浅井晶子のレビュー一覧

  • 暗黒の瞬間

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    ベルリンで刑事事件を専門とする女性弁護士エーファが扱った9つの事件の顛末。それぞれの事件の設定も、驚きの展開と判決・関係者のその後も、うまく考えられていて良かった。ところどころに表れる法律を遵守する大変さも良いと思った。「疑わしきは被告人の利益に」については、頭では分かっていても被害者としては納得できないであろう事がよく分かった。
    次作が楽しみだ。

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    2026年05月05日
  • 裏切り 上

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    主人公ケイトの自己評価の低さやまわりの人が彼女に対して感じるているマイナス評価がとても辛辣で、そこまで言うか!という感じが今まで読んだミステリーの中には無かったというか、新鮮だった。ページターナーという感じの前半で引き込まれて、ハラハラしてよかった。

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    2026年05月05日
  • ポルトガル限界集落日記

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    著者はドイツ語圏文学の翻訳者。20年以上ベルリンで暮らした。
    ポルトガルの山奥に夫婦で居を移したのは2021年。
    ここに築50年の家を買ったのは2014年のこと。古くから営まれてきた農家で、地元ではC荘と呼ばれている。著者は休暇用の別荘のつもりだったが、ドイツ人の夫は最初から移住を目論んでいた節がある。夫念願の「ポツンと一軒家」

    ドイツを出た事情は、コロナ禍が理由でもある。
    厳しすぎるドイツ、開放的なポルトガルやスペイン。
    ドイツとポルトガルの違いは、国民性なのか、ベルリンという都会と、限界集落のS村という田舎の違いなのか。
    移民についてもさまざま思うところが述べられている。日本にも当てはま

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    2026年04月29日
  • 失踪者 下

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    ネタバレ

    5年前に失踪したエレインの事件を軸としながら、複雑な人間関係が交錯していてなかなか面白かった。
    特に上巻は、これからどうなるの!?とハラハラしたけど、結末はちょっと予想範囲だったかな。
    真実は結局マークがいなくなって闇の中だけど、ロザンナがすっかり信じていることに少しもやもや。

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    2026年04月28日
  • 暗黒の瞬間

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    ネタバレ

    弁護士が依頼人を信じて味方にならなきゃいけないのはわかるけど、エーファが結構色んな人に嘘つかれまくってて、見抜けないのかな?って少々不安になる。私だったら人を見る目がない自分にイラつくし、こんなに護ってるのに裏切られるなんてやってられっかあ!!ってそっこー転職するなと思った。
    とはいえ色々な事件の話を読んで、そりゃあ、あの時こうすれば、っていうのはいつも後になって、客観視したときに見えてくるものだよね、、とかも思った。
    何よりペーターが常に味方で、側にいてくれて、なんでも相談できる存在というのが素敵だった。

    ★・・・面白かったな指数

    ①クレーバッハ★
    正当防衛のフリして実際は怒りに身を任せ

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    2026年04月28日
  • ポルトガル限界集落日記

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    ドイツ人の夫と、ポルトガルの山中、人口10人の村に暮らす。不便、山火事、言葉の問題。それを補う人の心に豊かな自然。Too muchな自分語りに陥らないのは、心に残った村人の人となりや交流の描写に重きを置いているから。内田洋子さんのイタリアエッセイに連なると言ってもいい、客観の目があるのは、翻訳を生業にしてらっしゃるからかな。ポルトガルのファンになりました。

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    2026年04月26日
  • 裏切り 下

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    あー、そこでそれがそう繋がるのか!と、感嘆。
    真犯人も急に出てきた感は否めないけれど、ちゃんと伏線はあった。
    一気読み必須だった。

    自己評価が低すぎて孤独なケイト。
    アルコール依存症を克服できないケイレブ。
    プライベートに問題を抱えているジェイン。
    一筋縄ではいかないメンツが、これからどう協力して成長していくのか、と期待していたけれど。
    少し残念。

    幾つもの事件が凄くうまく噛み合わさっている作品だと思った。
    なにより、クレイン一家の前途が明るい事を祈らずにいられない。
    次作も読もう。

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    2026年04月18日
  • 裏切り 上

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    色々な人物の視点で進んでいくから、場面が結構頻繁に変わっていく。
    けれど不思議と混乱する事なく読めるし、だんだんと人物間の繋がりが解かれていくにつれて、読む手が止まらなくなる。
    下巻も楽しみ。

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    2026年04月18日
  • 暗黒の瞬間

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    SNSで見掛けて気になっていた作品。

    30年以上のキャリアに幕を引くことを決意した、ベルリンの刑事弁護士エーファ。凄腕で知られる彼女は、多くの忘れがたい事件を手がけてきた。子供を誘拐して少年兵として訓練してきたウガンダ反政府軍の元兵士、己の性的欲求を満たすため人肉を食べた学校教師、不倫で奪った男の子供に危険な量の塩を食べさせた女子大学生ー…。
    ドイツを舞台にした法と罪を巡る連作短編集。

    タイトル通り、まさに「暗黒の瞬間」が描かれていて、人間の弱さ、身勝手さ、狡猾さを改めて思い知らされた。
    特別な悪人が出てくるわけではなく、猟奇的とか非現実的なことが描かれているわけでもなく。
    「自分を守るた

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    2026年04月13日
  • 罪なくして 下

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    続けて、自己肯定感低すぎ女性刑事ケイトのシリーズ三作目。
    だいぶましになってきたとはいえ、やっぱり自己肯定感低めなケイト、こっちも慣れてきた気がするけれど、ケイトが捜査中にいやな予感がすると思いつつ突き進んで災難にあい、自分の内なる声を信じられないなんて!と自分を責めるところがあって、いやよくあることだよ!とリアルだなどと思ったりなどした。あのとき自分の直感に従っていれば、とか、遠慮せずに自分の思ったとおりにすれば、とか思うよね…。そういうシーンが好きかも。
    するする読めるのは、主人公ケイトのほか、被害者や犯人や関係者など多くの登場人物の視点で語られていくので飽きないっていうのがあると思うけど

