Under the Rose (8) 春の賛歌 【電子限定おまけ付き】

Under the Rose (8) 春の賛歌 【電子限定おまけ付き】

1,045円 (税込)

5pt

19世紀後期の英国。堅く閉ざされていた過去の扉を開けたロウランド伯爵の述懐は続く。恋焦がれたリッケンバッカー伯爵の令嬢アンナを娶った彼が手に入れたもの。それはなんであったのか。虚飾のベールが取り払われたとき、そこには人の望みも祈りをものみ込む深淵が横たわっていた。そして、今宵は聖夜、父の帰還を待つ子供らを前に家庭教師レイチェルは――。電子限定おまけ付き!!

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Under the Rose のシリーズ作品

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  • Under the Rose (1) 冬の物語
    825円 (税込)
    19世紀英国。没落貴族である侯爵家の娘・グレースは愛人のロウランド伯爵宅で謎の死を遂げた。彼女の息子ライナスとロレンスは実父のロウランド伯爵に引き取られるが、ライナスは母の死にロウランド家の人々が関わっていると疑念を抱く。真相を究明しようとするライナスの孤独な闘いが始まった--。
  • Under the Rose (2) 春の賛歌
    825円 (税込)
    19世紀後期の英国。アーサー・ロウランド伯爵は、子供たちのために新しい家庭教師を迎え入れた。レイチェル・ブレナン。清らかで美しいその女性を見た子供たちは、何故か彼女と打ち解けようとせず冷たい態度をとる。戸惑いながらも真摯に彼等に向き合おうとするレイチェル。その姿を、ロウランド家の次男・ウィリアムがひとり冷たい視線で見つめていた--。
  • Under the Rose (3) 春の賛歌
    880円 (税込)
    19世紀英国、ヴィクトリア女王の時代。ロウランド伯爵家の子供たちの家庭教師に迎えられた牧師の娘・レイチェル。彼女を待ち受けていたのは、貴族の館での苦悩の日々だった。雇い主であるアーサー・ロウランド伯爵の愛人関係、次々に女中と関係する長男からの誘惑…。しかし、そんな試練もすべて神が自らに与えたものと受け止めたレイチェルは館の古い価値観に立ち向かい、しだいに教え子たちの心を開いていく。ただ一人の心を除いては--。
  • Under the Rose (4) 春の賛歌
    880円 (税込)
    19世紀英国。貴族が貴族たりえた最後の時代。ロウランド伯爵家の貞潔な家庭教師レイチェル。彼女は、次男・ウィリアムの纏う暗く冷たい闇に絡めとられ、諍うかいもなく幾度も幾度も辱められる。背徳の罪に絶望し、闇から逃れるためにさらに深い暗黒の淵に没しようとするレイチェル。だが、彼女は知る。ロウランド家の闇は、ひとりウィリアムのみが纏うものではないということを--。
  • Under the Rose (5) 春の賛歌
    880円 (税込)
    19世紀後期の英国。長期滞在の賓客を迎え賑わうロウランド伯爵家。臥せる女主人に代わって賓客をもてなす美しき家庭教師レイチェル。彼女の手によって、光あふれる庭には、さんざめく人々の集いと子供たちの笑い声が満ちる。それは、ウィリアムに忍従するしかなかった彼女を解き放っていく。幸福な情景にレイチェルは、雪間に萌す若芽のごとき微笑を浮かべるのであった。
  • Under the Rose (6) 春の賛歌
    880円 (税込)
    19世紀後期の英国。家庭教師レイチェルの発案による宴は、ロウランド伯爵家に、蜜のような懐かしくも甘い記憶を蘇らせた。やがて、宴は幕を閉じ、賓客は去りゆく。屋敷に訪れるのは、いつもと変わらぬ日常の筈であった。だが、投ぜられた一石は、波紋となって広がる。深窓に隠る女主人アンナの元までも……。
  • Under the Rose (7) 春の賛歌
    990円 (税込)
    19世紀後期の英国。ロウランド伯爵の館は、重く冷たい澱の中へと沈んでゆく。焦燥、不安、倦怠、疑惑、不信、詮方ない想い、独善、憂い、そして、裏切りと怒り。“家”の深部から潰えていくかのような悪寒に、家庭教師レイチェルは大切な教え子を守るための戦いを始める。聖誕祭を希望の光として……。
  • Under the Rose (8) 春の賛歌 【電子限定おまけ付き】
    1,045円 (税込)
    19世紀後期の英国。堅く閉ざされていた過去の扉を開けたロウランド伯爵の述懐は続く。恋焦がれたリッケンバッカー伯爵の令嬢アンナを娶った彼が手に入れたもの。それはなんであったのか。虚飾のベールが取り払われたとき、そこには人の望みも祈りをものみ込む深淵が横たわっていた。そして、今宵は聖夜、父の帰還を待つ子供らを前に家庭教師レイチェルは――。電子限定おまけ付き!!
  • Under the Rose (9) 春の賛歌 【電子限定おまけ付き】
    916円 (税込)
    19世紀後期の英国。館へと戻ったロウランド伯爵は、彼の『家族』すべてが集うクリスマスディナーに、家庭教師レイチェルの同席を許す。教え子たちの笑顔を喜ばしく思うレイチェルであったが、伯爵の思いがけない宣告に動揺する。それは、終わりの始まり。虚飾と過ちの清算を伯爵は決意していたのだ。そして、レイチェルは怯える。無知故に綻びを招く発端となってしまった己の咎に――。電子限定おまけ付き!!
  • Under the Rose (10) 春の賛歌 【電子限定おまけ付き】
    935円 (税込)
    19世紀後期の英国。ロウランド伯爵の正妻アンナにとって、家とは、夫とは、子とは、そして、妻である自分とはなんであったのか…。虚飾と過ちによって彩られたベールにこもり続けたアンナは、突きつけられた実相に狼狽し妄動を繰り返す。そもそも罪深きは誰であったのか――。寄る辺を失った彼女は救いを求め彷徨う。そして、ついに……。電子限定おまけ付き!!

