浅井晶子のレビュー一覧

  • ポルトガル限界集落日記

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    浅井さんの言語も文化も違う国で村の人たちとも上手くやって行きながら楽しく過ごす姿が素敵。アセニョーラの話は自分がコロナ禍で体験したことと重なって、ところ変わっても同じことがおきてたんだなぁと胸がギュッとなった。その後のアセニョーラの復活に嬉しくなった。
    読んでいていちばん驚いたの現在ではブラジルで話されているポルトガル語が世界標準になっていて、ポルトガルで話されているポルトガル語は方言扱いになっているという話。

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    2026年07月29日
  • 暗黒の瞬間

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    ネタバレ

    ベルリンの刑事弁護士エーファが関わった9つの事件を綴った連作短編集。1話40ページ前後な上に細かくチャプター分けされてるのでテンポよくサクサク読める。ドイツが舞台なので日本の法律や司法とは違う部分があるのは仕方ないがところどころ首を捻るところがある。

    基本法廷モノだが『逆転裁判』の様に「無罪判決!完全勝利イェーイ!」とはならない。逆に苦々しいビターエンドばかりだし、主人公の心に深い暗黒の影を落とした9番目の事件は紛うことなきバッドエンドである。それでも最後の最後に逆襲の一撃を喰らわせてスカッと終わり、まさに終わりよければ「すべてよし」。訳者あとがきによれば続刊が決まってるそうなので楽しみ。

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    2026年07月17日
  • ポルトガル限界集落日記

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    ドイツ語翻訳家浅井晶子さんのポルトガルの田舎での生活記。
    第一話からとても面白かったのですが、比較的軽めの話で、肩がこらなくて楽しいけどあまり印象に残らないタイプの本かなと思いました。でも、読み進むうちに、ヨーロッパでも貧しいポルトガルでの豊かな生活や地元の人たちとの交流が具体的に活き活きと描かれていて、話にも、そしてポルトガルという国にも惹き込まれました。エピソードのひとつひとつが魅力的で、いつか行きたい!と思いました。
    ところで著者の浅井さんは、話題豊富で話上手な人なんだろうな、という印象。一方のドイツ人のだんなさんは科学者で口下手な人みたい。口下手のほうは自分も同じなので、話上手でおしゃ

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    2026年07月11日
  • ポルトガル限界集落日記

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    ヨーロッパの中でも比較的物価が安くて、蛸や鯵をはじめ海産物が豊かで食べ物も美味しくて、アズレージョで彩られた街並みがたまらなく可愛くて、将来移住したい国ナンバーワンのポルトガル。その国の、しかもかなり過疎の村に移住した日本人(旦那さんはドイツ人だけど)話ということで、読む前から期待大でした。
    言葉も不自由なままのしかもコロナ禍での移住だったようだし、山火事や野生動物、ウチナータイムのようなポルトガル時間との付き合い方、さらには限界集落の将来の不安とかストレス要因はあったと思うけど、今とまっすぐ向き合って今の楽しさをいっぱい感じようとしている人のエネルギーをもらえる一冊だった。

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    2026年07月05日
  • ポルトガル限界集落日記

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    コロナをきっかけにドイツからポルトガルに移住した方のエッセイ
    ドイツに住んでるだけでもすごいな…となるのに更にまた言葉の通じないところへ移住するなんて本当にすごい
    ポルトガル、全然馴染みないけど日本と近いところがあるんだな〜と行ってみたくなった
    何が起こるか分からないこのご時世、自治体から供給されるインフラに頼らずに生きていける基盤を構築しとくのは絶対強いと思う
    コロナ禍に関しては当時から著者と概ね同じような感覚でいたので、アセニョーラの「人間いつかはなにかで死ぬのに、どうしてウイルスで死んだらいけないの?」って言葉にはまじでその通りだわ…ってなった

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    2026年07月04日
  • 暗黒の瞬間

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    ネタバレ

    ドイツの法律家で作家さんとなると、真っ先にシーラッハが思い浮かんだ。あちらは淡々とした文章が魅力で、こちらも簡潔な文章ではあるものの、主人公の迷いや苦悩を感じられ、読者も思わず一緒に腹を立ててしまうような、より肉付けがされた物語となっている。

