【感想・ネタバレ】Under the Rose (7) 春の賛歌のレビュー

あらすじ

19世紀後期の英国。ロウランド伯爵の館は、重く冷たい澱の中へと沈んでゆく。焦燥、不安、倦怠、疑惑、不信、詮方ない想い、独善、憂い、そして、裏切りと怒り。“家”の深部から潰えていくかのような悪寒に、家庭教師レイチェルは大切な教え子を守るための戦いを始める。聖誕祭を希望の光として……。

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19世紀英国の伯爵邸が舞台。「冬の物語」は謎の死を遂げた伯爵の愛人の死の真相を、彼女の息子・ライナスが追う話、「春の物語」以降は伯爵邸へ家庭教師としてやってきた牧師の娘、レイチェルを中心として物語は進んでいきます。
厳格なレイチェルは当初、愛人を多数抱えるロウランド伯爵を嫌悪するものの、息子たちへ深い愛情をそそいでいるのを知り、子供たちのため、更なる家庭円満を目指すべく奮闘しますが、実はそれは伯爵邸の歪で美しい世界に光を差し込むがごとき行為であり、何度も傷つけられ、絶望を味わうこととなります。
レイチェルのがんばり具合と報われなさ(報われることもありますが)には読者としても何度も打ちのめされますが、構成や心理描写の巧みさ、抜群の絵の上手さに魅せられ、読む手が止まりません。
※同著者の『Honey Rose』は『Under the Rose』から数年後の伯爵邸が舞台ですので、ぜひ本作を先にお楽しみください。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

電子コミックでUnder the Roseの6巻まで&Honey Roseを既読。
7巻の配信が待っていられなくて本を購入した。
好きな時代背景&船戸さんの綺麗な絵柄にホクホク(*´ω`*)

でも中身はさらにドロドロ。混沌。
最後の最後で子供からの手紙を燃やすわ、
またとんでもない秘密が発覚するわで思わず唸った。
続きが気になる。

一方で兄弟達による雪合戦のシーンは愉快で面白い。
ロレンスの無邪気さにHoney Roseでの彼の片鱗が現れていて、
なんか納得した。こうやって変わっていくのかと。

最大の楽しみは、1巻とHoney Roseではどうしてこうなったって言いたくなる位、
別人なライナスの成長過程。本当にどうやったらああなるんだろう。
次巻で再登場か?

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2013年02月18日

Posted by ブクログ

ネタバレ

待望の7巻!
伯爵、行動しましたね~!アンナさん、大丈夫でしょうか。ウィリアムがレイチェルの髪をきちんと結いなおした場面は描かれてはいないけれども、想像するだけでにんまり。階下の問題も見事に表現されていて、見ごたえありました。最後の爆弾に驚きました。

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2012年05月21日

Posted by ブクログ

ネタバレ

 最後のページで悲鳴。お、おかしいとは思ってたよ? 確かに変だなーとは思ってたよ? 思ってたけどさあ……!
 もうマーガレットさんの「あなたは誰なの」にシンクロ率100%。こんなキャラ崩壊一歩手前の行動、最適だとしても普通取らせられねえよ。船戸先生ほんとすげえ。レイチェル先生の「意気地なしね」に惚れ直した直後にコレ……
 アンナさんの絶望がもう。心中を察するにもう。あの三面相がもう。夫は愛せなくて、夫の子である自分の子も愛せなくて、唯一の友だったグレースの子だけが、彼女が素直に愛せる、優しくできる対象なんだと思うともう。
 何が言いたいかというと寧ろアルよりもライナスくんの方が帰ってくるべき。と思うんですが、きっと間に合わないだろうなあ。大きな節目が近づいている予感にゾワゾワ。この旅もクリスマスも、きっと幸せな結末にはならない。

※以下ハニー・ローズの話です。ネタバレ注意。
「主人を裏切ったことはない」に「どの口が」とちょっと……「でも裏切るに足る仕打ちは受けてるよね」と友人に言われて悲しいけど納得。まあきっと裏切ってはないんだろうな。この場合の「主人」はきっとロウランドの血族なんだろうし。
 あとロレンスくんの無邪気にダーク描写にはにろの片鱗が……いや確かにアンナさんロレンスくんには優しいんだけど、この上下感覚、侯爵家で培われたものなんだろうなあ。アイザックくんは癒しです。

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2012年01月08日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ウィル頑張るの巻。

そしてまさかのお父さん失踪。
マーガレットさんが頼りだ。

どろどろ過ぎて、休憩はさみながら読んだ。

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2011年10月06日

Posted by ブクログ

ネタバレ

最初から重いストーリィだったけど、まさかここまでドロドロロになってくるとは・・・
1巻の時から思っていたが、アーサーこそが諸悪の根源。
この人の善人ぶった自分勝手なワガママで、どれだけの人が傷ついたか。
レイチェルも大キライだったが、この巻で少しだけ好感度UPかな。

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2011年09月28日

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