【感想・ネタバレ】Under the Rose (7) 春の賛歌のレビュー

19世紀英国の伯爵邸が舞台。「冬の物語」は謎の死を遂げた伯爵の愛人の死の真相を、彼女の息子・ライナスが追う話、「春の物語」以降は伯爵邸へ家庭教師としてやってきた牧師の娘、レイチェルを中心として物語は進んでいきます。
厳格なレイチェルは当初、愛人を多数抱えるロウランド伯爵を嫌悪するものの、息子たちへ深い愛情をそそいでいるのを知り、子供たちのため、更なる家庭円満を目指すべく奮闘しますが、実はそれは伯爵邸の歪で美しい世界に光を差し込むがごとき行為であり、何度も傷つけられ、絶望を味わうこととなります。
レイチェルのがんばり具合と報われなさ(報われることもありますが)には読者としても何度も打ちのめされますが、構成や心理描写の巧みさ、抜群の絵の上手さに魅せられ、読む手が止まりません。
※同著者の『Honey Rose』は『Under the Rose』から数年後の伯爵邸が舞台ですので、ぜひ本作を先にお楽しみください。

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泥沼ドラマ

英国泥沼ドラマ。ただ、ひたすらに引き込まれてしまって、読む手が止まらない……ついにアンナと駆け落ちしたアーサー、どうなる!?

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2022年05月04日

Posted by ブクログ

ネタバレ

電子コミックでUnder the Roseの6巻まで&Honey Roseを既読。
7巻の配信が待っていられなくて本を購入した。
好きな時代背景&船戸さんの綺麗な絵柄にホクホク(*´ω`*)

でも中身はさらにドロドロ。混沌。
最後の最後で子供からの手紙を燃やすわ、
またとんでもない秘密が発覚するわで思わず唸った。
続きが気になる。

一方で兄弟達による雪合戦のシーンは愉快で面白い。
ロレンスの無邪気さにHoney Roseでの彼の片鱗が現れていて、
なんか納得した。こうやって変わっていくのかと。

最大の楽しみは、1巻とHoney Roseではどうしてこうなったって言いたくなる位、
別人なライナスの成長過程。本当にどうやったらああなるんだろう。
次巻で再登場か?

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2013年02月18日

Posted by ブクログ

この一族はいろいろ歪んでるけど、家族を愛し大切にするところは美しい。
当主が家出して、さてどうなるか。

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2012年09月08日

Posted by ブクログ

もうどんどんどんどん暗く深い澱の中に沈んでいってしまっていますね。
グレゴリーはアーサーの子ではなかったのか…
ウィルとはまた違った母親思いの子で、アンナの為にスタンリーとは一線を画していると言っていたが、本人も無意識にアーサーの子ではないと自覚していたからそういう振舞をしていたのかも…
子供は大人の庇護のもとでしか生きられず、子供はそれを本能的に知っているので、大人の望む姿であろうと振舞う。
どのように終息に向かうのか。春が来ることを願って…

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2012年06月06日

Posted by ブクログ

ネタバレ

待望の7巻!
伯爵、行動しましたね~!アンナさん、大丈夫でしょうか。ウィリアムがレイチェルの髪をきちんと結いなおした場面は描かれてはいないけれども、想像するだけでにんまり。階下の問題も見事に表現されていて、見ごたえありました。最後の爆弾に驚きました。

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2012年05月21日

Posted by ブクログ

ネタバレ

 最後のページで悲鳴。お、おかしいとは思ってたよ? 確かに変だなーとは思ってたよ? 思ってたけどさあ……!
 もうマーガレットさんの「あなたは誰なの」にシンクロ率100%。こんなキャラ崩壊一歩手前の行動、最適だとしても普通取らせられねえよ。船戸先生ほんとすげえ。レイチェル先生の「意気地なしね」に惚れ直した直後にコレ……
 アンナさんの絶望がもう。心中を察するにもう。あの三面相がもう。夫は愛せなくて、夫の子である自分の子も愛せなくて、唯一の友だったグレースの子だけが、彼女が素直に愛せる、優しくできる対象なんだと思うともう。
 何が言いたいかというと寧ろアルよりもライナスくんの方が帰ってくるべき。と思うんですが、きっと間に合わないだろうなあ。大きな節目が近づいている予感にゾワゾワ。この旅もクリスマスも、きっと幸せな結末にはならない。

※以下ハニー・ローズの話です。ネタバレ注意。
「主人を裏切ったことはない」に「どの口が」とちょっと……「でも裏切るに足る仕打ちは受けてるよね」と友人に言われて悲しいけど納得。まあきっと裏切ってはないんだろうな。この場合の「主人」はきっとロウランドの血族なんだろうし。
 あとロレンスくんの無邪気にダーク描写にはにろの片鱗が……いや確かにアンナさんロレンスくんには優しいんだけど、この上下感覚、侯爵家で培われたものなんだろうなあ。アイザックくんは癒しです。

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2012年01月08日

Posted by ブクログ

 今までも緊張した場面は沢山ありましたが、今作もロウランド伯爵の安否や、ロウランド家そのものの事で張りつめた雰囲気が終始感じられています。それでも個人的には膠着から変化に向かっていた分楽に読めたと思います。最後には別の問題も明るみに出ましたし、また次の巻が気になります〜〜。

