。 そのせいか、話があっちこっち行ってしまうのですが、それもまた面白く、知っている単語や人物もたくさん出てくるので、とても為になる楽しい一冊です。

    0
    2022年11月14日
  • 教養としてのお金とアート 誰でもわかる「新たな価値のつくり方」

    Posted by ブクログ

    教養としてのアートの理解の仕方がやっとわかった。本文中に出てくる作家の作品をネットで確認しながら読み進めるのがオススメ

    0
    2021年08月20日
  • 教養としてのお金とアート 誰でもわかる「新たな価値のつくり方」

    Posted by ブクログ

    著者の田中靖浩さんの大ファンで手にした本です。

    著者名のとおり「お金」と「アート」。
    画廊の山本豊津さんとの対談が本になっています。
    コロナ禍でモノの価値観がまさに変わろうとしている今のこの時に、
    アートの価値、それは「美意識」の変化にまで話が及びます。
    田中先生お得意の会計と歴史が沢山でるなか、高齢の山本さんの
    考え方が野をかける少年のように興味津々な対談内容です。

    帯に書いている、アートを通して「価値と価格の本質」即ち、
    その「もの」が持っている力・価値をどう計るかという問い。
    一人一人が主体的に、「もの」をどう捉えるかといった、
    今の社会に求められているけど、情報の渦の中、なかなか難

    0
    2021年01月11日
  • 教養としてのお金とアート 誰でもわかる「新たな価値のつくり方」

    Posted by ブクログ

    めちゃくちゃ面白い。
    田中先生のいつもの会計とアートを絡ませる切り口に、アートの本家である山本先生の切り口が交差する。
    一気読み不可避でした。

    ・AIと人間の差
    自律しているかどうか?
    人間の価値は区切ることができること。
    物事を始め、終わらせることができる。
    AIは現状、終わらせることはできない。

    ・新たな価値
    産業革命以降の会社が主役(会計上において)からの転換。日本においては会社が社員を養いきれなくなってきた。会社に依存した人生ではなく、定年後にも通用する価値をまじめに考える必要が出てきた。
    コード(文脈、物語性)とモード(センスの重なり)。神なき時代にどんな倫理観と道徳観のもとに働

    0
    2020年10月12日

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