船戸明里のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
作者が、これからは三年に一冊のペースになるなんてゆうもんだから、期待してなかったのに、年内に、出たっ。やればできるじゃん、作者!と心の中で小さくガッツポーズ。
手に取った瞬間わかる分厚さとズシリとした重さ。そして中身も重かった。横たわった深淵の淵を怖々覗き込んだ気分...。なんともブラックな気持ちにさせられ、ロウランドの家を捨てきれない伯爵には微妙な気持ちに。作者に、基本的にはクズ人間、中二病、残念な人とまでいわれるアンナが今回もどこまでもアンナで、容赦のない描き方に時々ふるえる。
第一話から最終話までのシナリオが同時進行とのことだから、作者の中でラストはあるのだろうが、読者はラストがまる -