    主人公の女性弁護士エーファは、刑事事件が専門。有能で世間の注目を集めるような大きな事件を担当することも。
    プライベートも割いて仕事に没頭してしまうのは、昔自分の結婚式や新婚旅行で、結果を過信し、対応がおざなりになり、想定外の裁判結果に絶望した依頼人が一家心中をしてしまったから。

    だが、依頼人は弁護人に真実を語るとは限らない。時には利用され、有罪の人物

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    2026年06月25日
  • 暗黒の瞬間

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    裏表紙の著者紹介を見ると、エリーザ・ホーフェンという方は刑事法を専門とする現役のライプツィヒ大学法学部教授兼ザクセン州憲法裁判所判事となっています。

    主人公エーファ・ヘアベアゲンは六十代の刑事弁護士、夫ペーターは仏文学者の大学教授という設定です。
    彼女が弁護士として扱った九つの事件それぞれを法律ミステリーの短編として描いていますが、それぞれが微妙に彼女の心情に影響するという仕立てになっています。
    ①正当防衛
    ②生かしておく
    ③少年兵
    ④塩
    ⑤人食い
    ⑥遺稿
    ⑦強姦
    ⑧自白
    ⑨シュテファン・ハインリヒ

    最初は、ちょっと読みにくかったのですが、読み進むにつれて加速していき、最後の方では頁を繰る

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    2026年06月09日
  • ポルトガル限界集落日記

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    翻訳家の著者はドイツ人で科学者の夫と共にポルトガルの人口10人の集落へ移住する。

    同じEU圏内でありながらドイツとポルトガルの違いの大きさに驚く。

    人びとの大らかさと親密さ、食に対するこだわりに惹かれていく。

    「そうこともあるよ。」

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    2026年06月07日
  • ポルトガル限界集落日記

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    ポルトガルの情報に接する機会はほぼないので、とても新鮮で全てにへー、そーなんだーって新発見ばかりの内容でとても面白かったです。
    時代の移り変わりにしんみりしながらも、逞しく強かにのんびりと、、、。

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    2026年05月26日
  • 罪なくして 下

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    ひゃー!ここで終わるのー!
    の『罪なくして』…
    やっぱりシャルロッテ・リンク
    最高〜!裏切らない…(笑)

    あのケイトがスコットランド・ヤードを辞め、ヨークシャーのスカボロー署へ移籍することに…
    そうあのケイレブの下で働くのだ!
    ケイレブは信頼する上司であり、ケイトがかつて恋心を抱いた相手でもある…
    ところがケイトはスカボローに戻ってくる列車内で事件に巻き込まれる
    そしてケイレブは事件の責任を問われ、定職に…
    そして二人に恐ろしい事件が降りかかる

    前作に比べるとどんでん返し〜
    の衝撃は少なかったけど、とにかく目の離せない展開
    読みながら苦しく悲しくなる場面は多かったけど、とにかくぐいぐい引き

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    2026年05月23日
  • 暗黒の瞬間

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    CL 2026.5.13-2026.5.16
    女性弁護士が主人公の連作短篇集。
    となれば正義を明らかにする、もしくは鮮やかな逆転劇とかを期待するが、もうひとつその先に「暗黒」に転落する瞬間が描き出される。

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    2026年05月16日
  • 暗黒の瞬間

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    ベルリンで刑事事件を専門とする女性弁護士エーファが扱った9つの事件の顛末。それぞれの事件の設定も、驚きの展開と判決・関係者のその後も、うまく考えられていて良かった。ところどころに表れる法律を遵守する大変さも良いと思った。「疑わしきは被告人の利益に」については、頭では分かっていても被害者としては納得できないであろう事がよく分かった。
    次作が楽しみだ。

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    2026年05月05日
  • 裏切り 上

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    主人公ケイトの自己評価の低さやまわりの人が彼女に対して感じるているマイナス評価がとても辛辣で、そこまで言うか!という感じが今まで読んだミステリーの中には無かったというか、新鮮だった。ページターナーという感じの前半で引き込まれて、ハラハラしてよかった。

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    2026年05月05日
  • ポルトガル限界集落日記

