船戸明里のレビュー一覧

  • Under the Rose (7) 春の賛歌

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    Web雑誌は購読をやめて単行本派になって久しい。Webスピカは半年の期限付きになってしまった。懐に余裕ができたらバックナンバーを買い揃えようと思っていたが、もう二度と買うことはないだろう。
    一年一冊のペースに馴らされた身にも二年四ヶ月は永かった。
    雑誌掲載時、ネット情報では厳しい意見が多かった。月10ページ前後の掲載量では無理もないと思う。単行本で読んだ身としてはイライラすることもなく普通に読めた。一巻で五話しかないから単行本用に編集したのだろう。
    今まで通りの面白さを維持していると思う。ただ、物語の終末をどのようにつけるのか、現在も話が発散しているので収束するのに時間がかかると思う。
    作者は

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    2011年10月04日
  • Under the Rose (7) 春の賛歌

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    相変わらず波打つような群像劇。

    これからどうなるのか、もやもや、しかしここで言っておきたいことは、私はこの物語の中でグレゴリーが一番好きなのである。第一印象から決めてました!いやほんと。

    当時のイギリスについてはもちろん、人間の多面的な部分がすごく密に描かれていると思う。

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    2011年09月30日
  • Under the Rose (7) 春の賛歌

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    何年ぶりかの新刊なので少しは話が進むのかと期待したら、どろどろだったのが更にどうしようもない事態に。ザ★底なし沼です、アンダロ。作者はこれ描いてて楽しいんだろうか。レイチェルと子供たち(特にウィル)の晴れやかな笑顔が見れる日はくるんですか。
    もうここまできたら何年かかろうが完結まで付き合いますが、そもそも完結するのかっていう…悪魔の問いが…

    相変わらず絵は完成度高くて、黒服着衣のエロス描かせたら業界一。
    セリフなく表情だけで語るシーンは、いつも通り迫力です。

    まぁ色々あるけど、全てお前が悪いよねアーサーこの優柔不断野郎。子供たちからの手紙はもやしちゃいかんだろ。不精ひげはやしたって許してあ

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    2011年11月26日
  • Under the Rose (3) 春の賛歌

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    綺麗な絵。
    美少年が何人も公然と一緒に暮らしている。
    そりゃ、兄弟だから…
    仲はそんなに良くないけど。
    そりゃ異母兄弟だから…
    愛人との間に何人も子を作った父親が、気弱そうで優しげなのが変わっている?

    ピリピリする思春期。
    少年達の葛藤。
    昔愛読したいろいろな作品を思い出させる懐かしさ。

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    2011年07月22日
  • 天気晴朗なれど波高し。

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    <2巻までのネタバレを含みます>

    小説を読んでこれだけ笑わせられたのも久々かもしれない。とにかく面白さ抜群のタイトル!読んでいる途中のわくわく感、そして読み終わった後の突き抜けるような爽快感は、本編が暗く絶望的な雰囲気に満ちたものであるがゆえに、かえっていっそう感慨深い思いを読者にもたらしてくれる。
    正直、須賀先生の作品は流血女神伝しか読んだことのなかった私は、この2冊を読み終えた際「何だ…須賀先生ってコメディもめちゃめちゃ書けるんじゃん…」と拍子抜けするやら感動するやら――もちろん、本編のあの政治色に満ちた重厚なカラ―も好きなのだが、本編でもちょこちょこ差し挟まれるギャグシーンにいちいちウ

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    2010年06月12日
  • 流血女神伝 暗き神の鎖(前編)

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    <後編までのネタバレを含みます>

    とにかく陰惨な話。途中細かなギャグシーンがないではないが、物語全体を覆うおどろおどろしさのようなものはシリーズ中でも断トツ。流血女神を奉じる秘境の集落ザカールを中心に話が展開するためか。何と言うか、巻数が進むにつれてどんどん救いがなくなっていくような気がする。特に後編最後の一文などは本当に心が折れる。今まで散々辛い出来事が起きて、戦いがあって、殺戮があって、それでもようやく話は終息に向かっている、これで安心できると思っていたら「あれ」だもの。思わず「嗚呼…」と、ため息とも悲嘆ともいえる声が漏れてしまった。前編表紙の幸せそうなカリエとバルアンの笑顔を見るにつけ

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    2010年05月25日
  • 流血女神伝 女神の花嫁(前編)

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    <後編までのネタバレを含みます>

    ひょっとするとシリーズ中では一番好きな作品かもしれない。初めは(一応物語の流れとして読んでおかないといけないタイトルに指定されてはいるものの)前作で脇役だったラクリゼとサルベーンの過去の話かー、個人的には早く次の『暗き神の鎖』に行きたいんだけどなぁ、と若干気乗りしないまま読み始めたのが嘘のように引き込まれてしまった。どうしてだろう、大勢の登場人物が入れ替わり立ち替わりピンチに遭って、悲しむ間もなく次の試練があって……という感じで、どうしてもせわしい印象の抜けなかった前の二作品と比べ、この『女神の花嫁』はラクリゼとサルベーンというたった二人の男女に焦点を当てて

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    2010年05月19日
  • Under the Rose (2) 春の賛歌

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    船戸明里の描く英国のとある貴族の家庭を舞台にしたお話。 船戸明里氏はあまり知名度はありませんが、素晴らしいストーリーテラーで物語の見せ方とか、キャラクターの心理描写というものをよく判ってる作家で、その巧みな描写力で、普通なら飽きそうなシリアスオンリーの展開も飽きさせません。 お話は、1巻から続いていたライナス編が決着。 親に捨てられたという思いから周囲に憎しみを振りまくことしたできなかったライナスの、心のそこからの慟哭と、切実な願い。 ちょっとぐっときました。 今は新しいキャラクターである家庭教師を迎えての、たぶんウィリアム編、なのかな。 愛憎に彩られた一級のドラマですので、未読の方は是非!

