長江俊和のレビュー一覧

  • 出版禁止 ろろるの村滞在記(新潮文庫)

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    出版禁止シリーズ3作目。
    今作の「反転」はそういうことか!
    一度読んだ後仕掛けを知り、もう一度読みました。

    ろろる。丸い貝は幸せをよぶ。
    2周目で色々見えてきて面白かった。この仕掛けはお見事!

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    2024年08月11日
  • 時空に棄てられた女 乱歩と正史の幻影奇譚

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    「別冊太陽 探偵小説の鬼 横溝正史: 謎の骨格にロマンの衣を着せて」のすぐ後の本書。横溝の作家人生、とりわけ江戸川乱歩と横溝正史の関係性の歴史を確認したばっかりだったのでタイミングバッチリでした。特に横溝の同級生の西田徳重の兄の西田政治から生まれた乱歩との出会いとか「別冊太陽」読んでいなければスルーする事実が埋め込まれていて、本書の作者、相当にマニア。終わりの方で松本清張の『探偵小説を「お化け屋敷」の賭小屋からリアリズムの外に出したかったのである。』という発言も引用されていて、乱歩と正史、二人の天才に対するリスペクトだけでなく、探偵小説というジャンル、そのものへの愛情が本作になった気がします。

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    2024年08月11日
  • 時空に棄てられた女 乱歩と正史の幻影奇譚

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    江戸川乱歩と横溝正史。現実に師弟関係にあった二人が挑む不可能事件。
    ミステリー界の巨人たちが、悩み、もがき、執筆し、謎について語り、あげく事件の泥沼に巻き込まれる。
    ミステリー作家の2大巨頭が主人公とくれば読まずにはいられないでしょう!ということで手に取ってみました。これはこれで面白かったです。

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    2024年07月28日
  • 掲載禁止 撮影現場(新潮文庫)

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    禁止シリーズ3冊目ですが、最初に購読した「出版禁止」ほどの威力がない。短編集だからかな。
    とは言え、人気の〝放送禁止〟未読なのでそちらに期待したい。

    ・例の支店
     題名と内容に関連性ない。よくあるトリックホラー。
    ・ルレの風に吹かれて
     消えた友人がその村に惹かれた理由が最後まで分からず、男女逆転した経緯も謎。
    ・リヨンとリヲン
     「マウスの楽園実験」のような話し。題材としてこの中ではいちばん好き。
    ・カガヤワタルの恋人
    人怖と言えば…な話し。短い中で上手いこと二転三転するのはおもしろい。


    全体的には「人怖・逆転ホラー」なのだけど、いまいちスッキリ感がなくて残念。
    夏なのでホラーをと思

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    2024年07月23日
  • 掲載禁止 撮影現場(新潮文庫)

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    「例の支店」
    「ルレの風に吹かれて」
    「哲学的ゾンビの殺人」
    「この閉塞感漂う世界で起きた」
    「イップスの殺し屋」
    「撮影現場」
    「リヨンとリヲン」
    「カガヤワタルの恋人」
    8話収録の短編集。

    長江さんと言えばどんでん返し。
    脳内で描いた予想はことごとく覆され反転に次ぐ反転。

    どの短編も刺激的で面白かったが、特に印象に残ったのは『この閉塞感漂う世界で起きた』。

    自らの境遇を嘆き、盗み目的で豪邸に忍び込んだ男。
    老夫婦に見つかってしまうが、その後思いも寄らぬ展開が待ち受ける。

    世の中捨てたもんじゃないと感じたのも束の間、地獄へ一直線。

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    2024年07月22日
  • 検索禁止

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    夏だし、怖い作品をと思って。
    都市伝説、怪談的なものから生きてる人間の怖さまで網羅。淡々と怖い話を列挙し説明するだけなので、怖さレベルはそこまで。ただ、紹介する内容が多すぎて一つ一つの項目はあっさりめ。ヘタレでリアルに検索できないタチとしては、もう少し詳細に書いてあるとこの本一冊読めば納得できるのだが。検索しちゃいけないけど、検索したいという自分の好奇心と恐怖が拮抗している(笑)そういう意味では良くできた本だと思う。

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    2024年07月20日
  • 時空に棄てられた女 乱歩と正史の幻影奇譚

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    ネタバレ

    学生の和真は混乱の中にいた。いつものバッグを持って大学に向かっていたはずが、ふと開けたバッグの中には女の生首が。
    首と一緒に入っていた横溝正史の原稿に解決の糸口がないかと和真は原稿を読み始める。
    江戸川乱歩と横溝正史が巻き込まれた猟奇的殺人事件とは。

    乱歩と正史の蘊蓄の数々がちょっとまどろっこしい。
    なかなか話が進んでいかない感じがして何度も睡魔に襲われてしまった。
    残り1/3くらいでようやく加速、よかった読み切れて。
    「陰獣」のような「八つ墓村」のような、いわくのある空き家、心理学の大学教授、もうまさに乱歩と横溝の世界なんだけどなあ。
    唐突な登場の謎の美貌の人妻、貴和子が違和感ありありなの