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2011年12月18日

Posted by ブクログ

待望の続刊。
ロウランド伯爵の深い闇がどんどん明かされていきます。愛のない夫婦。その間に産まれた子供たち。愛人とその子供。血の繋がらない他人。使用人として扱われない女家庭教師。最初はあまり気にならなかった本妻の動向が今は一番気になります。

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2011年12月13日

Posted by ブクログ

ほんとアンダロはすごいね。

これほど緻密に作り上げられた
丁寧な作品が今どれだけあるんだろう。

絵、背景、カット割りやセリフ、ストーリー
すごくちゃんと作られてます。
言うことありません。
1年に一度の楽しみです。

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2011年11月13日

Posted by ブクログ

ウィリアムはここまで知っててあの指示を出したのかな、
そう思って、最後の最後でぞっとした。

それにしてもどう転んでも誰かが不幸になってしまう、
誰もが正しいようで、誰もが間違っているような、
この絡まりきってすっかりもつれてしまった
糸玉のような人間関係がどう転がっていくのか、
気になって気になって夜も眠れないよ!!!!
ハニロも読まずに新刊を待ち続けます。

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2011年10月03日

Posted by ブクログ

待望の新刊。
なんと、出て行こうとした彼女を追って、お父さんが家を出てしまいましたよ。
超☆人が良さそうなくせに、愛人と子供を作りまくる謎の人物でしたが。
まあ悩んでないわけ、ないか…
窶れて怖い顔の奥方が、前の巻からは、なんだか気の毒にもなって。
ブレナンは美人の家庭教師さん、難しい状況をごまかしつつ、ずれつつもそれなりに、まだめげずに頑張ってます。

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2011年11月28日

Posted by ブクログ

待望の最新巻であると共に、またこの後はしばらく待たされるのだと思うと厳しい冬の訪れである。細密で美麗な絵柄と魅力的な人物の表情は健在だが、テキスト量の多さが目立つ。大人が行動を起こすにはいろいろと理屈が必要ということだろうか。

雪の中のウィリアムが美しい。巻末で衝撃の真実。

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2011年11月19日

Posted by ブクログ

あんだろは読み終わったら存在を脳内消去しないと次巻を待ってられませんね。面白いから余計に発刊の遅さがつらい。
とりあえずアンナさんがどんどん壊れていく様子に恐怖しながら次巻を待ちます。いや脳内消去。

7巻が重いのでスピカの11年10月号を読むとホッとするというか、メガネにニヤニヤするというか。こういうネタは単行本に載ったり載らなかったりなのでつい買ってしまいますが。
単行本に載らないと言えば全プレのライナスくんはそういうものが載ってるようなので応募しておいた方がいいような気がします。12/26締め切りですよ。

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2011年10月24日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ウィル頑張るの巻。

そしてまさかのお父さん失踪。
マーガレットさんが頼りだ。

どろどろ過ぎて、休憩はさみながら読んだ。

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2011年10月06日

Posted by ブクログ

Web雑誌は購読をやめて単行本派になって久しい。Webスピカは半年の期限付きになってしまった。懐に余裕ができたらバックナンバーを買い揃えようと思っていたが、もう二度と買うことはないだろう。
一年一冊のペースに馴らされた身にも二年四ヶ月は永かった。
雑誌掲載時、ネット情報では厳しい意見が多かった。月10ページ前後の掲載量では無理もないと思う。単行本で読んだ身としてはイライラすることもなく普通に読めた。一巻で五話しかないから単行本用に編集したのだろう。
今まで通りの面白さを維持していると思う。ただ、物語の終末をどのようにつけるのか、現在も話が発散しているので収束するのに時間がかかると思う。
作者は執筆ペースがさらに落ちると言っているので、無事完結を迎えることができるか心配だ。万一、完結できなかったら単なる駄作になってしまうと思う。

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2011年10月04日

Posted by ブクログ

相変わらず波打つような群像劇。

これからどうなるのか、もやもや、しかしここで言っておきたいことは、私はこの物語の中でグレゴリーが一番好きなのである。第一印象から決めてました!いやほんと。

当時のイギリスについてはもちろん、人間の多面的な部分がすごく密に描かれていると思う。

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2011年09月30日

Posted by ブクログ

何年ぶりかの新刊なので少しは話が進むのかと期待したら、どろどろだったのが更にどうしようもない事態に。ザ★底なし沼です、アンダロ。作者はこれ描いてて楽しいんだろうか。レイチェルと子供たち(特にウィル)の晴れやかな笑顔が見れる日はくるんですか。
もうここまできたら何年かかろうが完結まで付き合いますが、そもそも完結するのかっていう…悪魔の問いが…

相変わらず絵は完成度高くて、黒服着衣のエロス描かせたら業界一。
セリフなく表情だけで語るシーンは、いつも通り迫力です。

まぁ色々あるけど、全てお前が悪いよねアーサーこの優柔不断野郎。子供たちからの手紙はもやしちゃいかんだろ。不精ひげはやしたって許してあげないんだから!表紙でたそがれてないではよ家に帰れバカ(罵倒しか思い浮かばない

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2011年11月26日

Posted by ブクログ

ネタバレ

最初から重いストーリィだったけど、まさかここまでドロドロロになってくるとは・・・
1巻の時から思っていたが、アーサーこそが諸悪の根源。
この人の善人ぶった自分勝手なワガママで、どれだけの人が傷ついたか。
レイチェルも大キライだったが、この巻で少しだけ好感度UPかな。

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2011年09月28日

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