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    2010年05月18日
  • Under the Rose (1) 冬の物語

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    タイトルと表紙買いの1冊。
    話も時代背景も何もかもがツボ。
    しかし友人にオススメしても誰も読んでくれない、不思議な漫画。
    地元のビレバでは「友達にお勧めすると引かれます」と書かれていた。
    こんなに面白いのに…。

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    2010年05月12日
  • 若草一家でいこう

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    船戸先生の絵が好きで買いました。原作は未読です。
    姉妹それぞれの恋愛を描いていて四者四様で面白かったです。少し思ったのが、大人男性キャラ二人の容姿が似ていたのでもっと書き分けて欲しかったです。

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    2010年03月19日
  • 流血女神伝 喪の女王8

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    詰め込み感がないわけではないけど、
    “終末”ってこんなもんかもね、とも思う。

    子供達編が読みたいんだよー!

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    2009年10月30日
  • Under the Rose (6) 春の賛歌

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     伯爵の本心が吐露されてしまいました…本当のこのマンガは毎回感想に困ります。理想と本音が入り交じっていて複雑な気持ちになります。

     私HonyRoseは読んでないのでこの後伯爵家がどうなるか全然知らないんですよ。次巻からは小さい弟達のほのぼのした場面は減っちゃうんだろうなぁ。

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    2009年10月04日
  • 流血女神伝 喪の女王8

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    きれいに風呂敷がたたまれたうえ、読後感がとてもよかったです。
    みんな本当に精一杯生きていて、自分の正義を信じていて、全力で。

    これはぜひ子供世代も読みたいよ……フィンル(いやシャナカーンか)はどんな腹黒っこに育つのかとか、初恋?なスゥランとはどうなるのかなとか、カリエを許せるまでにアフレイムがどんな成長を遂げるのかとか、結局エアリアスは息子なのか娘なのかとか。

    つーかエド、双子かよ。

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    2009年10月04日
  • 流血女神伝 喪の女王7

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    ギアスとオレンディアにきゅんきゅんきます。
    あかん。20年間会ってなかったのに、お互いに一番思い合っていたとかそんなの弱すぎるー。

    髪の毛を一房ほしいと言うためにいろんな言い訳をしちゃうギアスも、全部もってけ!な勢いのオレンディアも、せつないわ愛しいわで大変です。

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    2009年10月04日
  • Under the Rose (6) 春の賛歌

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    メガネ!メガネ!
    内容的にはアンナさん崩壊への序曲で大変なんだけど、あのメガネのひとコマに全部持って行かれてるというかなんというか。
    ちなみに表紙に出てるライナス君は全然出てきませんよ。
    これはスピカでやってた人気投票結果で配布されてたイラストだったりします。
    描き下ろしの「アグネスさん」にほんわか。いい話だ…。

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    2009年10月04日
  • Under the Rose (6) 春の賛歌

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    カバーと別丁扉で、本編に全く出てこないライナス祭り。ランドリのライナスもこのライナスも赤毛なんだよな。あんだろライナスは、いま思えば単に(傍点)第一話の主人公だったわけだが、兄弟の中でかなり別格に好き。朴王路美希望(ロレンスは釘宮か!笑)。
    ウィリアムとレイチェルの関係はほんとうに、ぞくぞくするほど良い。はにろを見るに結婚しちゃってるわけだが(しかもレイチェル死んでるし)、あんなふうに青年になってしまう前だったらもう、ずっと秘密は守られ、このまま背徳的で心の奥底の欲望をお互い探り合ってびちょびちょになるような関係を続けていただきたい。ぜひ。しかしこの6巻でウィリアム−アンナの絶対的な関係は崩れ

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    2009年10月04日
  • Under the Rose (5) 春の賛歌

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    ヴィクトリアンガヴァネス本。

    女性の身体が隠すべきもの。忌むべきものだった時代。
    なんというか、女性って財産なんだなと思わせる。

    この作者さんの追い詰める描写はすごい。線が綺麗。
    続きが気になる。Honey Roseも待ち遠しい。

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    2009年10月07日
  • 流血女神伝 帝国の娘 後編

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    ミュカがいいよ!
    兄上たちよりエドよりミュカ押しの私です。いやロイも素敵だけどさ……初登場時からの成長ぶり(+やせw)ならミュカが。
    そんな私の心の声は届かず、カリエは誰ともひっついたり離れたりしてくれなかったわけですが。

    おもしろかったです。

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    2009年10月04日
  • 流血女神伝 帝国の娘 前編

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    長い重いきつい! でも読み応えはある!
    須賀しのぶの長編ファンタジー。

    舞台が中世ヨーロッパな感じですが、呪いやら神様やら出てくるファンタジー。
    お家騒動や政権争いやら戦争やら、ライトノベルの枠に括るにはもったいないほどの長編小説です。

    主人公カリエが、少女から大人になるまで次から次へとつらくて苦しい試練に巻き込まれるんですけど、泣いたり落ち込んだりしながらも最後には立ち上がり、前を向いて歩いていく強さが大好きです。
    しかし須賀さん。いい加減主人公いじめすぎるのやめてください笑

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    2009年10月04日
  • 流血女神伝 帝国の娘 前編

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    主人公が不幸の連続なのですが、どんな窮地に陥っても生きようとする力に惹きつけられました。
    当時もコバルトっぽく無い作品だなと思いましたが、ハードカバーとかにしたら、一般の大人の方にも読んで貰えるような内容だと思います。
    つけた評価が中途半端なのは、読んだのが学生の頃で、引っ越しの際に紛失してしまったから…。
    もう一度読み返したいので、機会をみつけて大人買いします。

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    2009年10月04日