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Posted by ブクログ
禁止シリーズ。
薄いながら、なかなかの読み応え。
展開も分かりやすく、サクサクと読みやすい。
─── 木村瑞帆は、か細い腕に満身の力を込めた。
瑞帆は、なぜ殺人者となったのか。
そして、その罪を抱えてどう生きていくのか。
人を殺したのなら、警察に自首する。
それが当たり前の選択なのだろう。
それでも、その選択をできない瑞帆を非難しきれないのは、きっと自分の中にも「今ある幸せを手放したくない」という、人としての自分本位な思考があるからだと思う。
物語に時折現れる、「誰からも愛される女」。
瑞帆もまた、男たちからその〝容姿〟ゆえに愛される女だった。
「儚げで、不幸そうな美人」
守ってあげたくなるのか。
自分なら幸せにしてあげられると思うのか。
高校時代、生徒からも人気の担任教師との秘密の逢瀬。
職場では、上司からの誘いをさりげなくかわす日々。
営業先で出会った顧客からの思わぬ好意。
そして、知人を介して知り合った男性との新たな恋愛。
本人が望むと望まざるとにかかわらず、男たちが寄ってくる。
モテる女は辛いよね。
そして、その「モテる」が幸せを運んでくるとは限らない。
むしろ瑞帆の場合、その容姿に引き寄せられた男たちによって、少しずつ不幸へと落ちていく。
とはいえ。
やっぱり最初の事件を犯したあとの瑞帆の行動が、すべての諸悪の根源かなとも思う。
一向に明るみに出ない事件。
消えた死体。
まるで、なかったことになってしまった自らの罪。
あなたならどうする。
どれだけ事情があっても、どれだけ今の幸せを失いたくなくても、一つの罪を隠すためについた嘘は、次の嘘を呼ぶ。
そして気づけば、もう戻れないところまで来ている。
うん。
ヒトを殺してはいけません。
今年の22冊目
Posted by ブクログ
自分の悩みを唯一言えた、救われた、そこから恋愛感情が生まれて付き合うように。
途中から、男の束縛、暴力を受けるように。
自分が信じて疑わなかった「愛している」「愛」の中身を、たまたま見たネットで瑞帆は、本当はなんだったのかを知り愕然とする。
これは愛ではなく、支配だったのだと。
そこからの行動は早かったのだけれど、男がそれを許さない。執拗なまでに、彼女を追う。
あれは悪い夢だった、幻だった、ばれなかったで、恋愛、結婚、子ども…と幸せな生活。
隆から自由になりたかったはずなのに、彼が死んでも、彼の呪縛から逃れられず。
そしてまた彼女を苦しめる存在が現れる。
「あなたの味方。全部知っている。あなたの愛がほしい。」と、隆とは違うかたちで彼女を支配しようとする男。
隆をずっと愛している、彼を探しているという直美。
目を覚ました方がいいと説得してみるが、理解されず。(全部詳しくは言えないため)
何故あんな男を愛せるのかと疑問に思うが、彼女は過去の自分だと、知らなければ今も続いていたかもと思い、愛とは何なのかと混乱。
愛とは? 知らなければ…が鍵。
彼女の心の揺れ、恐怖など最後どうなるのか、三人の男たちの言動など次が知りたくて一気読み。
「安心して、僕は君の味方だから…」最後の台詞。
これからも続いていくのかと思わせる、本人は知らない恐怖。
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小説・文芸
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