浅井晶子のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
鬼★5 いかに悪魔になってしまうのか… 法の隙間から漏れ出た人の醜さを描いた犯罪小説 #暗黒の瞬間
■あらすじ
ドイツの刑事弁護士であるエーファ・ヘアベアゲン。凄腕弁護士の彼女が担当した事件と弁護を認めた物語。まもなく引退が近い彼女は、これまでの加害者の害悪性と法律で解決できることの差異に罪の意識が芽生えていく。
■きっと読みたくなるレビュー
鬼★5 正当防衛、過失、少年犯罪、偽証など、刑事弁護士が法の隙間から漏れでた人間の醜さを描いた犯罪小説。
誰しも人を傷つけることなく幸せに暮らしたいと思っている。でも決して犯罪はなくならない。どうして人は犯罪に手を染めてしまうのか… 心が空っぽにな -
Posted by ブクログ
前作からすっかりハマっているロンドン警視庁ケイト・リンベル刑事シリーズの2作目…
前作から3年後
残された父の家を片付けるために故郷ヨークシャーに戻って来たケイトだったが、少女の失踪事件に巻き込まれる
数年前に行方不明になっていた少女の遺体も発見され、地元の刑事ケイレブたちは連続誘拐事件も考慮し捜査を始める
実は有能なのに相変わらず自己肯定力の低いケイト
でも今作はマッチングアプリなんかに手を出しちゃってる…(笑)
まぁ、大きな成長かしら…
そして前作同様、物語はそれぞれの登場人物の視点で語られながら進んでいく
さらに合間に犯人視点の語りもあるのだが…
まぁ、見事に裏切られた
完全な思い -
Posted by ブクログ
著者は、ドイツ語文学翻訳者であり、20年間ベルリンで暮らしていたが、十年ほど前、ポルトガルの、人口が10人の限界集落に空き家を買い、数年前にドイツ人の夫ともども、引っ越した。
この本は、海外滞在記が好きな人なら、たぶんみんな楽しめると思う。
文章がとても理知的で、一方的に決めつけるのではなく、冷静に書いているのだが、ユーモアもあり、飽きさせない。
村の人たちとも、うまく、楽しく交流しているのだが、それも、よそ者であるからだということも冷静に見ている。
自分が悪くても、絶対に謝らないドイツ人に比べ、笑顔で、ごめんごめんとすぐに謝るが、仕事にルーズなポルトガル人は、生活するには困ったところもあ -
Posted by ブクログ
ドイツの作家シャルロッテ・リンクの長篇ミステリ作品『罪なくして〈上〉〈下〉(原題:Ohne Schuld、英題:Without Guilt)』を読みました。
シャルロッテ・リンクの作品は、昨年1月に読んだ『裏切り』以来ですね。
-----story-------------
〈上〉
何の接点もない二人の女性がまったく別の場所で、同じ銃で狙われた!
新天地でケイトが捜査にあたる驚くべき事件。
本書には、読者がミステリに求める要素がすべて揃っている。――「オーバー・バーディシェ」
スコットランド・ヤードを辞め、ヨークシャーのスカボロー署へ移籍する直前の旅の列車内で、ケイトはある男に銃撃された女 -
Posted by ブクログ
ドイツの作家シャルロッテ・リンクの長篇ミステリ作品『罪なくして〈上〉〈下〉(原題:Ohne Schuld、英題:Without Guilt)』を読みました。
シャルロッテ・リンクの作品は、昨年1月に読んだ『裏切り』以来ですね。
-----story-------------
〈上〉
何の接点もない二人の女性がまったく別の場所で、同じ銃で狙われた!
