田中靖浩のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
1.引き続き、マネジメントに関する本を読み漁ろうと思い購入しました。マクドナルドでバイトをしていた時期があり、米軍のマネジメント教育を取り入れたことをふと思い出したので本書を手に取りました。
2.PDCAが叫ばれて長らく立ちますが、これの考えに一石投じる考えた方が「OODA」です。PDCAでは変化の速い現代では対応しきれず、気が付いた時には沈んでいるため、観察、決定、実行、行動を軸にした考え方が必要だと述べています。PDCAでは、綿密な計画を意識しすぎたがゆえに起こってしまう悲劇だと言えます。日本人では特にこの傾向が強く、数多くの企業が失敗をしているにもかかわらず、放置していることを問題視しています。
そこで、本書では部下に任せることを軸にし、上記の4要素をサイクルさせることをモデルとしています。現代の企業を見てみると、過剰な量の報告を要求したり、無茶な計画をしていることで不祥事を招いたりしています。そもそもPの時点で間違えており、結果として会社がつぶれる運命にあります。そこで、本書では、OODAを活用し、どうしたら企業が上手く成り立つのか、どう活用させるのかを事例を基に話しています。
3.前回読んだ本と共通の部分がありました。1つは「ある程度部下に任せること」です。前回はリーダーは部下と一定の距離を置き、ある程度任せるとの述べていました。本書でも同じことが言え、部下に考えさせる機会を持たせることで組織の成長を促しています。しかし、決定的に違う部分は、「ルールを順守させる」ことへのこだわりです。本書は、部下が自ら考えさせることを重視して考えているのにたいし、リーダーの仮面では、「ルールを徹底させたうえで部下にある程度任せていく」ということを述べていました。どちらも変化の速い現代ビジネスに対応するためのモデルだとは思いますが、コミュニケーションに大きな違いを感じました。
自分としては、ルールを整えることは重要だし、組織をまとめる上で大切ということには賛成です。しかし、トップが間違えた時、それは失敗するといえる部下を育てなくてはならないことも事実です。私は、ルールを作るものの、部下に任せる範囲を決めていくことがマネジメントにおいては重要だと思います。また、コミュニケーションは最低限でいいという前回の本にも疑問を抱いており、コミュニケーションは会社を成長させる重要な要素ですし、人間を成長させる一番の要素だと考えています。最低限でいいという前回の本では、物足りないと思いました。 -
Posted by ブクログ
初版は1999年ではあるが、繰り返し再版された本である。内容も簡潔でわかりやすい。時代に合わせて取捨選択して、要点をピックアップすれば良い。
数字を読むことができれば、経営が見えてくる。
会社が存続する条件として、利益だけを見ていてはいけないこと。P/L,B/S,C/Fの関係性を理解し読み解く必要がある。
シンプルにまとめると、カネをモノ(ヒト)に投資し、生産し売る。その結果、リターンを得るということ。
収益と収入、費用と支出。言い方も違えば、扱いも違う。では何が違うのか。それを学べる内容となっている。業種によって、固定費用と流動費用に大きな違いが出てくる。マクドナルドの薄利多売戦略などが、成り立つにはいくつかの条件が揃っている必要があった。
漠然と実行していては、失敗してしまう可能性もある。だからこそ自分の会社の会計を見て考えるべきである。管理会計についての認識を正しく持つことは、会社の『儲け』に密接に関わってくる為、本の内容を通して学ぶ。
投資家向けではなく、会社が儲けの仕組みを作る上での管理会計についての教養という部分が強い。 -
Posted by ブクログ
ビジネスでもアートでも、作り手がいくらものづくりに情熱を注いで労力をかけたところで、第三者がその価値を認めなければ価格がつかず、社会と接点を持つことはない。普段はアートに縁遠いという方であっても、本書で紹介されているような「お金」という切り口からアートを見れば、その見方が変わるかもしれない。古今東西のトリビアが満載の本書から、美術を見る目を養ってみてはいかがだろうか。
この本を読んで価値について考えさせられた。
第三者に認められて初めて、価値が価格になる。
努力をしても、人に認められなければ、自己満足で終わるのだ。ただ、価値は商品だけではなく、作った人の人間性や信頼できるかどうか、身だしなみ、賢さなど、総合的に判断されることも多い。そこがまた世の中の面白くもあり、ズルいところかも知れない。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ最近、文庫版が出て、気になっていたので、読んでみた。C2Cのプラットフォームが出て久しく、価格のダイナミズムは昔よりも増している気がしている。
本書は会計事務所の方が書かれているだけあって、管理会計の見地からの値決めの本である。
MP > FやDOGからCATなど、印象に残りそうなフレーズが多かったが、基本的な価格の構造に関する本という印象。
個人的にはもう少し経済学の需給バランスみたいな視点も欲しかったなということもあり、星は3つで。
◾️目次
第1章 売上重視が、会社を不幸にする犯人だった!
