長江俊和のレビュー一覧

  • 放送禁止

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    一文が短く、取材映像を見ているようなテンポに感じられて面白かった。
    自分も業界の人間なので、実際の取材の段取りや物語に出てくるハプニング的な展開はよく分かり、その辺りも興味深く読めた。
    大家族の話は面白かったが、ストーカーとしじんの話に関しては、映像作品をノベライズするうえで、もう少しストレートに言葉にして表現しても良かったんじゃないかと思う。

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    2021年07月13日
  • 東京二十三区女

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    ネタバレ

    ライターの原田璃々子が巡る東京二十三区のオカルトスポットと、その因縁に導かれるようにして起こる薄気味悪い人間関係の縺れや血なまぐさい事件。
    璃々子に同行する先輩・島野の地名や謂れの蘊蓄にへぇーと目を瞠ったりなるほどと頷いたり。渋谷の暗渠の存在にゾクゾク。学生時代一時住んでいた東京の古い記憶を引っ張り出しながら懐かしく読んだ。
    作者お得意の暗号文や読み手をハッとさせるしかけが盛り込まれ、どの章もドキドキが止まない。哀しみと凄まじさが背中合わせの「江東区の女」も強烈だが、「渋谷区の女」のラストが一番ゾゾっときた。

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    2021年04月05日
  • 検索禁止

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    凶悪事件やオカルトものが好きなので大半は知っている内容。参考文献の中に読んだことのある本が複数あったので全体的に薄く感じた。テーマがあっちこっちとぶので絞った方が(ネットの都市伝説のみとか物語のもとになった事件のみとか)よかったのでは。

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    2021年02月23日
  • 掲載禁止(新潮文庫)

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    出版禁止 放送禁止 と続いて3作品目の禁止シリーズとなる。放送禁止のオカルトな雰囲気にやられたトラウマに怯えながら読み始めたが、安定の「世にも奇妙な〜」だった。

    「放送禁止」と比べると読解のみで全容が理解出来るので、脳みそをおいたわしやだ。有難い。オカルト要素も無いので個人的にどの時間帯に読んでも安全圏な脳と心臓に優しい1冊だった。

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    2022年03月02日
  • 放送禁止

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    テレビ局が、番組として作成をするものの、何らかの事情でお蔵入りになるものがある。そうした作品をモチーフにしたドキュメンタリー風の小説。なぜ、放送禁止になったのかは、明確に示されるものと、よくわからないものがある。読者に委ねる形だ。長江さんの出版禁止が面白かったので、読んでみた。何か起きそうな語り口で、読者を少しタガの外れた世界に連れて行く作品だ。

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    2020年11月19日
  • 禁忌装置

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    思ってた着地点と違ってたので、若干ラストに拍子抜け感はあるのだけど、映像化→小説化なんですね。
    システムがいまいち理解しきれてないけど、こういう研究って今でも真剣に取り組んでる人いるんだろうなぉ。

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    2020年11月10日
  • 放送禁止

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    面白かった
    意味がわかると怖い話
    何となくは想像出来るが
    きちんとした答えを明かさず終わりモヤモヤ
    ネットで他者の解説を見て納得し面白さが増した
    読み込むともっと見えてくるかも

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    2020年10月16日
  • 放送禁止

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    TV放送で見ていたが、真夜中にドキュメンタリー
    風に放送していて訳がわからず見ていた時は
    とても怖かった記憶がある。
    久ふさしぶりにノベライズ版を読んだが
    すっかり忘れていて、謎があやふやで
    ハッキリしない物もあった。
    でも、この放送事故シリーズは本よりTV
    がかなり面白いのでまたTVで見たい。

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    2020年10月09日
  • 掲載禁止(新潮文庫)

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    放送禁止シリーズの短編物。
    いつもと同じ様に前ページを繰り返し読んで
    こう言う事だったんだと納得するが、
    物語によっては、分かりにくい物もある。
    それがこの作家の持ち味でもあるが、
    短編だと怖さにバラツキが有るのが気になる。
    映像化されたら、きっと怖い!

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    2020年09月08日
  • 放送禁止

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    ハードで発売された時から気になっていて、文庫本を見かけたので買ってみました。所謂幽霊が映っていたとかオカルト系なのかなと思い構えて読んだが、寧ろオカルトはミスリードであり、内容的には人間が一番怖い系でした。人間の心の黒い部分や弱い部分にフォーカスを当て、ルポ形式で書かれているのがよりリアリティを増している。表面的なオチはそれほど難しくなく、ある程度予想できるものでした。深読みすると違うかも。

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    2020年08月03日
  • 放送禁止

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    本作は、深夜テレビドラマから始まったシリーズのノベライズ版である。
    ドキュメンタリーとして制作していたが、放送前に思わぬ「放送できない」事実が判明したため、お蔵入りとなったものを、担当ディレクターの取材メモから再構成するという作り。・・・いや、もちろん、全体はフィクションである。
    深夜枠であることもあってか、オカルト風味が付き、そこにもうひとひねり、ミステリ要素が付け加わった。不条理なのかと思ったら、実は説明がつくことだったのですよ、というわけだ。

