船戸明里のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ外伝最終巻。
襲われた村を救うため、自らの胎児の命を引き換えに女神と契約を交わしたラクリゼ。
瀕死の重傷を負いながら、ラクリゼとお腹の子供に会いたい一心で生還したサルベーン。
再会を喜ぶ二人だったが、お互いの気持ちにすれ違いが生じてしまう。
そして、滅亡に向かうギウタ皇国にてとうとう…
こんなにもすれ違ってしまった二人が辛い。
さらに、アデルカの最後も辛かった…エティカヤって酷い国だ(T_T)
ギウタ皇帝夫婦も好きだったのに、こんな結末に…
わかっていた結末だけど、どれも悲しかった。
ラクリゼがサルベーンを憎んでいる理由が判明…確かに、許せない気持ちもわかるかな。
もしラクリゼの選択が違っ -
Posted by ブクログ
ネタバレバルアンの妻として何をすべきか考えたカリエは、シャイハンを追い落とす―つまりは彼を殺すためにヨギナへとやって来た。
しかし、シャイハンの優しく紳士的な人柄に触れたカリエの心は揺れ動いてしまい・・・
とうとうエティカヤ編のラストです。
バルアンとシャイハンの直接対決!エティカヤの運命は!?
このシリーズはどんどん人が死んじゃいますね…
特にこの巻は結構…(-_-;)
ラストには『砂の覇王』とは一体誰のことだったのかが明らかに!!
てっきり私はバルアンのことかと思ってたんですけどね~
そしてカリエの選択。
私には意外な選択でした…てっきり違う方選ぶかと思ってたのになぁ… -
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Posted by ブクログ
ネタバレ最終章でユリスカナ編、な全8巻。
この章だけ読んでなかった・・・。
前半はバンディーカ女王及びユリスカナ宮廷メインで、後半は革命と滅亡が近いルドィビアが舞台。政治色と宗教色がいままでになく強く出た巻。人にとって、国とは?神とは?生きるとは?を登場人物を通して問いかけられてるような。
伏線の回収も、脇役の収まり方も何もかもが見事!
コバルトの枠に収まっていない著者ですが、角川での復刊で多くの人に読まれるといいな、と思う。復刊で久しぶりに「帝国の娘」を読んで、一気にコバルトで続きを読んでしまいました。
あとがきでは登場人物の其の後のスピンオフのことも触れているので・・・角川での復刊を機会に発 -
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Posted by ブクログ
さすが某文芸誌企画でデル戦と並び称されただけあります。ライトノベルだ少女小説だという侮りを寄せつけない世界観。歴史、政治に関する事項も骨太で、とってつけたような上滑り感は全く感じられません。少女小説然とせず、淡々と連なる文章も過分なく書き込まれていると思います。何より、魅力的なキャラクター。魅力的なキャラクターというのは単純に「このキャラは好き」とかいうのではないと思います。もっと複雑な、現実に生きる人間に抱くような感情を持てる、つまりリアリティを感じられることがキャラクターに魅力を感じるってことなんだと思う。主人公カリエ、エディアルドはもちろん、四皇子やグラーシカやサルベーンもそれぞれすごく