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    2026年03月28日
  • ポルトガル限界集落日記

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    400万都市ベルリンからポルトガル山奥の人口10人の限界集落に引越した日本人妻とドイツ人亭主の凸凹コンビが巻き起こすお腹抱えて笑える事件やちょっぴり哀しいこともありーの行ってみたくなる物語。

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    2026年03月27日
  • 暗黒の瞬間

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    この連作、重い…。読むのが辛い場面も多いけど、苦い結末を迎えるのが予想できても、読む手を止められない。

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    2026年03月22日
  • 誘拐犯 下

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    自己肯定感が低すぎる孤独な女性刑事ケイト・リンヴィルシリーズ、あまりに気になるのでさっそく2作目を読んだらやっぱりおもしろかった。前作、事件は無事解決し、それはケイトの活躍のおかげでもあり、なので勝手に、ケイトはケイレブ刑事やその部下たちとチームっぽくなっているのでは、と思っていたんだけど、その予想はまーーーったくはずれで、前作から三年後という設定なのだけど、あいかわらずケイトは元のロンドン警視庁所属で活躍もしていなくていまだに実家の処理に手をこまねいていて、ケイレブ刑事ともだれとも親しくなっていなくて、前と同じく自己肯定感が低く孤独でうじうじしているので、びっくりした! もうそこからおもしろ

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    2026年03月20日
  • 暗黒の瞬間

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    難解な専門用語や冗長な裁判シーンなどに邪魔されることのない、とても読み易い法廷ミステリー。法律学者兼裁判官の著者が現実にかかわった案件を基にしているというだけあってリアルな9つの事件は、いずれも衝撃的で重い結末が待ち受ける(少年兵〜塩〜人食いと続く3編が特に辛い)。最後の最後で主人公の弁護士が下す一手は痛快だが、それでも苦味が残って後を引く読後感。ドイツの法制度も興味深いものがあった。ミステリー作家デビュー作とは思えない面白さで、早くも続編が出るらしい。楽しみ。

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    2026年03月15日
  • ポルトガル限界集落日記

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    ネタバレ

     ドイツ人の連れ合いと共に、ドイツの大都市ベルリンから移住したポルトガルの人口10人の限界集落の山向かい「ポツンと一軒家」でのスローライフ。広すぎる敷地には、代々の持ち主が手入れしてきた葡萄畑とオリーブ畑があり、狐やイノシシや鹿が訪問してくる。可愛い猫もやってくる。
     小さな村ではワインやオリーブオイルを共同で収穫し、そして制作する。人口が10倍以上になる村祭りが催され、大晦日には盛大な焚き火を囲んでひっそりと飲み食いをする。

     「昼食に、ワインは欠かせないお供だ。午後からの勤務があろうが、近隣の山畑から軽トラックを運転してきていようが関係ない。もしかしたら彼らにとってワインは酒ではないのか

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    2026年03月14日
  • ポルトガル限界集落日記

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    今いちばん行きたい国はポルトガル。
    けれど、観光するには参考にならないところに住んでいる著者夫妻。
    とはいえ、とてもステキな暮らしでした。
    ドイツ人のご主人も個性的。

    本家ポルトガル語が、ブラジルがメインで母国が方言になるとは・・・

    まだまだ、いろいろ知りたい!
    続編を期待しています。

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    2026年03月05日
  • 暗黒の瞬間

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    まさに人間の暗黒の瞬間を描いた法廷ミステリ。
    著者が法学者で裁判官な上、実際に経験した裁判などから各事件の土台としているらしい。
    やはり人間が一番恐ろしい。強くそう思った。

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    2026年02月25日
  • 罪なくして 上

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    まぁ聞きなさい

    異論は認めよう
    わたしはまあまあ懐の深い人間なのでね
    だがまぁまずは聞きなさい

    正しいミステリーの上巻とは★4なのだよ

    その理由は、なんだかよく分からない話が続くからだ
    この話とあの話とそっちの話とあっちの話とその話とがどう繋がるのか全くわからないからに他ならないからだ!って多いわ!話多いいわ!代名詞足りなくなりそうだわ!
    ほんとに全部繋がるの?
    大丈夫なの浅井さん?
    いや浅井さんに責任ないわ!
    浅井さん翻訳者だわ!

    大丈夫なの渋谷さん?
    いや渋谷さんに責任ないわ!
    渋谷さん創元社の社長だわ!
    いやだとしたら責任あるわ!

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    2026年02月01日
  • なぜならそれは言葉にできるから――証言することと正義について

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    トラウマを抱える人の語れなさを考える上で、学ぶべきことが多かった。語れないのか、あるいは語ろうとしないのか、当の本人から聞く側や社会の側へ目を向けて考える視点を自分も意識したいと改めて思った。聞くことの責任と、聞いたことを語る責任が印象的であり、本書にあるように、見聞きしたことを「言葉で言い表せない」という表現で片付けてしまわぬようにしたい。

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    2025年10月01日
  • 罪なくして 下

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    えっえええっ。そんな結末!?
    と驚いて終わったあああ。

    ケイトとケイレブ、そこで終わるの?
    コリン、そうなっちゃうの?
    ああ、次巻が早く読みたいい。
    だんだん登場人物が増えて、愛着が湧いてくるシリーズですね。
    事件の背景は、東野圭吾の赤い指を想起させられました。悲しい....。

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    2025年09月15日