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    著者はドイツ語圏文学の翻訳者。20年以上ベルリンで暮らした。
    ポルトガルの山奥に夫婦で居を移したのは2021年。
    ここに築50年の家を買ったのは2014年のこと。古くから営まれてきた農家で、地元ではC荘と呼ばれている。著者は休暇用の別荘のつもりだったが、ドイツ人の夫は最初から移住を目論んでいた節がある。夫念願の「ポツンと一軒家」

    ドイツを出た事情は、コロナ禍が理由でもある。
    厳しすぎるドイツ、開放的なポルトガルやスペイン。
    ドイツとポルトガルの違いは、国民性なのか、ベルリンという都会と、限界集落のS村という田舎の違いなのか。
    移民についてもさまざま思うところが述べられている。日本にも当てはま

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    2026年04月29日
  • 失踪者 下

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    ネタバレ

    5年前に失踪したエレインの事件を軸としながら、複雑な人間関係が交錯していてなかなか面白かった。
    特に上巻は、これからどうなるの!?とハラハラしたけど、結末はちょっと予想範囲だったかな。
    真実は結局マークがいなくなって闇の中だけど、ロザンナがすっかり信じていることに少しもやもや。

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    2026年04月28日
  • 暗黒の瞬間

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    ネタバレ

    弁護士が依頼人を信じて味方にならなきゃいけないのはわかるけど、エーファが結構色んな人に嘘つかれまくってて、見抜けないのかな?って少々不安になる。私だったら人を見る目がない自分にイラつくし、こんなに護ってるのに裏切られるなんてやってられっかあ!!ってそっこー転職するなと思った。
    とはいえ色々な事件の話を読んで、そりゃあ、あの時こうすれば、っていうのはいつも後になって、客観視したときに見えてくるものだよね、、とかも思った。
    何よりペーターが常に味方で、側にいてくれて、なんでも相談できる存在というのが素敵だった。

    ★・・・面白かったな指数

    ①クレーバッハ★
    正当防衛のフリして実際は怒りに身を任せ

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    2026年04月28日
  • ポルトガル限界集落日記

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    ドイツ人の夫と、ポルトガルの山中、人口10人の村に暮らす。不便、山火事、言葉の問題。それを補う人の心に豊かな自然。Too muchな自分語りに陥らないのは、心に残った村人の人となりや交流の描写に重きを置いているから。内田洋子さんのイタリアエッセイに連なると言ってもいい、客観の目があるのは、翻訳を生業にしてらっしゃるからかな。ポルトガルのファンになりました。

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    2026年04月26日
  • 裏切り 下

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    あー、そこでそれがそう繋がるのか!と、感嘆。
    真犯人も急に出てきた感は否めないけれど、ちゃんと伏線はあった。
    一気読み必須だった。

    自己評価が低すぎて孤独なケイト。
    アルコール依存症を克服できないケイレブ。
    プライベートに問題を抱えているジェイン。
    一筋縄ではいかないメンツが、これからどう協力して成長していくのか、と期待していたけれど。
    少し残念。

    幾つもの事件が凄くうまく噛み合わさっている作品だと思った。
    なにより、クレイン一家の前途が明るい事を祈らずにいられない。
    次作も読もう。

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    2026年04月18日
  • 裏切り 上

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    色々な人物の視点で進んでいくから、場面が結構頻繁に変わっていく。
    けれど不思議と混乱する事なく読めるし、だんだんと人物間の繋がりが解かれていくにつれて、読む手が止まらなくなる。
    下巻も楽しみ。

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    2026年04月18日
  • 暗黒の瞬間

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    SNSで見掛けて気になっていた作品。

    30年以上のキャリアに幕を引くことを決意した、ベルリンの刑事弁護士エーファ。凄腕で知られる彼女は、多くの忘れがたい事件を手がけてきた。子供を誘拐して少年兵として訓練してきたウガンダ反政府軍の元兵士、己の性的欲求を満たすため人肉を食べた学校教師、不倫で奪った男の子供に危険な量の塩を食べさせた女子大学生ー…。
    ドイツを舞台にした法と罪を巡る連作短編集。

    タイトル通り、まさに「暗黒の瞬間」が描かれていて、人間の弱さ、身勝手さ、狡猾さを改めて思い知らされた。
    特別な悪人が出てくるわけではなく、猟奇的とか非現実的なことが描かれているわけでもなく。
    「自分を守るた

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    2026年04月13日