    テレビドラマとしては6作制作され、さらに劇場版も3本出たというからなかなかの人気シリーズだったのだろう。
    確かに着想としてはおもしろい。

    ノベ

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    2020年07月14日
  • 掲載禁止(新潮文庫)

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    どの話もどんでん返しと叙述トリックがこれでもかと使われているけど、そのせいで読み進むにつれて展開が読めてきてしまう。

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    2020年06月20日
  • 禁忌装置

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    ネタバレ

    「そのメールを受け取った人間は自殺する」
    と噂される謎のメール。
    ⦅no subject⦆
    ’’49945682450751280,,

    とある女子高生に届いたそのメールは、いじめられている彼女にとって、嫌がらせの延長に思われた。
    しかし、親友の自殺を皮切りに物語は動き出す。死体の手には携帯、その画面にはあのメールが表示されていた。

    過去に世界で行われた実験「死者との交信の記録」を間に挟みながら、様々な登場人物の視点で物語は進み、テレビディレクターの岡崎零子が主人公となって謎に迫っていく。そして、エーテルと霊体を結びつける降霊機、そのシステムに辿り着くという話。


    過去の実験はフィクション

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    2020年04月15日
  • 掲載禁止(新潮文庫)

    購入済み

    まあまあ怖い

    ある程度予測はできた、けれどやっぱり怖い!

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    2020年03月05日
  • 検索禁止

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    この著者の作品はいくつか読んでいたので、気になって読んだ本。タイトルに惹かれるってことは、確かに「禁止」されると逆に気になってしまう「心理的リアクタンス」にまんまとやられてる感じ。

    「トミノの地獄」の恐怖さの中にある耽美さには惹かれるものがあった。
    そして、数々の事件を読むたびに、やっぱり一番恐ろしいのは人間(超常現象的なものではなく)だな、と感じた。

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    2019年09月26日
  • 東京二十三区女 あの女は誰?

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    今作は豊島、墨田、葛飾、千代田区の闇に迫っていた。
    私としては、豊島区と千代田区の話が興味深かったかな。
    どちらも、ある程度、知っている話なんだけど、掘り下げてあったので、興味深くよめました。

    作中に出てくる璃々子と仁はストーリーの案内人程度に考えていたので、思わぬ展開にビックリ‼️
    あの終わり方....
    このシリーズ、もう終わりなのか、まだ続くのか、気になります!

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    2019年09月02日
  • 東京二十三区女 あの女は誰?

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    あまりに暑いので、気分だけでもヒンヤリしようかと怖そうなこれを。都市伝説を取材して禁忌に触れるのだから当然ゾワゾワできると思うでしょ。ところが予想に反してそうはならず。全然怖くないやんか。

    永井荷風の『濹東綺譚』を追いかける「墨田区の女」のようなノスタルジック路線のまま進んでくれるほうがたぶん私は好き。

    オチはやっぱりそうなのねと思ったら、私の考えつきそうなオチで終わるわけもなく。しっかり騙されたけど、なんか釈然としない。前作があることも今頃知る始末。

    東京23区に縁がなさすぎる私ですが、歴史を知るには面白い。

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    2019年08月12日
  • 東京二十三区女

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    ネタバレ

    ミステリとしての面白さは正直まあまあかな〜と思ったけど、さまざまな時代に人々が織りなす物語は面白かった。それから、東京のいろいろな言い伝え・うんちくなどが知れる部分がこの本の一番の魅力であり、面白いところだと思う。文章の書き方はライトすぎてちょっと苦手。

    解説によれば、23区全部の物語が出る予定らしい。今出てる続編はぜひ読みたいと思っているけど、果たして全部読めるかな…?

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    2019年05月07日
  • 禁忌装置

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    ネタバレ

    放送禁止シリーズの著者、長江俊和さんの小説処女作。
    放送禁止シリーズから入った私としては、人間の腹黒さ、トリッキーな仕掛けを期待して最後まで読んでいたが、終始ホラーであり、SFの内容のまま幕を閉じたので、勝手ながら少々がっかりしてしまった。(放送禁止シリーズと謳ってないので当然だが)

    小説の内容としては、「死」をテーマとして人間の本音や、恨み嫉みの描写がされていた。人間の弱い部分を巧みに書き上げる力は、読者を惹きつけ離さない。
    トリックは勿論、人間の弱さを追求している点がファンを増加させている要因だと思う。
    今後も新作が出ることを楽しみに待っている。

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    2019年05月04日
  • 放送禁止

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    テレビで映像化されていたものが文になったのね

    通りでモヤモヤが残ると・・あと掲載されていない話が後書きにあってなんだろうなと思った

    取材者の書き出しメモが不気味さをさらに演出している

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    2021年12月30日