浅井晶子のレビュー一覧

  • 誕生日パーティー

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    読み終えた後、3回以上、メイ家の章を中心に読み返して、やっと状況が理解できました。
    口数の少ない上の弟、これがキムなのですね。
    パーティーの場面から、ずっと明言が避けられ、まるで、キムが語っているかのように物語が進み、ずっとずっと騙されながら読み進めました。

    カンボジアに暮らす、2つの家族、
    オーストラリアで、2人の難民を受け入れた1つの家族、
    それぞれに苦悩があり、3つの家族はそれぞれの世代で様々な運命を辿って絡まり合っていく様、
    読者を翻弄するかのように、時も場所も語り口も次々と移ろい、誕生日パーティーと共にフィナーレへと向かっていき、最後は一気読みでした。
    翻訳でしたが、少しも違和感を

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    2022年03月20日
  • 誕生日パーティー

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    クメール・ルージュのあまりの残忍さ凄惨さに、何度も途中で読むのを止めようかと思ったほど。しかし、(訳者あとがきにもあるように)ピースが足りない感がずっとあって、中程からはもう一気読み。終わりのほうで、そうだったのかー!とか、だから〜〜〜だったのか…とかやっとピースがはまり、また子世代の若者たちの明るさに救われる。

    いやー、この筆力すごいな。そして、浅井晶子訳にハズレなし、がまた更新されたのだった。

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    2021年09月06日
  • 誕生日パーティー

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    本邦初訳となる前作『国語教師』で度肝を抜かれた作者の最新作。50歳の誕生日を迎えるキムに、末息子が用意したサプライズとは……。多数の登場人物、様々な場所、過去や現在が頻繁に入れ替わり何が起きているのか把握しづらいが、クライマックスですべてが明らかになり呆気にとられた。うーん、これは再読したい。

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    2021年08月15日
  • 誕生日パーティー

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    ネタバレ

    唐突に提示される父親の誕生日パーティーへの誘いのメール。
    まさに前作『国語教師』の始まりような感じだったので、似たような話かと思いきや、まさかの負の歴史の悲劇と教訓、罪と後悔の物語。
    物語への吸引力、読後の胸に残る思いは間違いなく星5つ級。

    だが、クメール・ルージュ時代の描写が辛すぎる。
    辛すぎて途中読むことをやめたくなることも多々あった。
    様々な困難はあるにせよ、この時代、この国に生まれ心豊かな日々を送れていることのありがたさを嚙み締めずにはいられない。

    いくつもの時代、場面、目線を変えての構成がこれまた前作を彷彿させ、周到に組まれた展開の妙に引き込まれていくと共に、辛い描写のほど良い息

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    2021年08月14日
  • なぜならそれは言葉にできるから――証言することと正義について

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    それは言葉にできるからとカロリン・エムケは信じる。とても言葉にできない体験も、時間や聞く人への信頼などによって言葉になることもある。聞くこと、伝えることの大切さを説いて素晴らしい。他者の苦しみ、故郷などの体験から語られる文章にも感銘を受けた。彼女の弱者に向ける視線と本質を見極め言葉にする力にこれからも期待します。

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    2021年01月27日
  • なぜならそれは言葉にできるから――証言することと正義について

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    2019年?冊目。(最近レビュー執筆怠り数え忘れた...)

    『憎しみに抗って──不純なものへの賛歌』から注目していたジャーナリスト、カロリン・エムケの新刊(原書の出版は2013年で、『憎しみに抗って』よりも前)。

    年末年始、他に読みたい本がたくさんあるけれど、これは連休中にもう一度読み返さなければいけない...今年の自分にとって、本当に大事なテーマで、消化して整理するにはまだまだ時間がかかる。現段階の雑感だけでも言葉にしておきたい。

    ...

    「言葉にし得ない体験」をめぐる考察。

    極度の暴力や不正に遭った人が失った言葉に対して、どんな言葉も及ばず「それ」としか形容できなくなってしまった

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    2019年12月28日
  • 憎しみに抗って――不純なものへの賛歌

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    世に蔓延る差別に対する指南書
    多様性なんて言葉が流行りとして使われてるうちはダメなんだろうなぁ
    そして皆にこの本をお勧めしたいが、まず読むのが(内容的にも)面倒くさいと感じるであろうと察するので、まずはその面倒くささを取っ払う活動しようっと

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    2018年05月05日
  • 憎しみに抗って――不純なものへの賛歌

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    2018年18冊目。(再読)

    〉2018年17冊目。
    〉読み始めてすぐに心臓がばくばくし、読み終えてすぐに「もう一度読まねば」と急き立てられた。

    の通り、初読の直後にもう一度読んだ。思うところが多すぎて、それでもまだうまくまとまらない。長く付き合うことになる一冊。
    ==========
    2018年17冊目。

    読み始めてすぐに心臓がばくばくし、読み終えてすぐに「もう一度読まねば」と急き立てられた。
    近年悶々と考えていたことが、物凄い密度の言葉で語られていた。
    言葉の力が強過ぎて、「陶酔して盲目にならぬよう、気をつけて読まねば」とも思うくらいに。

    流入する難民、異なる人種、性的マイノリティ

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    2018年03月25日
  • ポルトガル限界集落日記

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    翻訳家の著者はドイツ人で科学者の夫と共にポルトガルの人口10人の集落へ移住する。

    同じEU圏内でありながらドイツとポルトガルの違いの大きさに驚く。

    人びとの大らかさと親密さ、食に対するこだわりに惹かれていく。

    「そうこともあるよ。」

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    2026年06月07日
  • ポルトガル限界集落日記

