19世紀英国の伯爵邸が舞台。「冬の物語」は謎の死を遂げた伯爵の愛人の死の真相を、彼女の息子・ライナスが追う話、「春の物語」以降は伯爵邸へ家庭教師としてやってきた牧師の娘、レイチェルを中心として物語は進んでいきます。
厳格なレイチェルは当初、愛人を多数抱えるロウランド伯爵を嫌悪するものの、息子たちへ深い愛情をそそいでいるのを知り、子供たちのため、更なる家庭円満を目指すべく奮闘しますが、実はそれは伯爵邸の歪で美しい世界に光を差し込むがごとき行為であり、何度も傷つけられ、絶望を味わうこととなります。
レイチェルのがんばり具合と報われなさ(報われることもありますが)には読者としても何度も打ちのめされますが、構成や心理描写の巧みさ、抜群の絵の上手さに魅せられ、読む手が止まりません。
※同著者の『Honey Rose』は『Under the Rose』から数年後の伯爵邸が舞台ですので、ぜひ本作を先にお楽しみください。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
あぁあああ……頭をかかえるラスト。彼と彼女の関係はどこまでもつれるの? いい感じにどろどろしていた関係が、一気に変わりそうな展開にわくわく。
グレゴリーとアイザックが出る度に目頭が熱くなる。彼らには強く生きて欲しい。……最終的に印象に残ったのはロレンスのぷりっぷりの頬でした。でぶでぶでぶでぶ……続きに期待。
Posted by ブクログ
こ・・・ここ・・
心待ちにしすぎて・・・読むのがもったいなくて・・
一日置きました。笑
さて今回はアンナさんアーサーに離婚を言い渡されるの巻ですが
アルバートくんずるくてこわいの巻 でもあるよね
いちばん人間味ないのこの人じゃない?と思うことあります
笑顔で離婚を切り出す父親といい勝負だよ・・・
スタンリーさんはアンナの気持ちを知って
「おかげでアーサーの心は私とともにある 感謝します」だし
家庭教師はウィリアム君ウィリアム君
アルバートは兄弟と家のことを
みなさんいい感じにエゴが剝き出しになって参りました
しかし、アルバートに縋ろうとまでしてしまう
ブレナンさんの芯のなさはいったい
「弟ばかり愛されていて自分は気にとめられる子供ではなかった」というバックグラウンドのせいなのだろうか
まあウィリアム君と久々に同衾できてよかったですね・・・
その直後のアンナさんが見てる幻覚こわかったですね・・
キング家美化されてましたね・・笑
しかしまあ、スタンリーじゃなくてブレナンがアンナさんの心の均衡をばっきばきにするというのが、また。
「グレースさんみたいに」美しく、教養があって、社交力があるところがダメなのかなあ、と思うと、アンナさんがときにウィリアム君よりもキング兄弟を大切にしているように見えるのは、考察してみたいような。
個人的には、拠り所のないふたり(というか、ライナス)を目にかけてくれているアンナさんとの関係性好きなんですけどね。
おまけ漫画のサンタライナスの癒し力
お友達ができてよかったねライナスくん
カードの途中でねむくなっちゃうライナスくん
いかに自分がここまで緊張しきってたか自覚しましたライナスくん
ハッピーエンドに落ち着かないことはもう知ってるんですけどこう・・ひとおもいにやってくれみたいな気持ちになってきました
Posted by ブクログ
1巻から一気読み。
展開が鬱すぎて、読み終えられるか途中不安になった。苦笑
一気読みだからまだいいけれど、昔から展開追っている人はたいへんだろうなぁ…
話は少々人を選ぶと思うけど、漫画の技術はすごくうまいのでおすすめ。