Under the Rose (4) 春の賛歌

Under the Rose (4) 春の賛歌

880円 (税込)

4pt

19世紀英国。貴族が貴族たりえた最後の時代。ロウランド伯爵家の貞潔な家庭教師レイチェル。彼女は、次男・ウィリアムの纏う暗く冷たい闇に絡めとられ、諍うかいもなく幾度も幾度も辱められる。背徳の罪に絶望し、闇から逃れるためにさらに深い暗黒の淵に没しようとするレイチェル。だが、彼女は知る。ロウランド家の闇は、ひとりウィリアムのみが纏うものではないということを--。

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Under the Rose のシリーズ作品

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  • Under the Rose (1) 冬の物語
    825円 (税込)
    19世紀英国。没落貴族である侯爵家の娘・グレースは愛人のロウランド伯爵宅で謎の死を遂げた。彼女の息子ライナスとロレンスは実父のロウランド伯爵に引き取られるが、ライナスは母の死にロウランド家の人々が関わっていると疑念を抱く。真相を究明しようとするライナスの孤独な闘いが始まった--。
  • Under the Rose (2) 春の賛歌
    825円 (税込)
    19世紀後期の英国。アーサー・ロウランド伯爵は、子供たちのために新しい家庭教師を迎え入れた。レイチェル・ブレナン。清らかで美しいその女性を見た子供たちは、何故か彼女と打ち解けようとせず冷たい態度をとる。戸惑いながらも真摯に彼等に向き合おうとするレイチェル。その姿を、ロウランド家の次男・ウィリアムがひとり冷たい視線で見つめていた--。
  • Under the Rose (3) 春の賛歌
    880円 (税込)
    19世紀英国、ヴィクトリア女王の時代。ロウランド伯爵家の子供たちの家庭教師に迎えられた牧師の娘・レイチェル。彼女を待ち受けていたのは、貴族の館での苦悩の日々だった。雇い主であるアーサー・ロウランド伯爵の愛人関係、次々に女中と関係する長男からの誘惑…。しかし、そんな試練もすべて神が自らに与えたものと受け止めたレイチェルは館の古い価値観に立ち向かい、しだいに教え子たちの心を開いていく。ただ一人の心を除いては--。
  • Under the Rose (4) 春の賛歌
    880円 (税込)
    19世紀英国。貴族が貴族たりえた最後の時代。ロウランド伯爵家の貞潔な家庭教師レイチェル。彼女は、次男・ウィリアムの纏う暗く冷たい闇に絡めとられ、諍うかいもなく幾度も幾度も辱められる。背徳の罪に絶望し、闇から逃れるためにさらに深い暗黒の淵に没しようとするレイチェル。だが、彼女は知る。ロウランド家の闇は、ひとりウィリアムのみが纏うものではないということを--。
  • Under the Rose (5) 春の賛歌
    880円 (税込)
    19世紀後期の英国。長期滞在の賓客を迎え賑わうロウランド伯爵家。臥せる女主人に代わって賓客をもてなす美しき家庭教師レイチェル。彼女の手によって、光あふれる庭には、さんざめく人々の集いと子供たちの笑い声が満ちる。それは、ウィリアムに忍従するしかなかった彼女を解き放っていく。幸福な情景にレイチェルは、雪間に萌す若芽のごとき微笑を浮かべるのであった。
  • Under the Rose (6) 春の賛歌
    880円 (税込)
    19世紀後期の英国。家庭教師レイチェルの発案による宴は、ロウランド伯爵家に、蜜のような懐かしくも甘い記憶を蘇らせた。やがて、宴は幕を閉じ、賓客は去りゆく。屋敷に訪れるのは、いつもと変わらぬ日常の筈であった。だが、投ぜられた一石は、波紋となって広がる。深窓に隠る女主人アンナの元までも……。
  • Under the Rose (7) 春の賛歌
    990円 (税込)
    19世紀後期の英国。ロウランド伯爵の館は、重く冷たい澱の中へと沈んでゆく。焦燥、不安、倦怠、疑惑、不信、詮方ない想い、独善、憂い、そして、裏切りと怒り。“家”の深部から潰えていくかのような悪寒に、家庭教師レイチェルは大切な教え子を守るための戦いを始める。聖誕祭を希望の光として……。
  • Under the Rose (8) 春の賛歌 【電子限定おまけ付き】
    1,045円 (税込)
    19世紀後期の英国。堅く閉ざされていた過去の扉を開けたロウランド伯爵の述懐は続く。恋焦がれたリッケンバッカー伯爵の令嬢アンナを娶った彼が手に入れたもの。それはなんであったのか。虚飾のベールが取り払われたとき、そこには人の望みも祈りをものみ込む深淵が横たわっていた。そして、今宵は聖夜、父の帰還を待つ子供らを前に家庭教師レイチェルは――。電子限定おまけ付き!!
  • Under the Rose (9) 春の賛歌 【電子限定おまけ付き】
    916円 (税込)
    19世紀後期の英国。館へと戻ったロウランド伯爵は、彼の『家族』すべてが集うクリスマスディナーに、家庭教師レイチェルの同席を許す。教え子たちの笑顔を喜ばしく思うレイチェルであったが、伯爵の思いがけない宣告に動揺する。それは、終わりの始まり。虚飾と過ちの清算を伯爵は決意していたのだ。そして、レイチェルは怯える。無知故に綻びを招く発端となってしまった己の咎に――。電子限定おまけ付き!!
  • Under the Rose (10) 春の賛歌 【電子限定おまけ付き】
    935円 (税込)
    19世紀後期の英国。ロウランド伯爵の正妻アンナにとって、家とは、夫とは、子とは、そして、妻である自分とはなんであったのか…。虚飾と過ちによって彩られたベールにこもり続けたアンナは、突きつけられた実相に狼狽し妄動を繰り返す。そもそも罪深きは誰であったのか――。寄る辺を失った彼女は救いを求め彷徨う。そして、ついに……。電子限定おまけ付き!!

