長江俊和のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
2020年、19冊目は、『禁止』シリーズで有名な、長江俊和の連作短編。
ライター、原田璃々子は、大学の先輩で、民俗学講師、島野仁と、東京二十三区のいわくつきの場所を巡っている。それは、オカルト的企画の目的であるが、璃々子には、もう一つ、別の目的もあった。
実話系怪談と、地域伝承等を膨らませたホラー・ミステリーかと思い、あまり考えずに、手に取った一冊。そこは、長江俊和。一編目の『板橋区』の絵馬に書かれた、謎の文言のトリック(ベタ過ぎるでしょ、コレ)以外は、思いの外、「アタリ」感があった。
基本は、璃々子と島野のパートとエピソードとの、パラレル・ストーリーが一つに重なって行く造りだが、『港区』、『品川区』で揺さぶってくるトコも、イイ意味で憎い。
各区の話が独立し、連作短編の形を成している。個人的に好きなのは、実にらしい『江東区』がベスト(オチは珍しく、ちょっとイイ話)。そして、『品川区』で明かされる、大きなフックは、けっこう序盤で気付いちゃったのよね。ソレでも、あまり期待していなかった分、「思わぬアタリ」ひいた感あり。
後、十八区分も書くらしいし、もぅ一つの大きなフックは、そこでやっとたどり着けるのかな?とりあえず、現在、刊行の続編は購入済み。