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    2024年06月26日
  • 出版禁止 死刑囚の歌(新潮文庫)

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    バッドエンド。世間に悪人とみなされて死刑になった望月に同情せんでも無いけど、彼が罪を被ったせいで江美とかA子が新たな被害者になった点で、結局彼のしたことは自分勝手、自己満足やと思う。考察系としては結構難易度低めやなあ。「見つかったのは2人ですか」くらいの違和感とか、年表みたいな考えなわからんヒントはいいとして、姉が泣いている妹をどうこうみたいなんはヒントじゃなくてネタバレじゃない?それ聞いてルポ書いた人は何でおかしいと思わんかったんやろ笑あと、本の中で完結してくれない考察必須系は私好みではないかなー。

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    2024年06月09日
  • 放送禁止

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    お蔵入りになった映像を小説として書き綴りっている。
    実話?なのか作話なのかよく分かりませんが伏線がしっかりとある人怖なエピソードでした!
    読み応えはありました!

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    2024年06月02日
  • 恋愛禁止

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    読んでいる間ずっと心臓がバクバクしていました…
    「愛」とは恐ろしいものでもあるんだなということを再確認しました。

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    2024年05月30日
  • 出版禁止 ろろるの村滞在記(新潮文庫)

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    読んでる最中の違和感が最後の最後でようやく分かるトリック読み物的な一冊。
    だけどただそれだけで特に何も感じなかった笑

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    2024年05月15日
  • 掲載禁止(新潮文庫)

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    人怖のエピソードを読める短編集でした。
    前作同様に不気味な話でありながら、現実でもあり得る話でゾクゾクするような恐怖を感じました。

    次回作も読みたいです!!

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    2024年04月28日
  • 出版禁止 死刑囚の歌(新潮文庫)

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    死刑を言い渡されたホームレスだった男。
    この男は罪のない2人の子供を無惨にも殺した罪…そして死刑は執行された。
    が、その事件から22年…一家三人殺傷事件が起こったことにより、コトが動いていく。
    果たして、あのホームレスは犯人だったのか?

    長江さんの小説は本当にリアリティがすごいですよね。
    章によって視点も変わるので、新聞・週刊誌を読んでる感覚。
    最後も…いい感じでした。
    ちなみに・・・1番最後の『死刑囚の歌』の謎はネットで調べちゃいました(笑)

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    2024年04月11日
  • 掲載禁止 撮影現場(新潮文庫)

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    禁止シリーズは3冊目。
    短編なので隙間時間に1編ずつ。

    撮影現場。イップスの殺し屋。リヨンとリヲン。
    読み終わってすぐページを戻した。
    イヤミスに浸る。
    最後1ページ、1行でのどんでん返し。
    短編なのにすごい。

    帯の心臓の弱い方はご注意ください…はオーバーかな笑
    面白かった。

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    2024年03月02日
  • 掲載禁止 撮影現場(新潮文庫)

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    これまでの掲載禁止などとは少しテイストが
    違う印象でした。
    短編なので読みやすいですが、ある程度オチは
    想定できてしまうかも。

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    2024年01月20日
  • 掲載禁止(新潮文庫)

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    『出版禁止』を再読した流れで読んだ作品。

    積読だと思っていたが実は過去にも『出版禁止』を読んだ流れで読んでいたことを、読みながら思い出す。

    短編からなる作品なので、割と読みやすく、グロくもなく、サラッと読めた。(再読だからか?)

    少なからずどんでん返しはあるものの、なるほどね…くらいの温度感。

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    2023年12月22日
  • 出版禁止 死刑囚の歌(新潮文庫)

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    ネタバレ

    謎が多い、最後まで動機が不明の望月の犯行。
    その事件を追う者、当時のことを知る者。取材記事はすべて真実に近づいているのか、事件を追い続けると対象者の中に嘘、悪意がまた存在する。事件を追う者も、知らず知らずそういった人たちに歪められ、正確な情報を掴めていなかったり…。
    影で動いていた人物は何となくわかったけれど。





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    2023年12月15日
  • 掲載禁止 撮影現場(新潮文庫)

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    「イップスの殺し屋」が一番好き。
    「撮影現場」「この閉塞感漂う世界で起きた」も面白い。

    前作の掲載禁止とは少し雰囲気が変わったように感じた。
    短編集なのでさくっと読めていいが、やはり長編の出版禁止の方が私は好き。

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    2023年11月14日
  • 掲載禁止(新潮文庫)

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    ミステリー短編5話を収録。1話の『原罪SHOW』は、人の死を見るツアーに参加したジャーナリストの話。伏線回収したけど、何かモヤモヤ感が残る。5話の『掲載禁止』、ラストで実は私がそうですというどんでん返しを繰り返す。短編だけに記述が少なく、消化不良な感じ。

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    2023年10月15日
  • 掲載禁止(新潮文庫)

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    つまらなくもないがおもしろくもない。
    一話が短めの短編集のなかでどんでん返しを狙っているが、話が短いゆえ少々消化不良か。最後の話は特によくわからなかった。

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    2023年10月12日