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    ポルトガルの情報に接する機会はほぼないので、とても新鮮で全てにへー、そーなんだーって新発見ばかりの内容でとても面白かったです。
    時代の移り変わりにしんみりしながらも、逞しく強かにのんびりと、、、。

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    2026年05月26日
  • 罪なくして 下

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    ひゃー!ここで終わるのー!
    の『罪なくして』…
    やっぱりシャルロッテ・リンク
    最高〜!裏切らない…(笑)

    あのケイトがスコットランド・ヤードを辞め、ヨークシャーのスカボロー署へ移籍することに…
    そうあのケイレブの下で働くのだ!
    ケイレブは信頼する上司であり、ケイトがかつて恋心を抱いた相手でもある…
    ところがケイトはスカボローに戻ってくる列車内で事件に巻き込まれる
    そしてケイレブは事件の責任を問われ、定職に…
    そして二人に恐ろしい事件が降りかかる

    前作に比べるとどんでん返し〜
    の衝撃は少なかったけど、とにかく目の離せない展開
    読みながら苦しく悲しくなる場面は多かったけど、とにかくぐいぐい引き

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    2026年05月23日
  • 暗黒の瞬間

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    CL 2026.5.13-2026.5.16
    女性弁護士が主人公の連作短篇集。
    となれば正義を明らかにする、もしくは鮮やかな逆転劇とかを期待するが、もうひとつその先に「暗黒」に転落する瞬間が描き出される。

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    2026年05月16日
  • 暗黒の瞬間

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    ベルリンで刑事事件を専門とする女性弁護士エーファが扱った9つの事件の顛末。それぞれの事件の設定も、驚きの展開と判決・関係者のその後も、うまく考えられていて良かった。ところどころに表れる法律を遵守する大変さも良いと思った。「疑わしきは被告人の利益に」については、頭では分かっていても被害者としては納得できないであろう事がよく分かった。
    次作が楽しみだ。

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    2026年05月05日
  • 裏切り 上

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    主人公ケイトの自己評価の低さやまわりの人が彼女に対して感じるているマイナス評価がとても辛辣で、そこまで言うか!という感じが今まで読んだミステリーの中には無かったというか、新鮮だった。ページターナーという感じの前半で引き込まれて、ハラハラしてよかった。

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    2026年05月05日
  • ポルトガル限界集落日記

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    著者はドイツ語圏文学の翻訳者。20年以上ベルリンで暮らした。
    ポルトガルの山奥に夫婦で居を移したのは2021年。
    ここに築50年の家を買ったのは2014年のこと。古くから営まれてきた農家で、地元ではC荘と呼ばれている。著者は休暇用の別荘のつもりだったが、ドイツ人の夫は最初から移住を目論んでいた節がある。夫念願の「ポツンと一軒家」

    ドイツを出た事情は、コロナ禍が理由でもある。
    厳しすぎるドイツ、開放的なポルトガルやスペイン。
    ドイツとポルトガルの違いは、国民性なのか、ベルリンという都会と、限界集落のS村という田舎の違いなのか。
    移民についてもさまざま思うところが述べられている。日本にも当てはま

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    2026年04月29日
  • 失踪者 下

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    ネタバレ

    5年前に失踪したエレインの事件を軸としながら、複雑な人間関係が交錯していてなかなか面白かった。
    特に上巻は、これからどうなるの!?とハラハラしたけど、結末はちょっと予想範囲だったかな。
    真実は結局マークがいなくなって闇の中だけど、ロザンナがすっかり信じていることに少しもやもや。

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    2026年04月28日
  • 暗黒の瞬間

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    ネタバレ

    弁護士が依頼人を信じて味方にならなきゃいけないのはわかるけど、エーファが結構色んな人に嘘つかれまくってて、見抜けないのかな?って少々不安になる。私だったら人を見る目がない自分にイラつくし、こんなに護ってるのに裏切られるなんてやってられっかあ!!ってそっこー転職するなと思った。
    とはいえ色々な事件の話を読んで、そりゃあ、あの時こうすれば、っていうのはいつも後になって、客観視したときに見えてくるものだよね、、とかも思った。
    何よりペーターが常に味方で、側にいてくれて、なんでも相談できる存在というのが素敵だった。

    ★・・・面白かったな指数

    ①クレーバッハ★
    正当防衛のフリして実際は怒りに身を任せ

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    2026年04月28日
  • ポルトガル限界集落日記

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    ドイツ人の夫と、ポルトガルの山中、人口10人の村に暮らす。不便、山火事、言葉の問題。それを補う人の心に豊かな自然。Too muchな自分語りに陥らないのは、心に残った村人の人となりや交流の描写に重きを置いているから。内田洋子さんのイタリアエッセイに連なると言ってもいい、客観の目があるのは、翻訳を生業にしてらっしゃるからかな。ポルトガルのファンになりました。

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    2026年04月26日
  • 裏切り 下

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    あー、そこでそれがそう繋がるのか!と、感嘆。
    真犯人も急に出てきた感は否めないけれど、ちゃんと伏線はあった。
    一気読み必須だった。

    自己評価が低すぎて孤独なケイト。
    アルコール依存症を克服できないケイレブ。
    プライベートに問題を抱えているジェイン。
    一筋縄ではいかないメンツが、これからどう協力して成長していくのか、と期待していたけれど。
    少し残念。

    幾つもの事件が凄くうまく噛み合わさっている作品だと思った。
    なにより、クレイン一家の前途が明るい事を祈らずにいられない。
    次作も読もう。

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    2026年04月18日
  • 裏切り 上

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    色々な人物の視点で進んでいくから、場面が結構頻繁に変わっていく。
    けれど不思議と混乱する事なく読めるし、だんだんと人物間の繋がりが解かれていくにつれて、読む手が止まらなくなる。
    下巻も楽しみ。

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    2026年04月18日