新天地でケイトが捜査にあたる驚くべき事件。
本書には、読者がミステリに求める要素がすべて揃っている。――「オーバー・バーディシェ」
スコットランド・ヤードを辞め、ヨークシャーのスカボロー署へ移籍する直前の旅の列車内で、ケイトはある男に銃撃された女 -
Posted by ブクログ
ロンドン警視庁の刑事ケイトの父親が自宅で無惨に惨殺されたことをきっかけに連続殺人がおこる
実はケイトの父親も元刑事で優秀な伝説的な名警部だった
物語はこの事件を追うスカボロー署の刑事たちの物語と
脚本家のクレイン一家が、仕事から距離を置くため人里離れた別荘にこもるも、そこで大変な事態に巻き込まれてしまう物語とか並行に進んでいく!
とにかくずっと不穏な空気に包まれている
なぜ、信頼の厚い優秀な刑事が無惨に殺されたのか?
犯人が誰なのか?
全くわからない
終盤、急に犯人がわかるのだが、それは想定のしようもなく…(笑)
でもそんなことはどうでもよく、犯人の動機にプロローグが急によみがえり、胸が苦しく -
Posted by ブクログ
ネタバレこれはすごい!!
「人が罪を犯すのは、人生における最も弱く、最も暗い瞬間です」という作者の言葉通り、人間の暗い面が描かれた法廷ミステリ。ひとつひとつの短編は短く読みやすい。早々に主人公は過去の事件を引きずっていることが示唆されつつ、彼女に何があったのか、とひきこまれる。最後円環が閉じるように幕が下ろされ、重い余韻が感じられた。
主人公エーファはときに過剰ともいえるほど真摯に事件や真実に向き合う。残虐で救いようのない事件でも、淡々と語られるのは弁護人であるエーファの視点ゆえだろう。
ウガンダ人の犯罪と彼が作り出した結末。ひとりの無実の者を救うために、十人の罪ある人間を無実にしてよいのか。事件の -
Posted by ブクログ
ネタバレこれは面白い〜!
凄すぎた。9編あって、それぞれ短い話なのにこんなに濃密なストーリーを描けるなんて!
数行読むだけで一気に引き込まれて最後まであっという間だった。こんなに面白いのは勿体ないからゆっくり読みたい……けど気になって読んじゃう。
前評判通りです。
浅井晶子さんの訳が素晴らしく読みやすいのもあってほんとに一瞬だった。
どの話が良かったかと言うと全部になる。
その中でも特に良かったのは「塩」
この話から物語全体が繋がった感覚がした。
典型的な形で進むのに情報の出し方がほんとに上手い。余分なことが少ないのに余白がいっぱいあるように感じられる!すごい。
育児を押し付けるクソ男に責任転嫁され -
Posted by ブクログ
『暗黒の瞬間』プルーフ版先読みキャンペーンに
当選して読みました。
読み始めてから、2日で完読。
この小説の中に出て来る人たちの行く末が気になり、通勤のカバンに入れ、通勤時やお昼休みに読みました。
登場人物は皆、知人たちであるかのようでした。
人の、他人には知られたくない、
見せたくない部分を曝け出すのが法廷。
その場で露わにされていきます。
正義、悪意。
弱さ、エゴ。
緩慢、狡猾。
加害者を守るのが弁護士という仕事ですが、
これまでいろいろな事件のニュースを見て
「なぜこんな非情な犯人を弁護するんだろう。」と思うことが多々ありました。
今回『暗黒の瞬間』を読み、『完全ではない裁判』 -
Posted by ブクログ
スコットランドヤードの刑事ケイトは控えめで自己評価の低い性格が足を引っ張り凡庸な刑事だと思われていた
しかし世界でただひとりケイトを天才捜査官と認めるヨークシャーのスカボロー署の警部ケイレブの熱心な誘いに移籍を決意する
だが移籍前の休暇を利用した旅行の最中、銃撃事件に巻き込まれ、否応なく捜査の前面に立たされてしまう
しかも頼りのケイレブはまたしてもアルコール問題により停職処分となってしまう
孤軍奮闘捜査を続けるケイトはやがて事件の背景に隠された大いなる「罪」を暴いていく
物語が描くのは、まさしく「罪」だ
そして物語が紡ぐのは、「罪」を背負う者、「罪」に蓋をする者、「罪」を楽しむ者、そして