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Under the Rose (4) 春の賛歌 のユーザーレビュー

19世紀英国の伯爵邸が舞台。「冬の物語」は謎の死を遂げた伯爵の愛人の死の真相を、彼女の息子・ライナスが追う話、「春の物語」以降は伯爵邸へ家庭教師としてやってきた牧師の娘、レイチェルを中心として物語は進んでいきます。
厳格なレイチェルは当初、愛人を多数抱えるロウランド伯爵を嫌悪するものの、息子たちへ深い愛情をそそいでいるのを知り、子供たちのため、更なる家庭円満を目指すべく奮闘しますが、実はそれは伯爵邸の歪で美しい世界に光を差し込むがごとき行為であり、何度も傷つけられ、絶望を味わうこととなります。
レイチェルのがんばり具合と報われなさ(報われることもありますが)には読者としても何度も打ちのめされますが、構成や心理描写の巧みさ、抜群の絵の上手さに魅せられ、読む手が止まりません。
※同著者の『Honey Rose』は『Under the Rose』から数年後の伯爵邸が舞台ですので、ぜひ本作を先にお楽しみください。

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    Posted by ブクログ 2010年04月24日

    ウィリアム語録集として脳内記憶BOXに残るくらいアクの強いセリフオンパレードな4巻。
    ウィリアム君好きな私としては外せない一冊です。

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    Posted by ブクログ 2009年10月04日

    このお話ってまさに「陰謀渦巻く」って形容がぴったしなんですが……最初なんてもう陰惨すぎて怖かったですよー。そんな中でもおチビちゃんたちには癒されます。可愛すぎるんだ、あのコら!ライナスくんもすっかり丸くなりましたねー(にこにこ)1巻ではどうしようかってくらい怖いコだったのに。
     あんな風になっちゃっ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2009年10月04日

    レイチェル先生奮闘するの巻。
    ぞっとするような描写(冒頭の影絵とか)で、レイチェルの絶望がくっきりと伝わってきます。
    並行して伯爵とアンナさんの過去も明らかに。
    あとがき漫画、全部ライナスくんにしてくれないかなあ(笑)

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    Posted by ブクログ 2009年10月04日

    船戸明里さん作品。(通称:あんだろ)
    19世紀の英国、貴族ロウランド伯爵家が舞台。WEBコミック『スピカ』にて連載中。

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    Posted by ブクログ 2009年10月04日

    とてもうまい漫画家さんだと思います。もう台詞から表情から背景・心理描写から一分の隙もない。ヴィクトリア朝特有の、古く重苦しい伝統とそして確かな変革の息吹。先が本当に楽しみな漫画の一つ。

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    Posted by ブクログ 2009年10月04日

    ついに行動を起こしました。ウィリアム君・・・。
    表紙の先生色っぽすぎます・・・!先生の行く末が気になります。アンナの過去も明らかになる第四巻です。

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    Posted by ブクログ 2009年10月04日

    19世紀末の英国貴族モノ。貴族社会の陰湿でドロドロした感じがすごく上手い。表面上は平和を装っているのに、水面下は重く暗く閉鎖的。絵も綺麗なので、ヴィクトリア期のイギリスの雰囲気に浸れます。個人的にライナスが好きです可愛いです。「エマ」と同じ19世紀末英国モノだけど、質が真逆なので要注意です。

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    Posted by ブクログ 2009年10月04日

    待ちに待った四巻……! でも読後すぐに続きが気になった! もう陰謀渦巻く、という言葉がぴったりです。おおお。

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    Posted by ブクログ 2009年10月07日

    船戸明里はすごいとおもう。圧倒的な波に飲まれていく感じ。心理描写の秀逸さ、画面の緻密さ、どこをとっても上等です。氷を突きつけられてヒヤっとしたら、実はドライアイスで火傷した、ような感覚に陥る。気分の沈んだ時に読むと病気になりそう・・・
    アルバート好きだな。

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    Posted by ブクログ 2009年10月04日

    どんどん黒くなってきますが。
    ストーリーの展開もゆっくりなのですが、必要な描写ばかりだと思うので苦にはなりません。
    作画のクオリティも落ちることなく素晴らしいです。

    0

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