長江俊和のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレこのシリーズは一年に一冊は読みたいので、読んでみた。
ルポタージュ形式で少しずつ少しずつ進んでいくため、探究心がくすぐられてすぐ読み終わりました。
今回も分からないことが多くずっとずっと不気味な雰囲気が続いていますし、何より背筋が凍るような事件が怖かったです。
事件の動機、各人物の正体、話の真相がとにかく気になって仕方なかったです。
↓以下ネタバレ含みます。
すみな(誘拐事件で殺された姉)がまさか生きていて、死刑囚の和歌を広めたりしていると知った時には、あぁ成程、成程…と今までの伏線、違和感が繋がって理解できました。
自力では全然回収しきれないので、考察を見てみると、死刑囚望月の1 -
Posted by ブクログ
ネタバレ長江さんの作品を読むのは、いやしの村滞在記、出版禁止に続き3作目。
どれも伏線が巧妙に張り巡らされていて面白い。
今回は、望月はどんだけ鬼畜なんだ!何の罪もない2人の子供を殺すなんて!と思っていたが、最後まで読み進めて涙が出てきた。
なんというか、やりきれない、本当に悲しいお話。
いじめは本当に人を無駄に不幸にする。
所々、ん?これどういうことだ?と引っかかったところ(子供は2人ですか?とか姉と妹が…のところとか)は後々ちゃんと繋がっており、そういうことだったのかと納得。
和歌に隠された謎は難しすぎて自力で解くことはできなかった。笑
このような悲しい一生を送る人が誰もいなくなることを願う -
Posted by ブクログ
ようやく読み終わった…!
一発では難しいので、違和感を持ったら前のページに戻り確認し、もっかい読んで謎にぶつかり…
恥ずかしながら和歌の事を全然知らないので、それもまた、読解に時間がかかり…
そして最後の最後で盛大に泣きました
なんだよ…こんな苦労して読ませて、わかった答えがこんなに切ないなんて。
けど、最後の章で望月が森の中で発するある言葉は、とにかく心に深く刺さってしまった。
読後感は、何と言っていいか分からないけど、ぽっかり心に穴が空いたような、虚しいような寂しいような。それはストーリーのせいなのか、謎を解き終えた解放感なのか…
個人的には一作目より好きですし、心に残る何かがあ -
Posted by ブクログ
ネタバレネタバレ
死刑囚の歌 考察
本文p328~p329の和歌の考察
『復讐は、終わった。命を断つことが、私の願い。これでようやく、今日香に会える』
『検証――22年目の真実』では復讐を示唆する内容が物名の形で入っているが、
本当は『全ては終わった。もう悔いは無き(無い)。命を断つ。私の願いと私の贖罪。復讐果てた、むなしい。悪魔に、打ち克った。憎しみの連鎖断ち切る。全部忘れて、君(=小椋須美奈)は生きろ。これでようやく着く、補陀落に。もうすぐ今日香に会える。』となり、望月の動機は復讐や憎しみの連鎖を、自分が罪を被ることによって断ち切ることだったことが分かる。
警戒して読んだが、騙された。特に、和歌の