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Under the Rose (8) 春の賛歌 【電子限定おまけ付き】 のユーザーレビュー

19世紀英国の伯爵邸が舞台。「冬の物語」は謎の死を遂げた伯爵の愛人の死の真相を、彼女の息子・ライナスが追う話、「春の物語」以降は伯爵邸へ家庭教師としてやってきた牧師の娘、レイチェルを中心として物語は進んでいきます。
厳格なレイチェルは当初、愛人を多数抱えるロウランド伯爵を嫌悪するものの、息子たちへ深い愛情をそそいでいるのを知り、子供たちのため、更なる家庭円満を目指すべく奮闘しますが、実はそれは伯爵邸の歪で美しい世界に光を差し込むがごとき行為であり、何度も傷つけられ、絶望を味わうこととなります。
レイチェルのがんばり具合と報われなさ(報われることもありますが)には読者としても何度も打ちのめされますが、構成や心理描写の巧みさ、抜群の絵の上手さに魅せられ、読む手が止まりません。
※同著者の『Honey Rose』は『Under the Rose』から数年後の伯爵邸が舞台ですので、ぜひ本作を先にお楽しみください。

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感情タグBEST3

    購入済み

    2019年11月27日

    どの巻もそうですが、胸にグサグサとくるお話でした。
    人間の醜さ、そして美しい部分が随所にあらわされ、そのドラマ性を損ねない美しい絵。すごいの一言です。
    アーサーの過去、そして自ら愛し求めた女性を娶ったにもかかわらず、複数の女性と関係を持つに至ったのはなぜなのか、理由が明らかになります。
    ほんと...続きを読む

    0
    購入済み

    過去編

    2022年05月05日

    過去編というか、アーサーとアンナの種明かし編。過去にこんな壮絶なドラマがあったとは……そりゃ歪むわ……

    0

    Posted by ブクログ 2013年12月30日

    待ちに待った続編。
    まずは伯爵がロウランドに帰って来て本当に良かった。
    アンナの真意が明らかになる日は来るのか?

    0

    Posted by ブクログ 2013年12月27日

    前巻に引き続き鬱々した内容だった。
    アンナは美人だが、これは流石にキツい。
    ツンギレってレベルじゃないぞ…
    ラストのアーサーの顔が不穏なのが気になるが、次巻で一体何が起こるのか…

    巻末のウィリアム君は、本編の重さと比較してえらく微笑ましい。Honey Rose見てると尚更。

    0

    Posted by ブクログ 2013年12月25日

    揺さぶられましたよ、心を。
    それはもうぐらぐらと。
    呪いのような物語ですね、相変わらず。

    待ちに待っていた新刊、
    泣いたり、笑ったり、叫んだりしながら読まずにいられようか。

    さてこの巻では、伯爵の視点から見た
    ロウランドの過去が語られます。
    こうしてみるとモルゴースおばさまの素敵なことったらない...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2014年06月05日

    残念すぎるアンナさん。出自のプライド以外何もない女性なのが本当残念すぎる。続きが早く読みたい。レイチェルが少しだけど出てて良かった。ロレンスにイラっとくるので、早く誰か殴って更生させてあげて下さい。

    0

    Posted by ブクログ 2013年12月29日

    作者が、これからは三年に一冊のペースになるなんてゆうもんだから、期待してなかったのに、年内に、出たっ。やればできるじゃん、作者!と心の中で小さくガッツポーズ。

    手に取った瞬間わかる分厚さとズシリとした重さ。そして中身も重かった。横たわった深淵の淵を怖々覗き込んだ気分...。なんともブラックな気持ち...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2013年12月27日

    手に取って「重っ!?」と言ってしまうくらい分厚くてびっくり。いい紙使ってるからやたら重いのだなあ。
    アーサーとアンナの話。
    旅の終わり。
    ロウランド伯爵がいつもやたら胡散臭くみえたのは“役者”だったからなんですね…。
    そして巻末おまけの「ウィリアムくん」…。これは…。困る。
    ただでさえ見た目はものす...続きを読む

    0
    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2013年12月27日

    待ちに待った新刊!

    内容が濃すぎて読むのに普通の倍かかる。そして読み終わるとぐったりする。
    でもやっぱり面白い。人による相手の見え方の違い、立場による考え方の違いなど、非常によく考えて作られていて、濃い人間模様にうーんと唸らされる。それぞれのキャラクターに共感できる部分、出来ない部分があり、リアリ...続きを読む

    1

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