第2章 ドッグ(DOG)ビジネスは「無料」に向かう
第3章 値下げが成功する場合、失敗する場合
第4章 そろそろ「値決めの哲学」を持とうじゃないか!
第5章 顧客満足「高」価格をつくる「まぜプラ」
第6章 顧客に心地良いサプライズをつくる「ここプラ」
第7章 トップセールスに学ぶ、比べさせて売る「くらプラ」
第8章 顧客の困りごと、悩み、不満を和らげて2.5倍売る「やわプラ」 -
Posted by ブクログ
米軍の戦略を引き合いに出しながら、現在のビジネスにふさわしい目標管理及び実行サイクルを提言する。戦場では少し先の未来さえ読むことは難しい。GAFAを中心に激しい速度で変化する経営環境では、新しい商品・サービスが売れるか、見通しが立たない。
形骸化した「計画」と「予算」中心のマネジメントから、ビジョンを基底とした変化に強いマネジメントを実現する。計画を遵守することが目的か、それとも大義あるビジョンを実現することが目的か。
キーフレーズ
・先が見えない環境だから、日本の会社は計画と管理を強めた。先が見えない環境だから、米国の軍隊は計画と管理を緩めた。
・計画中心・自分中心、トップダウンで戦う会社は疲れる。臨機応変・相手中心・現場中心で戦う会社は勢いを増す。
・ミッションを持たないチームは、「選択と集中」で無理に動かされる。ミッションが明らかなチームは、「選択と分散」で自主的に動く。
・データの寄せ集めであるインフォメーションから、判断・行動に直結するインテリジェンスを作り上げる。
計画による管理は、一歩間違うと悲劇的な結果を招く。その成功と失敗を分けるのは、1.計画通りに進まなかったこと、2.自主的に動けなかったことにあるという。
ー以下、メモー
1. 計画・予算型のマネジメントからアジャイル型のマネジメントにするとして、どのようにチームを評価するのか。KPIを変えた結果、売り上げがどうなるかわかりません、では上は納得しない。
2. そもそも計画・予算には暗黙の前提がある。安定的にプロジェクトが進む・安定的に売り上げが上がる、というように、ふつーにやっていたらうまくいくことが前提となっている。GAFAの参入やスタートアップの拡大など、外部環境の変化を想定したものではない。
3. セグメント・データによるインテリジェンスのくだり。事業や売り場のセグメント計算はBIの導入で簡単にできるようになった。しかし、セグメント別の数字を見て、わかった気になってはいけない。裏側にわかっていないことがあるからだ。書店の「雑誌・新書・文庫・単行本」セグメントや、紳士服店の「スーツ・シャツ・ネクタイ」セグメントは危険性をはらんでいる。同時に買い物される補完的な商品であるため、売り上げが振るわないからと販売停止にすることがあってはならない。すなわち、セグメントの分け方には注意が必要ということだ。セグメントの数字を超えた、1つ上の問題を見つけるようにしなければならない。
私なら、紳士服店のセグメント分けには、利用シーン「ビジネス・カジュアル・パーティ」や紳士服の雰囲気「ネイビー・ブラック・グレー・チェック」のように、利用者の視点を取り入れる。