浅井晶子のレビュー一覧
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ネタバレ2026年の30、31冊目は、シャルロッテ・リンクの「孤独な夜」です。「裏切り」「誘拐犯」「罪なくして」に続く、ケイト・リンヴィル巡査部長を主人公とするシリーズ4作目です。
日本にもついていない女探偵として知られる葉村晶がいますが、ケイトの不運・不幸さは、それ以上です。
ようやく出来た恋人に裏切られる、スコットランドヤードを退職して、ケイレブのいるスカボロー署で勤務し始めたら、そのケイレブ自身が辞めてしまう。ケイトは、常に孤独です。(猫のメッシーはいますが)今回も、ついに恋い焦がれるケイレブとそういう関係になりますが、2人共に酔っ払った上での成り行きからというものでした。
今回の事件は、大きく -
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法は人を救わない。
社会で共有されたルールであり、ひとつの判断基準でしかなく、そこに正義は無い。
法だけで人を救うことはできない、その事実を何度も繰り返し思い知らされる。そんな物語だ。
老境に差し掛かった一人の女性弁護士が、かつて自身が関わることとなった九つの事件を淡々と綴ってゆく。現実にありえたかもしれない物語に、底冷えのするようなリアリティを感じてしまう。
主人公は、法に携わる者として常に公正であろうと真摯に努めている。
しかしながら、本書に描かれた事件は、依頼人の嘘やたくらみにより意図したものとは真逆の結果となってしまうものばかりだ。
法を利用して罪を逃れようとする者、法 -
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ネタバレベルリンの刑事弁護士エーファが関わった9つの事件を綴った連作短編集。1話40ページ前後な上に細かくチャプター分けされてるのでテンポよくサクサク読める。ドイツが舞台なので日本の法律や司法とは違う部分があるのは仕方ないがところどころ首を捻るところがある。
基本法廷モノだが『逆転裁判』の様に「無罪判決!完全勝利イェーイ!」とはならない。逆に苦々しいビターエンドばかりだし、主人公の心に深い暗黒の影を落とした9番目の事件は紛うことなきバッドエンドである。それでも最後の最後に逆襲の一撃を喰らわせてスカッと終わり、まさに終わりよければ「すべてよし」。訳者あとがきによれば続刊が決まってるそうなので楽しみ。
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ドイツ語翻訳家浅井晶子さんのポルトガルの田舎での生活記。
第一話からとても面白かったのですが、比較的軽めの話で、肩がこらなくて楽しいけどあまり印象に残らないタイプの本かなと思いました。でも、読み進むうちに、ヨーロッパでも貧しいポルトガルでの豊かな生活や地元の人たちとの交流が具体的に活き活きと描かれていて、話にも、そしてポルトガルという国にも惹き込まれました。エピソードのひとつひとつが魅力的で、いつか行きたい!と思いました。
ところで著者の浅井さんは、話題豊富で話上手な人なんだろうな、という印象。一方のドイツ人のだんなさんは科学者で口下手な人みたい。口下手のほうは自分も同じなので、話上手でおしゃ -
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ヨーロッパの中でも比較的物価が安くて、蛸や鯵をはじめ海産物が豊かで食べ物も美味しくて、アズレージョで彩られた街並みがたまらなく可愛くて、将来移住したい国ナンバーワンのポルトガル。その国の、しかもかなり過疎の村に移住した日本人(旦那さんはドイツ人だけど)話ということで、読む前から期待大でした。
言葉も不自由なままのしかもコロナ禍での移住だったようだし、山火事や野生動物、ウチナータイムのようなポルトガル時間との付き合い方、さらには限界集落の将来の不安とかストレス要因はあったと思うけど、今とまっすぐ向き合って今の楽しさをいっぱい感じようとしている人のエネルギーをもらえる一冊だった。 -
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コロナをきっかけにドイツからポルトガルに移住した方のエッセイ
ドイツに住んでるだけでもすごいな…となるのに更にまた言葉の通じないところへ移住するなんて本当にすごい
ポルトガル、全然馴染みないけど日本と近いところがあるんだな〜と行ってみたくなった
何が起こるか分からないこのご時世、自治体から供給されるインフラに頼らずに生きていける基盤を構築しとくのは絶対強いと思う
コロナ禍に関しては当時から著者と概ね同じような感覚でいたので、アセニョーラの「人間いつかはなにかで死ぬのに、どうしてウイルスで死んだらいけないの?」って言葉にはまじでその通りだわ…ってなった
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ネタバレドイツの法律家で作家さんとなると、真っ先にシーラッハが思い浮かんだ。あちらは淡々とした文章が魅力で、こちらも簡潔な文章ではあるものの、主人公の迷いや苦悩を感じられ、読者も思わず一緒に腹を立ててしまうような、より肉付けがされた物語となっている。
主人公の女性弁護士エーファは、刑事事件が専門。有能で世間の注目を集めるような大きな事件を担当することも。
プライベートも割いて仕事に没頭してしまうのは、昔自分の結婚式や新婚旅行で、結果を過信し、対応がおざなりになり、想定外の裁判結果に絶望した依頼人が一家心中をしてしまったから。
だが、依頼人は弁護人に真実を語るとは限らない。時には利用され、有罪の人物 -
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裏表紙の著者紹介を見ると、エリーザ・ホーフェンという方は刑事法を専門とする現役のライプツィヒ大学法学部教授兼ザクセン州憲法裁判所判事となっています。
主人公エーファ・ヘアベアゲンは六十代の刑事弁護士、夫ペーターは仏文学者の大学教授という設定です。
彼女が弁護士として扱った九つの事件それぞれを法律ミステリーの短編として描いていますが、それぞれが微妙に彼女の心情に影響するという仕立てになっています。
①正当防衛
②生かしておく
③少年兵
④塩
⑤人食い
⑥遺稿
⑦強姦
⑧自白
⑨シュテファン・ハインリヒ
最初は、ちょっと読みにくかったのですが、読み進むにつれて加速していき、最後の方では頁を繰る -
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ひゃー!ここで終わるのー!
の『罪なくして』…
やっぱりシャルロッテ・リンク
最高〜!裏切らない…(笑)
あのケイトがスコットランド・ヤードを辞め、ヨークシャーのスカボロー署へ移籍することに…
そうあのケイレブの下で働くのだ!
ケイレブは信頼する上司であり、ケイトがかつて恋心を抱いた相手でもある…
ところがケイトはスカボローに戻ってくる列車内で事件に巻き込まれる
そしてケイレブは事件の責任を問われ、定職に…
そして二人に恐ろしい事件が降りかかる
前作に比べるとどんでん返し〜
の衝撃は少なかったけど、とにかく目の離せない展開
読みながら苦しく悲しくなる場面は多かったけど、とにかくぐいぐい引き